亀田医療技術専門学校 助産学科 過去問再現問題集(5年分)/倍率 筆記 学科試験

  • 2026/07/14
  • Uncategorized

亀田医療技術専門学校 助産学科 5年分過去問再現問題

亀田医療技術専門学校助産学科を受験した方から、実際に試験終了後に聞き取った内容やメモをもとに、学科試験の再現問題を作成しました。もちろん、試験問題そのものを掲載しているわけではありません。試験終了後の受験者が「こんな内容が出た」「このキーワードがあった」と記憶していた情報を一つずつ整理し、その断片的な情報から、実際にどのような設問だったのかをできる限り忠実に復元しています。全国の助産師学校の問題からどのような問題が問われやすいか、これまでの亀田の傾向パターン、受験生のレポートから作成したものです。これはありとあらゆるパターンを把握している私くらいしかできないものです。

そのため、本教材は一般的な助産学校の予想問題集ではありません。

「実際に出題された設問を再構成した再現問題集」です。

特に過去5年分の実際の受験報告から確認できたテーマを中心に、100問へ再構成しています。

実際に受験された方であれば、「確かにこんな問題があった」「このテーマは出た」と感じる内容も少なくないはずです。

なお、本教材は国家試験対策ではありません。

100%亀田医療技術専門学校助産学科の学科試験をターゲットに作成した教材であり、一般的な助産師国家試験の問題集とは出題の切り口が全く異なります。

入試問題は出題者が大きく変わらない限り、毎年同じ分野や同じ考え方が繰り返し問われる傾向があります。そのため、過去にどのようなテーマが出題されたのかを知ることは、次年度の受験対策として非常に重要です。

さらに、本教材では単に問題を並べるだけではなく、すべての問題に解説を付けています。「なぜその選択肢が正解なのか」を理解しながら学習することで、知識を丸暗記するのではなく、事例問題にも対応できる力を身につけられる構成にしました。

亀田の助産学科の受験では、「知っている」だけでは得点できないからだ。「理解しているか」「判断できるか」が問われます。

だからこそ、再現問題を繰り返し解き、解説を読み込み、「なぜそうなるのか」を理解する学習が合格への近道になります。


第1問

BPS(Bio-Psycho-Social)モデルについて正しいものはどれか。

① 身体的側面のみを評価するモデルである。

② 心理的側面のみを評価するモデルである。

③ 対象者を身体・心理・社会的側面から総合的に理解する考え方である。

④ 医療者ではなく福祉職のみが用いる評価法である。


解答

解説

BPSモデルはGeorge L. Engelが提唱した概念であり、人を「身体」「心理」「社会」の三側面から総合的に理解するための考え方である。助産師は妊娠・分娩・産褥という身体的変化だけでなく、不安や育児への自信、家族関係や社会的支援なども含めて評価しなければならない。そのため助産診断や保健指導ではBPSモデルを用いた包括的アセスメントが基本となる。


第2問

産褥2日目の褥婦についてBPSモデルを用いてアセスメントする際、心理社会的側面として最も適切な情報はどれか。

① 子宮底の高さ

② 悪露の量

③ 夫の育児参加状況

④ 血圧


解答

解説

身体面には子宮復古、悪露、乳房、バイタルサインなどが含まれる。一方、育児への不安、夫婦関係、家族の支援状況、経済的背景などは社会的側面に含まれる。助産師は身体だけを観察するのではなく、退院後の育児環境まで見据えて支援計画を立案することが重要である。


第3問

女性不妊症の原因として最も頻度が高いものはどれか。

① 卵管因子

② 排卵因子

③ 子宮奇形

④ 外陰部疾患


解答

解説

女性不妊の原因には排卵因子、卵管因子、子宮因子、子宮内膜症などがある。なかでも排卵障害は頻度が高く、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や視床下部性無月経などが代表的である。一方、不妊は女性のみの問題ではなく、男性因子も全体の約半数に関与するとされており、カップル双方の評価が必要となる。


第4問

乳児突然死症候群(SIDS)の予防として適切なのはどれか。

① うつ伏せ寝を勧める。

② 保護者の喫煙は影響しない。

③ あおむけ寝を勧める。

④ 厚い布団を使用する。


解答

解説

SIDSは原因が明らかでない乳児の突然死であり、日本でも「あおむけ寝」「保護者の禁煙」「できる限り母乳で育てること」が予防のために推奨されている。助産師は退院指導において、安全な睡眠環境を具体的に説明し、保護者が家庭で実践できるよう支援することが求められる。


第5問

出生時に身体発育を評価する項目として適切なのはどれか。

① 身長・体重・頭囲・胸囲

② 腹囲・足長・耳介長・肩幅

③ 血圧・脈拍・呼吸数・体温

④ BMI・腹囲・筋肉量・体脂肪率


解答

解説

新生児の身体発育評価では、出生体重、身長、頭囲、胸囲が基本となる。これらは胎児発育や子宮内環境を評価する重要な指標であり、在胎週数に応じて適切な発育であるかを確認する。異常があればSGAやLGAなどの評価にもつながる。


第6問

初乳について正しいものはどれか。

① 分娩直後には分泌されない。

② IgAやラクトフェリンを豊富に含む。

③ 成熟乳より脂肪が多い。

④ 人工乳と成分はほぼ同じである。


解答

解説

初乳は分娩直後から数日間分泌される黄色味を帯びた乳汁である。分泌量は少ないものの、IgA、ラクトフェリン、白血球など免疫成分を豊富に含み、新生児の感染予防に重要な役割を果たす。助産師は「量が少ないから出ていない」と誤解する母親に対して、初乳の意義を説明し安心につなげることが求められる。


第7問

授乳時の射乳反射に最も関与するホルモンはどれか。

① エストロゲン

② プロゲステロン

③ オキシトシン

④ FSH


解答

解説

乳汁産生はプロラクチン、乳汁射出はオキシトシンが主に関与する。児の吸啜刺激が視床下部を介して下垂体後葉からオキシトシンを分泌させ、乳腺周囲の筋上皮細胞が収縮することで乳汁が射出される。この生理機序は授乳支援を理解するうえで基本となる。


第8問

正常分娩における分娩機転として正しい順序はどれか。

① 娩出→下降→回旋→進入

② 進入→下降→内旋→娩出

③ 下降→進入→娩出→内旋

④ 内旋→進入→下降→娩出


解答

解説

正常分娩では、児頭が骨盤入口に進入し、下降しながら内旋し、伸展・娩出へと進む。これら一連の動きを分娩機転という。助産師は内診所見や胎児心拍、分娩進行状況を総合的に判断し、正常な経過か異常かを評価する能力が求められる。


第9問

分娩開始と判断する根拠として最も適切なのはどれか。

① 不規則な子宮収縮のみ認める。

② 規則的な子宮収縮に加え、子宮頸管の開大・展退が進行している。

③ 破水した。

④ おしるしがみられた。


解答

解説

分娩開始は、規則的な陣痛が出現し、それに伴って子宮頸管の開大・展退が進行している状態をいう。破水やおしるしだけでは分娩開始とは判断できず、前駆陣痛との鑑別も重要である。助産師は分娩進行を正確に評価し、適切なタイミングで対応する必要がある。


第10問

出生直後の新生児評価として最も優先される項目はどれか。

① 呼吸・心拍・筋緊張

② 身長・体重・胸囲

③ 黄疸・便色・尿量

④ 視力・聴力・歯の萌出


解答

解説

出生直後は、新生児が子宮外生活へ適応できているかを速やかに評価することが重要である。呼吸、心拍数、筋緊張、皮膚色、刺激への反応などはApgarスコアの評価項目であり、必要に応じて新生児蘇生へ移行する判断材料となる。身体計測は呼吸循環が安定した後に実施するため、出生直後の最優先事項ではない。

第11問

35歳以上の初産婦において、若年妊婦と比較して発症リスクが高くなる疾患の組み合わせとして正しいものはどれか。

① 妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群

② 子宮外妊娠・胞状奇胎

③ 前期破水・絨毛膜羊膜炎

④ 常位胎盤早期剥離・羊水塞栓症


解答

解説

高齢妊娠(一般に分娩時35歳以上)は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、前置胎盤、帝王切開率、染色体異常などのリスクが高くなることが知られている。一方、若年妊娠では早産や低出生体重児、社会的支援不足などが問題となることが多い。助産師は医学的リスクだけでなく、生活背景も含めた包括的な支援を行う必要がある。


第12問

若年妊娠について正しいものはどれか。

① 必ず帝王切開となる。

② 医学的問題は少ないため社会的支援は不要である。

③ 早産や低出生体重児のリスクが高く、社会的支援も重要となる。

④ 母乳育児は禁忌である。


解答

解説

若年妊娠では身体的成熟が十分でない場合があり、早産や低出生体重児などの周産期リスクが増加する。また、経済的困窮、学業継続、育児支援不足など社会的課題を抱えることも少なくない。助産師は妊婦本人だけでなく家族や地域資源とも連携し、妊娠期から育児期まで継続した支援を提供することが求められる。


第13問

Rh血液型不適合妊娠について正しいものはどれか。

① 母親がRh陽性、胎児がRh陰性の場合に起こる。

② 初回妊娠では絶対に発症しない。

③ 母体が産生した抗D抗体が胎児赤血球を破壊する。

④ ABO不適合とは全く同じ機序である。


解答

解説

Rh血液型不適合妊娠では、Rh陰性母体がRh陽性胎児の赤血球に感作されることで抗D抗体を産生し、次回以降の妊娠で胎児赤血球を破壊する危険がある。重症化すると胎児貧血や胎児水腫、新生児溶血性疾患を引き起こすため、抗D免疫グロブリン投与による予防が重要である。


第14問

羊水検査について正しいものはどれか。

① 妊娠初期に全例へ実施する。

② 染色体異常などの診断を目的として行われる。

③ 母体の採血のみで診断できる。

④ 流産の危険性は全くない。


解答

解説

羊水検査は胎児染色体異常や遺伝学的疾患の確定診断を目的として行われる侵襲的検査である。通常は妊娠15~16週以降に実施される。一定の流産リスクを伴うため、実施前には十分な遺伝カウンセリングとインフォームド・コンセントが必要となる。近年はNIPTとの役割の違いも理解しておくことが重要である。


第15問

二絨毛膜双胎(DD双胎)の特徴として正しいものはどれか。

① 必ず一卵性双胎である。

② 二つの胎盤と二つの羊膜腔を有する。

③ 双胎間輸血症候群を必ず合併する。

④ 単胎妊娠より管理は容易である。


解答

解説

二絨毛膜双胎は、それぞれ独立した絨毛膜と羊膜を有する双胎であり、二卵性双胎のほとんどと、一卵性双胎の一部が該当する。胎盤循環を共有しないため双胎間輸血症候群は基本的に発生しないが、早産や妊娠高血圧症候群など双胎妊娠特有のリスクは高く、慎重な管理が必要である。


第16問

帝王切開で脊髄くも膜下麻酔を実施する際、看護師・助産師が最も注意して観察すべき項目はどれか。

① 血圧

② 身長

③ 足の大きさ

④ 視力


解答

解説

脊髄くも膜下麻酔では交感神経遮断により急激な血圧低下が起こることがある。そのため麻酔導入後は血圧、脈拍、呼吸状態、胎児心拍を継続的に観察し、異常があれば速やかに医師へ報告する。母体低血圧は胎児循環にも影響を及ぼすため、周産期医療では極めて重要な観察項目である。


第17問

真の陣痛として最も適切なのはどれか。

① 間隔が不規則である。

② 安静で消失する。

③ 規則的に出現し、子宮口開大を伴う。

④ 痛みは腰部のみに限局する。


解答

解説

真の陣痛は規則的な子宮収縮に伴い、子宮頸管の開大・展退が進行することが特徴である。一方、前駆陣痛は不規則であり、安静や睡眠によって軽快することが多い。助産師は陣痛の性状だけでなく内診所見や分娩進行を総合的に判断し、入院や分娩開始の時期を見極める必要がある。


第18問

陣痛間隔として正しい測定方法はどれか。

① 陣痛開始から次の陣痛開始までを測定する。

② 陣痛終了から次の陣痛終了までを測定する。

③ 痛みが最も強い時間のみ測定する。

④ 妊婦本人の感覚のみで判断する。


解答

解説

陣痛間隔は、一つの陣痛が始まった時点から次の陣痛が始まるまでを測定する。一方、陣痛持続時間は陣痛開始から終了までをいう。分娩進行の判断では、間隔・持続時間・強さを総合的に評価することが重要であり、分娩監視装置による客観的評価と妊婦の訴えを合わせて判断する。


第19問

吸引分娩後の児頭にみられる産瘤について正しいものはどれか。

① 頭蓋骨縫合を越えない。

② 骨膜下出血である。

③ 頭蓋骨縫合を越えて広がる。

④ 数か月残存することが多い。


解答

解説

産瘤は分娩時の圧迫によって頭皮に生じる浮腫であり、頭蓋骨縫合を越えて広がる。一方、頭血腫は骨膜下出血であるため縫合線を越えない。この違いは国家試験・助産学校試験ともに頻出であり、吸引分娩後の新生児観察では重要な知識となる。通常、産瘤は数日以内に自然消失する。


第20問

産褥期の正常な子宮復古を示す所見として最も適切なのはどれか。

① 子宮底が日ごとに下降する。

② 悪露は日ごとに鮮血が増加する。

③ 子宮は分娩直後から触知できない。

④ 子宮底は毎日上昇する。


解答

解説

正常な産褥経過では、子宮底は分娩後に日ごとに下降し、約6週間でほぼ妊娠前の大きさへ戻る。悪露は赤色から褐色、黄色、白色へと変化しながら減少していく。子宮復古不全や産褥出血を早期発見するためには、子宮底の高さ・硬さ、悪露の量や性状、バイタルサインなどを継続的に観察することが重要である。

第21問

産褥1日目の褥婦を観察したところ、子宮底は臍高、硬く触知し、悪露は赤色で中等量であった。最も適切な判断はどれか。

① 子宮復古は順調である。

② 子宮復古不全である。

③ 直ちに子宮摘出術が必要である。

④ 異常出血が疑われる。


解答

解説

分娩後1日目では子宮底は臍高付近に位置し、硬く触知されることが正常である。悪露は赤色(赤色悪露)で中等量認められることが一般的であり、この時点では正常な産褥経過と考えられる。子宮底が軟らかい場合や急激な悪露増加、血圧低下を伴う場合は弛緩出血などを疑い迅速な対応が必要となる。


第22問

産褥婦のバイタルサインで最も緊急性が高い所見はどれか。

① 血圧80/40mmHg

② 体温37.0℃

③ 脈拍72回/分

④ 呼吸数18回/分


解答

解説

分娩後は大量出血によるショックを起こす危険がある。血圧低下は循環血液量減少を示す重要な所見であり、子宮収縮状態、悪露量、意識レベルなどを総合的に評価する必要がある。助産師は正常な産褥経過を理解するとともに、異常を早期に察知する観察力が求められる。


第23問

授乳中の母親が「母乳がほとんど出ません」と訴えている。分娩後1日目として最も適切な説明はどれか。

① 初乳は少量でも十分な栄養と免疫成分を含んでいる。

② 母乳が出ないため人工乳へ変更する。

③ 母乳は通常1か月後から分泌される。

④ 分娩翌日に母乳が出ないのは異常である。


解答

解説

初乳は量こそ少ないが、IgAやラクトフェリンなど免疫成分を豊富に含み、新生児にとって重要な栄養源である。多くの母親は「量が少ない=出ていない」と誤解しやすいため、助産師は初乳の意義や正常な乳汁分泌の経過を説明し、不安の軽減につなげることが重要である。


第24問

新生児の正常な呼吸数として適切なのはどれか。

① 10~20回/分

② 30~60回/分

③ 70~90回/分

④ 100~120回/分


解答

解説

正常な新生児の呼吸数は30~60回/分である。出生直後は呼吸状態を最優先で評価し、呻吟、陥没呼吸、多呼吸、チアノーゼなどの異常所見がないかを観察する。呼吸障害は新生児仮死や感染症などの初期徴候となるため、出生直後から継続した観察が重要となる。


第25問

正常な成熟新生児について正しいものはどれか。

① 出生体重は約1,500gである。

② 在胎22週以降を成熟児という。

③ 在胎37週0日から41週6日で出生した児を成熟児という。

④ 身長は20cm前後である。


解答

解説

成熟児とは在胎37週0日から41週6日に出生した児をいう。出生体重は一般的に約3,000g前後、身長は約50cmである。成熟児であっても出生後の適応状態を観察することは重要であり、呼吸・循環・体温維持・哺乳状況などを総合的に評価する必要がある。


第26問

産褥3日目の褥婦が「授乳のたびに子宮が痛みます」と話した。最も適切な説明はどれか。

① 子宮復古に伴う後陣痛であり正常な経過である。

② 子宮破裂が疑われる。

③ 帝王切開が必要である。

④ 感染症を強く疑う。


解答

解説

授乳時にはオキシトシン分泌が促進され、子宮収縮が起こるため後陣痛を感じやすい。これは子宮復古を促進する正常な生理現象であり、特に経産婦では強く感じることがある。ただし疼痛が著明で発熱や悪臭を伴う場合には感染症など異常も考慮する。


第27問

妊婦健康診査の目的として最も適切なのはどれか。

① 性別判定のみを行う。

② 異常を早期発見し母児の健康を維持する。

③ 分娩予定日のみを決定する。

④ 毎回超音波検査のみを実施する。


解答

解説

妊婦健康診査は母児の健康状態を継続的に評価し、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、胎児発育不全などを早期発見することが目的である。また保健指導や生活習慣改善、精神的支援も重要な役割を担っており、助産師は医学的評価と保健指導の両面から妊婦を支援する。


第28問

妊娠中の保健指導として最も適切なのはどれか。

① 妊娠中は全く運動してはいけない。

② 喫煙は胎児へ影響しない。

③ バランスの良い食事と適度な運動を勧める。

④ 妊娠中は体重増加を完全に防ぐ。


解答

解説

妊娠中は適切な栄養摂取と適度な身体活動が母児双方の健康維持につながる。過度な体重増加だけでなく、過度な体重制限も胎児発育へ悪影響を及ぼす可能性がある。また喫煙や飲酒は胎児発育不全や早産などの危険因子であり、助産師は生活習慣改善を支援する役割を担う。


第29問

助産師が妊婦へ行う保健指導として最も重要なのはどれか。

① 妊婦全員へ同じ説明を行う。

② 妊婦の生活背景や理解度に応じて個別性のある指導を行う。

③ 医師の説明のみで十分である。

④ 指導内容は毎回同じでよい。


解答

解説

助産師の保健指導では「個別性」が極めて重要である。同じ妊婦であっても年齢、生活環境、家族構成、既往歴、理解度は異なるため、一人ひとりに合わせた支援が求められる。対象者の価値観や生活背景を踏まえた保健指導は、継続的なセルフケア行動の獲得にもつながる。


第30問

助産師が分娩進行を評価する際、最も重要となる情報の組み合わせはどれか。

① 子宮口開大・陣痛・児頭下降

② 身長・体重・血液型

③ 血糖値・BMI・尿量

④ 職業・学歴・趣味


解答

解説

分娩進行の評価では、子宮口開大、子宮頸管展退、陣痛の強さ・頻度、児頭下降度、胎児心拍などを総合的に判断する。いずれか一つだけで判断するのではなく、母体と胎児双方の状態を継続的に評価し、安全な分娩管理につなげることが助産師に求められる。事例問題では、複数の情報から分娩が正常に進行しているか、あるいは異常徴候がないかを判断する力が問われやすい。

第31問

妊娠39週2日の初産婦が来院した。陣痛は7~8分間隔で規則的に出現している。内診では子宮口4cm開大、展退80%、児頭Station−1であった。

この時点の判断として最も適切なのはどれか。

① 分娩第1期である。

② 分娩第2期である。

③ 分娩第3期である。

④ 分娩はまだ開始していない。


解答

解説

分娩第1期は規則的な陣痛が出現し、子宮口が全開大(10cm)になるまでの期間をいう。本症例では規則的陣痛があり、子宮口は4cm開大しているため分娩第1期である。助産師は子宮口開大だけではなく、展退、児頭下降、胎児心拍、母体状態を総合的に観察し、安全な分娩管理を行う必要がある。


第32問

正常な胎児心拍数基線として最も適切なのはどれか。

① 70~90回/分

② 90~110回/分

③ 110~160回/分

④ 170~200回/分


解答

解説

正常な胎児心拍数基線は110~160回/分である。頻脈や徐脈、基線細変動の消失、遅発一過性徐脈などは胎児機能不全を疑う重要な所見となる。助産師は胎児心拍数モニタリングを適切に評価し、異常があれば迅速に医師へ報告することが求められる。


第33問

NST(ノンストレステスト)で正常反応型と判断される所見はどれか。

① 一過性頻脈を認めない。

② 胎動に伴い一過性頻脈を認める。

③ 基線細変動が消失している。

④ 徐脈が持続している。


解答

解説

NSTでは胎動に伴う一過性頻脈(アクセラレーション)が認められることが胎児の健常性を示す重要な所見である。胎児は十分な酸素供給を受けている場合、胎動時に心拍数が上昇する。反応が乏しい場合には睡眠周期だけでなく胎児機能不全も考慮し、必要に応じて追加評価を行う。


第34問

産褥5日目、乳房の発赤、腫脹、疼痛、38.8℃の発熱を認めた。

最も考えられるのはどれか。

① 乳腺炎

② 乳癌

③ 子宮復古不全

④ 羊水塞栓症


解答

解説

乳腺炎は授乳期に多くみられ、乳汁うっ滞や細菌感染を契機に発症する。乳房の発赤、疼痛、腫脹、発熱が特徴であり、早期の授乳支援や乳汁排出、必要時には抗菌薬治療を行う。助産師は授乳方法や乳房ケアを指導し、重症化を防ぐ役割を担う。


第35問

新生児黄疸について正しいものはどれか。

① 生理的黄疸は出生直後から高度となる。

② 生理的黄疸は通常、生後2~3日頃から出現する。

③ 黄疸は必ず病的である。

④ 黄疸は授乳とは関係しない。


解答

解説

生理的黄疸は出生後2~3日頃から出現し、4~5日頃にピークを迎え、その後自然に軽快することが多い。一方、出生24時間以内に出現する黄疸や高度な黄疸は病的黄疸を疑い、血液型不適合や感染症などの精査が必要となる。助産師は黄疸の経過観察と保護者への説明を適切に行う。


第36問

産後うつについて正しいものはどれか。

① 分娩後には起こらない。

② 母親の性格だけが原因である。

③ 早期発見と継続的支援が重要である。

④ 授乳中は評価できない。


解答

解説

産後うつは分娩後数週間から数か月以内に発症することが多く、睡眠障害、抑うつ気分、不安などがみられる。母体ホルモンの変化だけでなく、育児負担や社会的孤立など複数の要因が関与する。助産師はEPDSなどの評価尺度も活用し、必要に応じて精神科や地域支援機関へつなぐ役割を担う。


第37問

出生直後の新生児で最も優先して観察すべき項目はどれか。

① 爪の長さ

② 呼吸状態

③ 足の大きさ

④ 頭髪の量


解答

解説

出生直後は呼吸循環への適応が最優先であり、呼吸の有無、心拍数、皮膚色、筋緊張を速やかに評価する。異常があれば新生児蘇生法(NCPR)に沿った対応を行う。身体計測や詳細な診察は呼吸循環が安定した後に実施する。


第38問

妊婦への保健指導として葉酸摂取を勧める主な目的はどれか。

① 妊娠糖尿病予防

② 神経管閉鎖障害の予防

③ 妊娠高血圧症候群予防

④ 母乳分泌促進


解答

解説

葉酸は胎児の神経管形成に重要な栄養素であり、妊娠前から妊娠初期に十分摂取することで神経管閉鎖障害のリスク低減が期待される。そのため妊娠を希望する女性にも葉酸摂取が推奨されている。助産師は食事指導とともにサプリメントの適切な利用についても説明する。


第39問

助産師の役割として最も適切なのはどれか。

① 分娩介助のみを行う。

② 妊娠・分娩・産褥・新生児期を通して継続的支援を行う。

③ 医師の補助だけを行う。

④ 新生児のみを担当する。


解答

解説

助産師は妊娠期から分娩、産褥、新生児期まで切れ目なく母子を支援する専門職である。正常妊娠・正常分娩では主体的に助産を行い、異常の早期発見と医師との連携、保健指導、育児支援など幅広い役割を担う。単なる分娩介助ではなく、女性のライフサイクル全体を支える視点が重要である。


第40問

28歳、初産婦。産褥4日目。「授乳はできていますが、自分が母親としてやっていけるか不安です。夜も眠れません。」と話している。

助産師の対応として最も適切なのはどれか。

① 「みんな同じですから心配ありません。」とだけ伝える。

② 不安を傾聴し、育児支援体制を確認したうえで必要な支援につなげる。

③ 母乳を中止するよう勧める。

④ 退院後の相談は不要である。


解答

解説

産褥期は身体的回復だけでなく心理的適応も重要である。本症例では産後うつや育児不安の初期症状も考えられるため、助産師は共感的態度で話を聴き、家族の支援状況や地域資源の利用状況を確認する必要がある。不安を軽視せず、必要に応じて多職種と連携しながら継続的に支援することが母子双方の健康につながる。

第41問

妊娠39週5日の初産婦。規則的な陣痛が5分間隔で出現し、内診では子宮口6cm開大、展退90%、児頭Station0であった。胎児心拍数基線は140回/分、基線細変動は正常である。

最も適切な判断はどれか。

① 分娩進行は順調である。

② 胎児機能不全が疑われる。

③ 直ちに帝王切開が必要である。

④ 分娩開始前である。


解答

解説

本症例では子宮口6cm開大、展退90%、児頭Station0であり、分娩第1期の活動期に相当する。胎児心拍数基線も正常範囲であり、基線細変動も保たれていることから胎児状態も良好と考えられる。助産師は内診所見だけではなく、胎児心拍数、母体バイタルサイン、陣痛の強さ・間隔を総合的に評価しながら分娩を支援する。


第42問

妊娠36週の妊婦に対する保健指導として最も適切なのはどれか。

① 胎動が少なくても様子を見るよう説明する。

② 規則的な腹痛や破水があれば速やかに受診するよう説明する。

③ 陣痛が始まるまでは受診しなくてよい。

④ 出産予定日までは運動を禁止する。


解答

解説

妊娠後期では陣痛、破水、性器出血、胎動減少などは速やかな受診が必要となる重要な徴候である。特に破水後は感染予防の観点から早期受診が必要である。助産師は妊婦が異常徴候を適切に判断できるよう、具体的な受診の目安をわかりやすく説明することが重要である。


第43問

正常な悪露の経過として正しいものはどれか。

① 赤色悪露→褐色悪露→黄色悪露→白色悪露

② 白色悪露→黄色悪露→赤色悪露

③ 黄色悪露→赤色悪露→白色悪露

④ 常に赤色悪露で経過する。


解答

解説

悪露は子宮内膜や血液などが排出される生理的現象であり、赤色悪露から褐色、黄色、白色へと徐々に変化して減少する。再び鮮血が増加したり悪臭を伴ったりする場合は子宮復古不全や感染症を疑うため、助産師は悪露の量・色・臭気を継続的に観察する必要がある。


第44問

出生後の新生児にビタミンK製剤を投与する主な目的はどれか。

① 黄疸予防

② 新生児メレナなどの出血性疾患予防

③ 呼吸障害予防

④ 感染予防


解答

解説

新生児は腸内細菌叢が未熟であり、ビタミンK依存性凝固因子が不足しやすい。そのためビタミンK欠乏性出血症を予防する目的でビタミンK製剤を投与する。特に頭蓋内出血は重篤な後遺症を残すことがあるため、出生後の重要な予防処置の一つとなっている。


第45問

母乳育児の利点として最も適切なのはどれか。

① 新生児への免疫学的防御作用が期待できる。

② 母乳には免疫成分は含まれない。

③ 人工乳より感染症リスクが高い。

④ 母乳は出生1か月までは与えない。


解答

解説

母乳には分泌型IgA、ラクトフェリン、リゾチームなどの免疫成分が豊富に含まれており、新生児を感染症から守る働きがある。また母体にとっても子宮復古促進や乳癌・卵巣癌リスク低下などの利点が報告されている。助産師は母乳育児の意義を理解し、母親の希望に沿った授乳支援を行うことが重要である。


第46問

産褥期に子宮復古を促進するホルモンはどれか。

① インスリン

② オキシトシン

③ アドレナリン

④ コルチゾール


解答

解説

オキシトシンは乳汁射出だけでなく子宮収縮を促進する作用を有する。授乳時にはオキシトシン分泌が増加し、後陣痛が出現することがあるが、これは子宮復古を促進する正常な生理現象である。授乳支援は母乳育児だけでなく産褥期の身体回復にも重要な意味を持つ。


第47問

妊婦健康診査で血圧160/110mmHg、尿蛋白3+を認めた。

最も考えられるのはどれか。

① 妊娠高血圧症候群

② 正常妊娠

③ 貧血

④ 前置胎盤


解答

解説

重度の高血圧と高度蛋白尿は妊娠高血圧症候群を強く疑う所見である。重症例では子癇、HELLP症候群、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離など重篤な合併症を引き起こす危険があるため、迅速な評価と医師との連携が必要となる。


第48問

助産師が行う保健指導で最も重要な姿勢はどれか。

① 医療者の考えを一方的に伝える。

② 妊婦の価値観や生活背景を尊重する。

③ 全員へ同じ内容のみ説明する。

④ 指導は妊娠初期のみ行う。


解答

解説

助産ケアでは対象者中心の支援が基本となる。妊婦や家族の価値観、生活背景、理解度を踏まえて個別性のある保健指導を行うことが重要である。一方的な説明ではなく、対象者との対話を通じてセルフケア能力を高める支援が助産師に求められる。


第49問

妊婦へのBPSモデルを用いたアセスメントとして最も適切なのはどれか。

① 血圧だけを評価する。

② 血液検査だけを評価する。

③ 身体・心理・社会背景を統合して評価する。

④ 超音波検査のみを重視する。


解答

解説

BPSモデルでは身体的問題だけでなく、不安やストレス、家族関係、経済状況、就労状況なども含めて対象を理解する。助産師は医学的管理だけでなく、妊婦が安心して妊娠・出産・育児を迎えられるよう、多面的な視点からアセスメントを行うことが求められる。


第50問

助産師に最も求められる能力として適切なのはどれか。

① 知識のみ豊富であればよい。

② 技術のみ優れていればよい。

③ 医学的知識・助産技術・倫理観・コミュニケーション能力を統合して母子を支援する能力である。

④ 医師の指示を待つ能力である。


解答

解説

助産師は妊娠・分娩・産褥・新生児期を通じて母子を支援する専門職である。そのため医学的知識や助産技術だけではなく、対象者との信頼関係を築くコミュニケーション能力、倫理的判断力、多職種連携能力などを総合的に発揮することが求められる。入学試験では、知識だけではなく、こうした助産師としての資質につながる考え方を問う設問が出題されることも少なくない。

第51問

BPS(Bio-Psycho-Social)モデルの「Social」に該当する情報として最も適切なのはどれか。

① 血圧

② 子宮底長

③ 家族からの育児支援状況

④ Hb値


解答

解説

BPSモデルでは、人を身体面(Bio)、心理面(Psycho)、社会面(Social)の三側面から評価する。社会面には、家族関係、経済状況、仕事、地域とのつながり、育児支援の有無などが含まれる。助産師は身体所見だけではなく、退院後の育児環境や社会資源の利用状況まで含めて評価することが重要である。


第52問

妊婦をBPSモデルで評価する目的として最も適切なのはどれか。

① 採血結果のみを評価するため

② 医学的異常のみを評価するため

③ 身体的・心理的・社会的背景を統合して支援するため

④ 超音波検査の異常のみを確認するため


解答

解説

妊娠・出産は身体だけでなく、精神面や家庭環境にも大きな影響を及ぼす。そのため助産師は、身体所見だけを評価するのではなく、妊婦の不安、家族関係、経済状況、就労状況なども把握し、個別性のある支援を行う必要がある。BPSモデルはその基本となる考え方である。


第53問

初乳の特徴として正しいものはどれか。

① 黄色調を呈することが多い。

② 分娩1か月後から分泌される。

③ 人工乳より脂質が多い。

④ 分娩直後には分泌されない。


解答

解説

初乳は分娩直後から数日間分泌される乳汁で、黄色味を帯びていることが特徴である。分泌量は少ないものの、免疫グロブリンやラクトフェリンなど免疫成分を豊富に含み、新生児を感染から守る重要な役割を果たす。母親が「母乳が出ていない」と不安を訴えることも多いため、助産師は初乳の意義を十分説明する必要がある。


第54問

初乳に多く含まれ、新生児の感染防御に重要な働きをもつ成分はどれか。

① アルブミン

② ラクトフェリン

③ アルドステロン

④ コルチゾール


解答

解説

ラクトフェリンは鉄と結合する性質をもち、細菌の増殖を抑制する作用を有する。さらに免疫機能の調節にも関与し、初乳中に豊富に含まれている。新生児は免疫機能が未熟であるため、初乳による感染防御は極めて重要であり、母乳栄養を推進する理由の一つとなっている。


第55問

オキシトシンの作用として正しいものはどれか。

① 排卵を促進する。

② 子宮収縮と乳汁射出を促進する。

③ 血糖値を低下させる。

④ 卵胞発育を促進する。


解答

解説

オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、分娩時には子宮収縮を促進し、授乳時には乳汁射出反射を引き起こす。児が乳頭を吸啜するとオキシトシン分泌が増加し、乳汁が排出されるとともに子宮収縮も促進されるため、産褥期の子宮復古にも重要な役割を果たしている。


第56問

乳汁産生を促進するホルモンはどれか。

① オキシトシン

② プロラクチン

③ FSH

④ LH


解答

解説

乳汁産生にはプロラクチンが、乳汁射出にはオキシトシンが関与する。この二つのホルモンは混同されやすく、助産学校の試験でも頻出である。プロラクチンは下垂体前葉から分泌され乳汁を産生し、オキシトシンは下垂体後葉から分泌され乳汁を押し出す働きを担う。


第57問

乳児突然死症候群(SIDS)の危険因子として知られているものはどれか。

① 保護者の喫煙

② 母乳栄養

③ あおむけ寝

④ 室温20℃前後


解答

解説

SIDSの発症リスクには保護者の喫煙が深く関与することが報告されている。一方、あおむけ寝や母乳栄養は発症リスクを低減するため推奨されている。助産師は退院指導の際、安全な睡眠環境について科学的根拠に基づいた説明を行うことが重要である。


第58問

SIDS予防のため保護者へ指導する内容として適切なのはどれか。

① うつ伏せ寝を勧める。

② あおむけ寝を基本とする。

③ 掛け布団はできるだけ厚くする。

④ 必ず添い寝を勧める。


解答

解説

SIDS予防のため、日本では「あおむけ寝」「保護者の禁煙」「できる限り母乳で育てること」が推奨されている。寝具は顔を覆わない安全な環境とし、過度な保温も避ける。助産師は家庭で実践できる具体的な方法を保護者へ説明する役割を担う。


第59問

思春期に性腺刺激ホルモンの分泌が活発になる主な要因はどれか。

① 視床下部からGnRH分泌が増加するため

② 副腎皮質ホルモンが増加するため

③ インスリンが増加するため

④ オキシトシンが増加するため


解答

解説

思春期には視床下部からGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌が増加し、それに伴って下垂体前葉からLHとFSHが分泌される。この内分泌変化によって性腺機能が成熟し、第二次性徴が出現する。画像にあった「男女とも何歳くらいから出るのか」というキーワードから復元した設問である。


第60問

性腺刺激ホルモンとして正しい組み合わせはどれか。

① LH・FSH

② エストロゲン・プロゲステロン

③ オキシトシン・プロラクチン

④ コルチゾール・アルドステロン


解答

解説

性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)はLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の総称である。これらは下垂体前葉から分泌され、女性では卵胞発育や排卵、男性では精子形成などに関与する。助産学では月経周期や妊娠成立の理解に不可欠な基礎知識であり、ホルモンの分泌部位や作用を整理して理解しておくことが重要である。

第61問

正常分娩において、児頭が骨盤入口へ進入した後、骨盤内で最も重要な回旋を行う目的として適切なのはどれか。

① 胎児心拍数を増加させるため

② 骨盤出口の形状に適応するため

③ 母体の疼痛を軽減するため

④ 胎盤娩出を促進するため


解答

解説

分娩時、児頭は骨盤の形状に適応するため回旋を行う。骨盤入口と出口では長径の方向が異なるため、児頭は下降しながら内旋し、最も通過しやすい方向へ向きを変える。この機転が正常に進行しないと遷延分娩や回旋異常につながるため、助産師は分娩進行の観察において児頭の位置や回旋状況を把握することが重要である。


第62問

正常分娩における児頭の内旋が起こる時期として最も適切なのはどれか。

① 骨盤入口へ進入する前

② 下降しながら骨盤内を通過するとき

③ 胎盤娩出時

④ 分娩終了後


解答

解説

児頭は骨盤入口へ進入した後、下降に伴って内旋を行う。これは骨盤出口へ適応するための正常な分娩機転である。内旋が起こらない場合は回旋異常を疑い、分娩停止や吸引・鉗子分娩、帝王切開が必要となることもある。


第63問

正常分娩で最も多い胎位はどれか。

① 後方後頭位

② 前方後頭位

③ 顔位

④ 額位


解答

解説

正常分娩では前方後頭位が最も多く、児頭が骨盤内で内旋することによりこの位置となる。後方後頭位では分娩時間が延長しやすく、母体疲労や吸引分娩となる可能性が高くなる。助産師は内診や超音波検査から児頭位置を評価し、分娩進行を判断する。


第64問

分娩開始と判断するために必要な条件として最も適切なのはどれか。

① おしるしのみを認める。

② 規則的な子宮収縮に伴い子宮頸管の開大・展退が進行する。

③ 破水のみを認める。

④ 腹部緊満感のみを認める。


解答

解説

分娩開始は規則的な陣痛だけではなく、それに伴う子宮頸管の開大・展退が確認されることが必要である。おしるしや破水は分娩開始の前後に認められることがあるが、それだけでは分娩開始とは診断できない。


第65問

前駆陣痛の特徴として正しいものはどれか。

① 子宮口が急速に開大する。

② 規則的に増強する。

③ 安静により軽快することがある。

④ 分娩第2期で認められる。


解答

解説

前駆陣痛は分娩前にみられる不規則な子宮収縮であり、安静や睡眠により軽快することが多い。一方、真の陣痛では規則的な収縮とともに子宮頸管の開大・展退が進行する。両者を区別することは分娩管理の基本である。


第66問

陣痛の持続時間として正しい測定方法はどれか。

① 陣痛開始から終了までを測定する。

② 陣痛開始から次の陣痛開始までを測定する。

③ 陣痛終了から次の陣痛終了までを測定する。

④ 妊婦の自覚のみで判断する。


解答

解説

陣痛には「持続時間」と「間隔」がある。持続時間は一回の陣痛が始まってから終わるまでであり、間隔は陣痛開始から次の陣痛開始までをいう。この違いは分娩進行を判断するうえで基本事項であり、助産学校でも頻繁に問われる。


第67問

吸引分娩後、新生児の頭部に認められる産瘤について正しいものはどれか。

① 骨膜下出血である。

② 頭蓋骨縫合を越える。

③ 数か月持続する。

④ 必ず外科的治療を要する。


解答

解説

産瘤は分娩時の圧迫による頭皮の浮腫であり、頭蓋骨縫合を越えて広がることが特徴である。通常は数日以内に自然消失し、治療を必要としない。一方、頭血腫は骨膜下出血であるため縫合線を越えない。この違いは助産学・看護師国家試験でも頻出事項である。


第68問

頭血腫について正しいものはどれか。

① 頭蓋骨縫合を越える。

② 骨膜下出血である。

③ 分娩直後には必ず消失する。

④ 浮腫が主体である。


解答

解説

頭血腫は骨膜下出血であり、骨膜が頭蓋骨に付着しているため縫合線を越えない。吸収には数週間から数か月を要することもある。産瘤との鑑別は新生児観察で重要な知識であり、吸引分娩後には特に注意して観察する必要がある。


第69問

吸引分娩が適応となる状況として最も適切なのはどれか。

① 分娩が順調に進行している。

② 分娩第2期が遷延し娩出の補助が必要となった。

③ 妊娠20週である。

④ 妊婦健診時である。


解答

解説

吸引分娩は分娩第2期遷延や胎児機能不全などで早期娩出が必要な場合に行われる。児頭位置や子宮口全開大など適応条件を満たす必要があり、不適切な使用は母児双方へ合併症を引き起こす可能性がある。助産師は吸引分娩後の母体・新生児観察を十分に行うことが求められる。


第70問

吸引分娩後の新生児観察で特に重要となる項目はどれか。

① 身長のみ

② 頭部腫脹や神経学的異常の有無

③ 爪の長さ

④ 足底長のみ


解答

解説

吸引分娩後は産瘤や頭血腫だけでなく、まれに帽状腱膜下出血や頭蓋内出血など重篤な合併症が起こることがある。そのため頭部腫脹の範囲、意識状態、哺乳状況、筋緊張、バイタルサインなどを継続的に観察することが重要である。助産師は出生直後だけでなく、経時的な変化にも注意を払いながら新生児管理を行う必要がある。

第71問

Rh血液型不適合妊娠で、母体に産生された抗D抗体が通過する場所として正しいものはどれか。

① 卵管

② 胎盤

③ 子宮頸管

④ 羊膜


解答

解説

Rh不適合妊娠では、母体が産生したIgG型の抗D抗体が胎盤を通過し、Rh陽性胎児の赤血球を破壊する。これにより胎児貧血や胎児水腫、新生児溶血性疾患を引き起こす可能性がある。助産師はRh陰性妊婦の妊娠管理や抗D免疫グロブリン投与の目的を理解しておく必要がある。


第72問

Rh陰性妊婦に抗D免疫グロブリンを投与する主な目的はどれか。

① 胎児の発育を促進する。

② 母体の感作を予防する。

③ 陣痛を促進する。

④ 母乳分泌を促進する。


解答

解説

抗D免疫グロブリンは、Rh陰性母体がRh陽性胎児の赤血球に感作されることを防ぐために投与される。感作が成立すると次回以降の妊娠で重篤な溶血性疾患を引き起こす可能性があるため、分娩後や流産、羊水検査など胎児血液が母体へ移行する可能性のある場面で投与が行われる。


第73問

羊水検査について正しいものはどれか。

① 確定診断を目的とした出生前検査である。

② 全妊婦へ実施する。

③ 採血のみで実施できる。

④ 流産の危険性はない。


解答

解説

羊水検査は胎児細胞を用いて染色体異常などを診断する侵襲的検査であり、確定診断を目的として行われる。一方、NIPTはスクリーニング検査であり確定診断ではない。羊水検査には一定の流産リスクがあるため、十分な説明と本人の意思決定支援が重要となる。


第74問

羊水検査前に助産師が最も重視すべき支援はどれか。

① 検査を積極的に勧める。

② 遺伝カウンセリングを含めた意思決定支援を行う。

③ 必ず検査を受けるよう指導する。

④ 家族への説明は不要である。


解答

解説

出生前検査は医学的知識だけでなく倫理的配慮も必要となる。助産師は検査を勧める立場ではなく、妊婦と家族が十分な情報を得たうえで納得して意思決定できるよう支援することが重要である。対象者の価値観を尊重した支援が助産実践では求められる。


第75問

二絨毛膜二羊膜双胎について正しいものはどれか。

① 双胎間輸血症候群を起こしやすい。

② 必ず一卵性双胎である。

③ 二つの絨毛膜と二つの羊膜を有する。

④ 単胎妊娠と同じ管理でよい。


解答

解説

二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)は、それぞれ独立した胎盤循環を有する双胎である。二卵性双胎のほとんどがDD双胎であり、一卵性双胎でも受精卵分割時期によってはDD双胎となる。双胎妊娠では早産や妊娠高血圧症候群などのリスクが高いため慎重な管理が必要である。


第76問

双胎妊娠で単胎妊娠より頻度が高いものはどれか。

① 過期妊娠

② 早産

③ 妊娠悪阻を認めない。

④ 分娩時間が短縮する。


解答

解説

双胎妊娠では子宮が過伸展されるため、早産率が高い。また妊娠高血圧症候群、胎児発育不全、帝王切開率も高くなる。助産師は妊婦への生活指導だけでなく、切迫早産徴候の観察や心理的支援も重要となる。


第77問

35歳以上の妊婦で増加するとされるものはどれか。

① 染色体異常児の出生

② 妊娠悪阻が起こらない。

③ 帝王切開率は低下する。

④ 妊娠高血圧症候群は減少する。


解答

解説

高齢妊娠では染色体異常の頻度が上昇し、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、帝王切開率なども高くなる。出生前検査について相談を受ける機会も多く、助産師には医学的知識と倫理的配慮の両方が求められる。


第78問

若年妊娠において特に重要となる助産師の支援はどれか。

① 医学的管理のみを行う。

② 家族・学校・行政との連携も含めた支援を行う。

③ 分娩後の支援は不要である。

④ 育児指導は退院後のみ実施する。


解答

解説

若年妊娠では医学的リスクだけでなく、学業継続や経済的問題、家族支援不足など社会的課題も多い。助産師は医療機関だけでなく地域包括支援センターや行政、学校などと連携しながら継続的な支援を行う必要がある。


第79問

高齢妊娠に関する説明として正しいものはどれか。

① 35歳以上で初めて妊娠した女性のみをいう。

② 一般に分娩時35歳以上をいう。

③ 40歳以上のみをいう。

④ 法律で定義されている。


解答

解説

高齢妊娠は一般に分娩時35歳以上とされる医学的概念である。年齢のみで異常と判断するわけではないが、周産期合併症の頻度が高くなるため、より慎重な妊娠管理が必要となる。


第80問

高齢妊娠の保健指導として最も適切なのはどれか。

① 年齢のみで異常妊娠と説明する。

② 妊娠経過を丁寧に観察し、必要な情報提供を行う。

③ 全例に羊水検査を勧める。

④ 分娩までは自宅安静を指示する。


解答

解説

高齢妊娠では合併症リスクが高くなるものの、多くは適切な妊婦健診によって安全に経過する。助産師は不必要な不安を与えるのではなく、医学的リスクを正しく説明し、妊婦自身が安心して妊娠生活を送れるよう支援することが重要である。出生前検査についても一方的に勧めるのではなく、本人の価値観を尊重した情報提供と意思決定支援が求められる。

第81問

成熟新生児の出生直後の身体計測項目として基本となる組み合わせはどれか。

① 身長・体重・頭囲・胸囲

② 腹囲・頭囲・足長・BMI

③ 身長・腹囲・血圧・胸囲

④ 体温・脈拍・血圧・胸囲


解答

解説

出生直後の身体計測では、身長、体重、頭囲、胸囲が基本となる。これらの測定値は胎児発育や出生時の成熟度を評価する重要な指標であり、在胎週数と照らし合わせてSGAやLGAの判断にも用いられる。身体計測は出生直後の呼吸循環が安定した後に実施する。


第82問

正常成熟新生児において、一般的に頭囲と胸囲の関係として正しいものはどれか。

① 胸囲の方が頭囲より大きい。

② 頭囲と胸囲はほぼ同じである。

③ 頭囲は胸囲よりやや大きい。

④ 胸囲は頭囲より10cm以上大きい。


解答

解説

正常成熟新生児では頭囲は胸囲より約1~2cm大きい。この関係は出生時の正常発育を判断する基本的知識であり、小頭症や水頭症などの異常を疑う際にも参考となる。


第83問

出生直後の新生児で最優先に確認すべき項目はどれか。

① 呼吸

② 身長

③ 頭囲

④ 爪の長さ


解答

解説

出生直後は子宮外生活への適応を評価することが最優先であり、呼吸の有無を最初に確認する。その後、心拍数、筋緊張、皮膚色、刺激への反応などを観察し、必要に応じて新生児蘇生法へ移行する。


第84問

出生直後の皮膚色評価として最も注意すべき異常所見はどれか。

① 全身がピンク色である。

② 四肢末梢に軽度チアノーゼを認める。

③ 全身性チアノーゼを認める。

④ 一過性の皮膚紅潮を認める。


解答

解説

出生直後の全身性チアノーゼは低酸素状態を示唆する重要な所見であり、迅速な呼吸循環評価が必要である。一方、出生直後の四肢末梢のみのチアノーゼ(末梢性チアノーゼ)は一時的にみられることがある。


第85問

出生直後、新生児の心拍数として蘇生開始を考慮する重要な基準はどれか。

① 60回/分未満

② 100回/分未満

③ 140回/分以上

④ 180回/分以上


解答

解説

新生児蘇生法(NCPR)では、出生直後の心拍数100回/分未満は陽圧換気などの介入を検討する重要な指標である。さらに60回/分未満では胸骨圧迫を含めた蘇生処置が必要となる場合がある。助産師は呼吸と心拍数を迅速かつ正確に評価しなければならない。


第86問

産褥2日目の褥婦で、子宮底は臍下1横指、硬く触知し、悪露は赤色少量であった。

最も適切な判断はどれか。

① 正常な子宮復古である。

② 子宮復古不全である。

③ 産褥感染を疑う。

④ 弛緩出血を疑う。


解答

解説

産褥2日目では子宮底は臍下へ下降し始め、硬く触知されることが正常である。悪露も徐々に減少していく。このような経過は正常な産褥経過を示しており、助産師は子宮復古・悪露・バイタルサインを総合的に評価することが重要である。


第87問

産褥期に最も注意すべきバイタルサインの変化はどれか。

① 血圧低下と頻脈

② 体温36.5℃

③ 呼吸数18回/分

④ 脈拍70回/分


解答

解説

血圧低下と頻脈は産後出血による循環血液量減少を疑う重要な所見である。助産師は子宮収縮不良、悪露増加、意識状態なども併せて評価し、異常があれば迅速に対応する必要がある。


第88問

産褥アセスメントで最も重要な観察項目の組み合わせはどれか。

① 子宮底・悪露・乳房・バイタルサイン

② 身長・体重・視力・聴力

③ BMI・握力・腹囲・胸囲

④ 血液型・職業・利き手・足長


解答

解説

産褥期には子宮復古、悪露、乳房の状態、会陰創、排尿・排便、バイタルサインなどを総合的に観察する。これらは産褥経過の正常・異常を判断するための基本項目であり、助産師のアセスメント能力が問われる。


第89問

産褥婦への退院指導として適切なのはどれか。

① 悪露が急に増えても様子を見る。

② 発熱や悪臭のある悪露があれば受診する。

③ 授乳は避ける。

④ 子宮復古の確認は不要である。


解答

解説

退院後も発熱、悪臭のある悪露、大量出血、強い腹痛などは異常徴候であり、速やかな受診が必要となる。助産師は退院時に異常徴候を具体的に説明し、安心して育児を継続できるよう支援することが重要である。


第90問

産褥期のアセスメントにおいてBPSモデルを用いる意義として最も適切なのはどれか。

① 身体所見のみ評価するため

② 血液検査だけを評価するため

③ 身体・心理・社会面を総合的に評価するため

④ 乳房だけを評価するため


解答

解説

産褥期は身体の回復だけでなく、母親役割の獲得、育児不安、家族関係の変化など多面的な課題が生じる時期である。そのため助産師は子宮復古や乳房だけではなく、精神状態や家族の支援体制、社会資源の利用状況も含めて評価する必要がある。BPSモデルは産褥期アセスメントの基本的な考え方であり、助産学科の試験でも繰り返し問われる重要なテーマである。

第91問

新生児マススクリーニングの対象疾患として正しいものはどれか。

① オロト酸尿症などの先天代謝異常症

② 妊娠糖尿病

③ 妊娠高血圧症候群

④ 子宮筋腫


解答

解説

新生児マススクリーニングでは、先天代謝異常症、先天性甲状腺機能低下症などを対象として早期発見を行う。画像には「オロテ酸」とのみ記載されていたが、「オロト酸尿症」をはじめとする代謝異常症に関する設問であった可能性が考えられる。助産師は検査の目的と保護者への説明内容を理解しておくことが重要である。


第92問

オロト酸尿症について正しいものはどれか。

① 先天代謝異常症の一つである。

② 妊娠中のみ発症する。

③ 分娩後に自然治癒する。

④ 母体のみが発症する。


解答

解説

オロト酸尿症はピリミジン代謝異常による先天代謝異常症であり、新生児期から症状を呈することがある。頻度は高くないが、新生児マススクリーニングや代謝異常症の学習の中で扱われることがある。画像の「オロテ酸」というキーワードから復元した設問である。


第93問

思春期にLH・FSH分泌が増加する直接の契機となるのはどれか。

① 視床下部からのGnRH分泌増加

② インスリン分泌増加

③ オキシトシン分泌増加

④ コルチゾール分泌増加


解答

解説

GnRHは視床下部から分泌され、下垂体前葉を刺激してLH・FSH分泌を促進する。これらのホルモンは思春期の開始や性成熟に重要な役割を担っている。画像に「男女とも何歳くらいから出るのか」と記載されていたことから、この分野の設問であった可能性が考えられる。


第94問

第二次性徴について正しいものはどれか。

① 男子・女子ともに性腺刺激ホルモンの分泌増加により始まる。

② 分娩後から始まる。

③ 新生児期のみ認められる。

④ 妊娠すると始まる。


解答

解説

第二次性徴はGnRH、LH、FSHの分泌増加により性腺が成熟し、性ホルモン分泌が活発となることで出現する。助産学では妊娠成立までの生殖生理を理解する基礎知識として重要である。


第95問

妊婦への保健指導において、対象者中心の支援として最も適切なのはどれか。

① 医療者の考えのみを優先する。

② 妊婦の価値観や生活背景を踏まえて支援する。

③ 全員へ同じ説明のみ行う。

④ 保健指導は不要である。


解答

解説

助産師は対象者の自己決定を尊重し、個別性のある支援を行う専門職である。生活背景や家族構成、就労状況、文化的背景なども考慮しながら保健指導を行うことが重要であり、BPSモデルとも深く関連する考え方である。


第96問

正常分娩において児頭下降を最も評価しやすい所見はどれか。

① Station

② BMI

③ Apgar Score

④ Bishop Score


解答

解説

Stationは児頭の下降度を示す指標であり、坐骨棘を基準として評価する。助産師は子宮口開大、展退、陣痛、胎児心拍などと合わせて分娩進行を判断する。分娩経過の事例問題では頻繁に用いられる。


第97問

助産師が分娩経過を判断する際、最も重要な視点はどれか。

① 一つの所見のみで判断する。

② 母体と胎児双方の状態を総合的に評価する。

③ 子宮口開大のみで判断する。

④ 陣痛のみで判断する。


解答

解説

助産診断では単一のデータだけではなく、母体、胎児、分娩進行、心理状態など複数の情報を統合して判断することが基本となる。これは助産教育において最も重要な考え方の一つであり、事例問題でも繰り返し問われる。


第98問

正常な助産過程におけるアセスメントとして適切なのはどれか。

① 問題が起きてから評価する。

② 継続的に情報収集と再評価を行う。

③ 分娩終了後のみ評価する。

④ 医師のみが実施する。


解答

解説

助産過程は情報収集、アセスメント、助産診断、計画、実施、評価を繰り返す過程である。分娩中は状況が刻々と変化するため、一度の評価ではなく継続的な観察と再評価が不可欠である。


第99問

助産師に最も求められる能力として適切なのはどれか。

① 知識だけを有すること。

② 技術だけを有すること。

③ 根拠に基づき対象を総合的に判断する能力。

④ 医師の指示のみを待つ能力。


解答

解説

助産師には医学的知識、助産技術、コミュニケーション能力、倫理的判断力を統合して実践する能力が求められる。対象者一人ひとりに合わせた個別性のある支援を提供することが助産専門職の役割である。


第100問

妊娠・分娩・産褥・新生児期を通して助産師に最も求められる姿勢はどれか。

① 異常のみを観察する。

② 母児を身体・心理・社会面から包括的に支援する。

③ 分娩介助だけを行う。

④ 新生児のみを観察する。


解答

解説

助産師は妊娠期から産褥期、新生児期まで継続的に母子を支援する専門職である。身体面だけではなく、精神的支援、家族支援、社会資源との連携など包括的な視点が求められる。今回の画像にあった「BPS」「産褥アセスメント」「保健指導」といったキーワードも、この包括的支援という助産の基本理念につながる内容であり、試験全体を通して一貫して問われていた可能性がある。