兵庫県立病院の看護師・助産師採用試験は難しい?倍率・面接・インターン・年収・口コミを徹底解説


兵庫県で看護師・助産師として就職を考えているなら、必ず候補に入ってくるのが兵庫県立病院です。
尼崎総合医療センター、はりま姫路総合医療センター、兵庫県立こども病院、兵庫県立がんセンターなど、高度急性期から小児、周産期、がん、精神、地域医療まで非常に幅広い領域を持っています。給与や公務員としての安定性だけではなく、看護師として経験できる領域の広さも大きな特徴です。
しかし、兵庫県立病院の就職試験について「県立だから大量採用だし、それほど難しくないだろう」と考えているなら注意してください。
当スクールでは実際に兵庫県立病院を受験する方の対策を行っています。今回紹介する方は一度で諦めず、2回目の受験で兵庫県立病院から内定を獲得しました。
本人からも、
「無事に合格しました。本当に色々教えてくださったり対策してくださったおかげです」
「面接、本当に対策がお世話になりました」
という報告をいただきました。
簡単に受かったわけではありません。
なお、2026年度の動きを見ると、別の意味でも兵庫県立病院の就活は難しくなっています。2027年4月採用では第1回、第2回、第3回、第4回の採用試験が予定されていましたが、第3回は実施見送りとなりました。兵庫県はもともと「充足状況によって第2回以降を見送る可能性がある」と明記していましたが、実際にその状態になったわけです。
つまり、「秋になってから兵庫県立病院を考えよう」では遅い可能性があります。
この記事では、2026年8月13日時点の兵庫県公式情報と各県立病院・看護部の公式情報をもとに、兵庫県立病院の特徴、看護部、教育、インターンシップ、採用試験、面接、給与・推定年収、口コミ、そして実際に内定を取るためにどう準備すべきかまで詳しく解説します。
兵庫県立病院とは?「一つの病院」ではない
まず最初に理解しておきたいのが、兵庫県立病院の採用は特定の一病院だけを受験するものではないという点です。
2026年8月現在、兵庫県は看護師・助産師募集の対象として10の県立病院を案内しています。
総合病院として位置付けられているのは、
尼崎総合医療センター
西宮総合医療センター
加古川医療センター
はりま姫路総合医療センター
丹波医療センター
淡路医療センター
専門病院として、
ひょうごこころの医療センター
兵庫県立こども病院
兵庫県立がんセンター
粒子線医療センターがあります。
これだけでも兵庫県立病院の特殊性が分かります。
同じ「兵庫県立病院の看護師」といっても、救命救急・高度急性期を経験したい人、小児・周産期を深めたい人、がん看護を学びたい人、精神看護を専門にしたい人では、志望する病院がまったく違います。
採用試験に合格した後の配属病院について、兵庫県は本人の希望を考慮して決定するとしています。ただし、兵庫県立病院看護師修学資金の貸与者は県指定の病院へ配属されます。
したがって面接対策でも、「兵庫県立病院だから志望しました」では不十分です。
自分がどの病院に興味を持ち、そこでどのような看護を見て、何を学びたいのかまで考えておく必要があります。
兵庫県立病院の中でも特に人気を集めやすい病院
兵庫県立病院を病院研究すると、10病院を全部同じように扱うべきではないことが分かります。
代表的なのが兵庫県立尼崎総合医療センター(AGMC)です。
AGMCは非常に規模が大きく、看護部だけでも1,000人を超える看護師が在籍すると公式に紹介されています。新人教育だけではなく、キャリア支援室を設置し、新人からベテランまで継続的に能力開発できる環境を整えています。
新人教育方針にも特徴があり、患者の状況を的確に判断し、科学的思考に基づく実践力を養うことが明記されています。
これは看護受験・看護就活で私が何度も伝えている部分とも重なります。
看護は単に「患者さんに優しくする仕事」ではありません。
患者の訴え、バイタルサイン、検査データ、治療内容、既往歴などから状態を捉え、変化を予測しながら必要な看護を考えます。高度急性期になればなるほど、観察した情報をどう意味づけるかが重要になります。
AGMCではさらに、希望部署で半年から1年間研修できる教育ローテーション研修も設けられています。新人期だけで教育が終わるのではなく、その後のキャリア形成まで意識した仕組みです。
はりま姫路総合医療センターはPNSと急性期教育に注目
兵庫県立はりま姫路総合医療センターも、兵庫県立病院を志望する学生なら必ず研究しておきたい病院です。
看護提供方式としてPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を採用しており、看護師2人がペアとなって患者の看護を行います。
新人看護師からすると、この仕組みには大きな意味があります。
急性期では患者の状態が短時間で変化します。呼吸状態、循環動態、意識、疼痛、ドレーン排液、尿量など複数の情報を同時に見ながら判断しなければならない場面もあります。
新人が一人で「これは大丈夫なのか」と抱え込むより、経験のある看護師と一緒に患者を見ることができる環境は、臨床推論を身につけるうえでも大きな意味があります。
公式サイトでも、ICUでPNSを活用することで、先輩看護師の患者への声かけだけではなく、急性期における循環動態のアセスメントなどをタイムリーに学べることが紹介されています。
教育についても、急性期看護実践能力を高めるためのラダー別研修があり、フィジカルアセスメント・臨床推論、災害看護、CVポート管理など、かなり実践的な研修が用意されています。
単に「教育制度が充実しています」と書くのではなく、このあたりまで研究して志望理由へつなげたいところです。
兵庫県立こども病院は小児・周産期志望なら別格
小児・周産期領域を希望する学生にとって、兵庫県立こども病院は非常に魅力の大きい病院です。
教育理念として、高度専門的医療に対応し、質の高い看護を提供できる看護師を育成することを掲げています。教育方針には、エビデンスに基づく母子看護、こどもの権利、患者・家族の思い、チーム医療、研究的視点による看護実践の改善などが明記されています。
新人教育はプリセプターシップ制で、新人1人に対して1人のプリセプターがつく体制です。
ここでも、単に「小児看護を学びたい」だけでは志望理由として弱いでしょう。
小児では、成人と同じように患者本人だけを見ればよいわけではありません。発達段階を考え、疾患や治療が成長発達へ及ぼす影響を考え、家族も含めて看護します。
こども病院の基本方針にも「親とこどもが一体となった治療」が掲げられています。
小児、NICU、PICU、周産期、助産などを希望している人ほど、この病院固有の考え方まで研究しておく必要があります。
10病院あるからこそ「県立病院ならどこでもいい」は危険
兵庫県立病院の最大の強みは、この領域の広さです。しかし、就活では逆にここが難しいところでもあります。
たとえば、面接で「兵庫県立病院を志望した理由」を聞かれたとき、
「県立病院として地域医療に貢献しているためです」
「教育制度が充実しているからです」
「高度な医療を学びたいからです」
だけでは、10病院のどこにも当てはまりそうな回答になってしまいます。
尼崎とこども病院では対象患者も違います。
がんセンターとこころの医療センターでも、当然求められる専門性は違います。
だからこそ、希望病院を決めたら、その病院の看護部まで研究する必要があります。
インターンシップにはできる限り参加した方がいい
兵庫県立病院は、看護学生向けに病院見学、個別説明会、インターンシップを実施しています。
県公式案内では、インターンシップについて、希望する病院で先輩看護師と行動しながら看護ケアや看護実践を体験できると説明されています。
実施方法は病院ごとに違います。
たとえば尼崎総合医療センターでは、1つの部署を午前中に見学するAMコースと、2つの部署を1日かけて見学する1日コースがあります。成人、小児、産科、ICU、手術室などから希望領域を選び、1~3名程度の参加者に対して現場看護師1人がついて案内する仕組みです。
これは就活生にとってかなり大きな機会です。
ホームページから得られる情報と、実際に病棟へ入って得られる情報は違います。
看護師同士がどのように相談しているのか。患者にどのような声をかけているのか。新人が先輩へ報告するときにどのようなやり取りをしているのか。看護師が患者の変化をどう捉えているのか。
こうしたことは実際に現場へ行かなければ分かりません。
兵庫県立こども病院のインターンシップでは、病院概要・看護部教育体制の説明、病棟での看護体験、病院見学、小児看護についての説明、質疑応答などが組まれています。
したがって、インターンシップは単なる「病院見学」として参加するのではなく、志望理由と面接の材料を集める場所として使うべきです。
インターンで見るべきなのは「雰囲気が良かった」ではない
受験生からインターンシップ後の感想を聞くと、
「皆さん優しかったです」
「雰囲気が良かったです」
「設備がきれいでした」
で終わっていることがあります。
これではもったいない。
就職面接で使えるのは、その先です。
どの場面を見てそう思ったのか。先輩看護師は患者の何を見ていたのか。看護師同士のどのやり取りから教育体制を感じたのか。ホームページで調べていたことと、実際に現場へ行ってみて何がつながったのか。
そこまで整理すると、同じインターンシップへ参加しても回答の質がまったく変わります。
なお、具体的に何を観察し、どう志望理由・面接回答へ変換するのかについては、当スクールの学校別・病院別対策の核心になるため無料記事では公開していません。
参考:2027年4月採用|兵庫県立病院の採用試験日程
2026年度に実施される2027年4月採用試験は、当初4回が予定されていました。
第1回は受付が2026年4月1日~4月15日
試験日は5月16日・17日。
第2回は受付が6月3日~6月17日
試験日は7月4日。
第3回は8月26日から受付
10月10日に試験を予定していました。
第4回は11月24日から受付
2027年1月9日に試験を予定していました。
しかし2026年8月13日現在、兵庫県は第3回の採用選考を実施しないことを正式に発表しています。
第4回についても「実施を検討中」であり、確実に実施されるわけではありません。
これは就活生にとって非常に重要です。
「第1回を受けなくても第2回がある」
「夏休みに対策して第3回を受ければいい」
「冬まで募集しているだろう」
という考え方は危険です。
県自身が「充足状況によって後半の試験を見送る場合がある」と明記しており、2026年度は実際に第3回が消えました。
兵庫県立病院を第一志望にするなら、基本的には第1回受験を前提に準備する。
これくらいの感覚でいいと思います。
2026年度から試験内容が大きく変わった
ここは過去の情報を見ている人ほど注意してください。
兵庫県立病院は2026年度から論文試験を廃止しました。
現在の選考は、
WEB適性検査+個別面接
です。
適性検査は事前受検で、状況判断、リスク対応姿勢、行動特性などを測定します。
そして面接は25分程度の個別面接です。
以前の「論文+面接」という情報をそのまま使わないでください。
ネットには前年以前の記事が大量に残りますが、採用試験は毎年変わる可能性があります。必ず受験年度の兵庫県公式募集要項を確認する必要があります。
新卒者は成績証明書も提出する
2026年度中に看護師養成校を卒業予定の新卒者については、看護師養成校での直近の成績証明書を提出することが求められています。
これも見落としてはいけないポイントです。
面接だけ準備すればいいわけではありません。
学校生活そのものも見られる可能性があります。
だから私は看護学生には、1年生、2年生の段階から成績を軽視しないように伝えています。
採用試験直前になって成績証明書だけ作り直すことはできません。
面接25分は決して短くない
「試験は面接だけになったのなら楽になったのでは?」
と思う人もいるでしょう。
むしろ私は逆だと思っています。
個別面接25分は、かなり質問できます。
志望理由だけを聞いて終わる時間ではありません。
看護師志望理由、兵庫県立病院志望理由、希望病院、希望領域、実習経験(多数)、学生生活、ストレスへの対応、対人関係、看護観、転職者なら退職理由・転職理由など、かなりの範囲まで掘ることができます。
しかも筆記論文がなくなった以上、受験生自身の考えや人物像を見るうえで、面接の意味は以前より相対的に大きくなったと考えた方がいいでしょう。
兵庫県立病院の倍率について
ここについては注意が必要です。
当スクールでは、受験者から集まる情報や採用枠などをもとに、希望先・区分によってはかなり高い競争になっていると推測しています。過去には希望先・各ブロックを考慮した推定倍率に基けば、競争力のある病院かつブロックになると、4倍前後から、条件によっては10倍を超える水準になる可能性があると分析しました。
全体の倍率は以下となっております。
兵庫県病院局の最新の「第5次病院構造改革推進方策 令和8年度実施計画」には、県立病院看護師の採用状況として次の数字がはっきり掲載されています。
-
令和元年度:受験909人/合格353人 → 2.58倍
-
令和2年度:1,016人/419人 → 2.42倍
-
令和3年度:1,358人/422人 → 3.22倍
-
令和4年度:1,129人/497人 → 2.27倍
-
令和5年度:1,121人/455人 → 2.46倍
-
令和6年度:1,071人/498人 → 2.15倍
ここは区別してください。
一方で、採用が簡単とは言えない材料はあります。
2027年4月採用の第1回募集予定人数は看護師・助産師合わせて約200名でした。それでも後半の第3回試験は実施見送りになっています。
募集人数が多いから簡単、という見方は危険です。
人気病院・人気領域へ希望が集中すれば、全体採用人数だけでは難易度を判断できません。
不合格だったから能力がないのではありません。対策を修正して、もう一度受けるという選択肢もあります。
今回の内定者がまさにそのケースです。
兵庫県立病院の面接で重要になる病院研究
私は兵庫県立病院の面接対策をするとき、単純な質問集を渡して「これを覚えてください」とはしません。
兵庫県立病院は10病院あるため、まず本人がどの病院を希望しているのかを確認します。
そして、その病院の役割、看護部、教育体制、看護提供方式、希望領域まで調べます。
たとえば、はりま姫路総合医療センターならPNS。
尼崎総合医療センターなら大規模な高度急性期環境とキャリア支援。
こども病院なら小児・周産期の高度専門医療と家族を含めた看護。
がんセンターなら当然がん看護。
ここが違うのに、全員へ同じ志望理由を教えることはできません。
「県立だから安定している」は志望理由にしない
待遇や公務員としての安定性に魅力を感じること自体は何も悪くありません。
実際、後述するように兵庫県立病院の待遇は悪くありません。
しかし面接で、
「公務員だから」
「福利厚生がいいから」
「県立なので安定しているから」
を前面に出すのはおすすめしません。
病院側が知りたいのは、あなたが給与表を気に入った理由ではなく、そこで看護師として働きたい理由だからです。
病院研究、インターンシップでの気づき、本人の実習経験、将来学びたい看護。
これらは最低限調べておくものです。
兵庫県立病院の看護師給与|大卒初任給は27万円
ここから待遇を見ます。
兵庫県が2026年度採用試験案内で示している初任給は、神戸・阪神・明石地区勤務の場合、2026年4月1日現在で次の通りです。
大学4年卒 270,000円
短大3年卒 266,100円
短大2年卒 261,200円
この金額は勤務地によって変わり、過去の職歴などがあれば加算される場合があります。
兵庫県職員には地域手当があり、神戸・阪神間では現在9.4%、地域によって4.4%まで差があります。そのため、同じ兵庫県立病院でも勤務先によって給与条件は完全に同じではありません。
住居手当は最大2万8,000円
兵庫県職員には住居手当があります。
県公式の勤務条件では、借家の場合、家賃の半額、上限2万8,000円と案内されています。
看護師の年収比較では住宅条件の差がかなり大きいため、当スクールの給与ランキングでは住宅手当を受給できる条件で上限額を入れて比較しています。
通勤手当は居住地による差が大きいため計算から除外します。
賞与は年間4.65か月が現在の基準
兵庫県の2026年度の給与関連資料では、期末・勤勉手当について年間4.65か月が確認できます。
なお、実際の新卒1年目は4月入職のため6月賞与が満額にはなりません。
しかし病院間の給与比較では、「1年目だけ賞与が少ない病院」と「満額支給される通常年度」が混ざると比較できなくなるため、当スクールの年収ランキングではこれまでと同様に最新の賞与月数を満額支給された場合で統一して計算します。
これは「実際に4月から12か月勤務した新卒1年目の源泉徴収票額」ではなく、新卒給与水準を通常年度に年換算したモデルです。
兵庫県立病院の新卒看護師年収を計算すると?
いつもの条件で計算します。
大学4年卒。
神戸・阪神・明石地区。
夜勤月4回程度。
残業月10時間。
住居手当上限。
通勤手当は除外。
賞与は最新の4.65か月を満額換算。
この条件です。
固定部分だけを見ると、初任給27万円に住居手当2万8,000円を加えて月29万8,000円。
さらに時間外勤務10時間分と夜勤関連手当が加わります。
残業10時間については、基本給・地域手当等をもとに計算すると月2万円前後になると考えられます。
問題は夜勤です。
兵庫県の募集要項には特殊勤務手当等の支給があることは明記されていますが、2026年度の看護師募集要項本文では、夜間看護等手当の最新の一勤務あたり単価までは示していません。
そのため、ここを勝手に確定額として書くことはしません。
夜勤4回分を一般的な県立病院看護師の手当水準から一定幅で置くと、月収はおおむね35万円台前後になる可能性があります。
そして賞与4.65か月を含めると、通常年度換算の新卒看護師モデル年収は、
約550万円~580万円前後
が一つの目安になります。
ただしこれはあくまで推計です。
勤務病院、地域手当、夜勤回数、二交替・三交替、超過勤務時間、住居手当の有無によって変動します。
夜間看護等手当の最新単価が兵庫県から明示された時点で再計算するのが最も正確です。
それでも、住宅手当と賞与を含めて考えると、兵庫県内の新卒看護師就職先として待遇はかなり強い部類に入ります。
給与だけで兵庫県立病院を選ぶべきか
給与は重要です。
生活がありますから当然です。
ただ、兵庫県立病院の魅力は給与だけではありません。
むしろ20代前半の新卒看護師なら、「最初の3~5年間で何を経験できるか」もかなり重要です。
高度急性期で全身管理を学ぶ。
小児専門病院で小児看護を深める。
がん看護を学ぶ。
精神看護を経験する。
地域中核病院で急性期から地域移行までを見る。
兵庫県立病院は同じ病院局の中にかなり違う機能を持つ病院が存在します。
これはキャリア形成上の大きな特徴です。
兵庫県立病院の口コミはどう見るべきか
口コミについては扱いに注意が必要です。
公式サイトに「職員口コミ」が掲載されているわけではありませんし、匿名口コミサイトは投稿者の所属部署、勤務時期、経験年数などが確認できない場合があります。
したがって、口コミだけで病院を決めるべきではありません。
その前提で、兵庫県立病院への就職を考えるときに確認しておきたい論点を挙げます。
給与
県職員として給与体系が明確で、地域手当、住宅手当、賞与なども制度化されています。民間病院と比べたときに、給与制度の透明性は高いと考えられます。
教育
これは病院によってかなり違います。
尼崎総合医療センターにはキャリア支援室があり、はりま姫路総合医療センターではPNSとラダー教育、こども病院ではプリセプター制度と県立病院キャリア開発ラダーが確認できます。
「県立病院全体の教育」だけを見るのではなく、希望病院の教育方式まで確認してください。
忙しさ
高度急性期の大規模病院を希望する場合、当然ながら患者の重症度や入退院、検査・治療の多さは考える必要があります。
給与が高くて高度医療も学べて、残業もなく、患者も軽症で、毎日ゆっくり働けるという都合のよい条件ばかりではありません。
人間関係
これは病院単位どころか病棟単位で変わります。
匿名口コミで「人間関係が良い」「悪い」という一件の投稿を見ても、自分が配属される部署が同じとは限りません。
だからこそインターンシップで実際の病棟を見る意味があります。
希望配属
県公式では本人の希望を考慮するとされていますが、「必ず第一希望へ配属」とは書かれていません。
ここは勘違いしない方がいいでしょう。
異動
県立病院という大きな組織で働く以上、一病院だけを見て民間単独病院と同じ感覚で考えない方がいいです。長期的なキャリアまで含め、県立病院群の特徴を理解して受験した方がいいでしょう。
兵庫県立病院に向いている人
兵庫県立病院は、特に次のような人と相性がいいと思います。
高度急性期・救急を経験したい人。小児、周産期、がん、精神など専門領域を深めたい人。新人のうちから継続的に勉強できる環境を求める人。公的病院として地域医療へ関わりたい人。将来的に専門・認定看護師なども含めてキャリアを考えたい人。
特に「どんな看護師になりたいか」がある程度見えている人は、10病院の中から自分に合う環境を研究しやすいでしょう。
逆に慎重に考えた方がいい人
「県立だから安定していそう」
「給料が高いから」
「名前を知っているから」
だけで志望する人は、もう少し病院研究をした方がいいでしょう。
また、高度急性期病院を志望するのに継続的な勉強をしたくないという人も、入職後にギャップが出る可能性があります。
看護師になれば勉強が終わるわけではありません。
患者の病態も治療も薬剤も医療機器も変わります。急性期ほど、患者の変化を観察し、そこから状態を考え、必要な看護へ結びつける力が求められます。
その意味では、教育環境が充実していることは「楽」という意味ではなく、学び続けられる環境があるということです。
兵庫県立病院の面接対策|「質問集100問」だけでは足りない
兵庫県立病院の面接は25分程度あります。
ここで、ネットにある「看護師面接でよく聞かれる質問100選」を暗記しても十分ではありません。
重要なのは、質問同士がつながっていることです。
なぜ看護師なのか。
なぜ兵庫県立病院なのか。
なぜその希望病院なのか。
なぜその領域なのか。
実習で何を経験したのか。
その経験から何を考えたのか。
将来どうなりたいのか。
回答に矛盾があれば、25分の面接の中で見えてきます。
だからNS ONLINE SCHOOLでは、単発の模範回答を大量に作るのではなく、その受験生の経験と病院研究をもとに全体をつなげていきます。
転職者はさらに難しい
兵庫県立病院は新卒者だけでなく、免許保有者も受験できます。
転職者の場合は、
「なぜ現在の病院を辞めるのか」
「なぜ今の病院ではなく県立病院なのか」
「これまで何を経験してきたのか」
「その経験を県立病院でどう生かすのか」
という説明が追加されます。
短期離職が複数回ある場合などは特に、単に一つずつ退職理由を並べるだけでは弱いことがあります。
今回掲載している内定者のように、一度不合格になっても、問題点を整理して再受験することは可能です。
二回目だから不利だと決めつける必要はありません。
むしろ「前回から何が変わったのか」を説明できる状態にしておく方が重要です。
2027年卒は「後で受ければいい」が通用しなくなった
今回の採用情報で私が最も強く伝えたいのはここです。
兵庫県は2026年度、第3回採用試験を見送りました。
つまり実際に、
予定されていた採用試験が途中でなくなった
ということです。
これは兵庫県立病院だけの問題ではありません。
近年、人気病院では看護師就活の早期化がかなり進んでいます。
説明会。
インターン。
エントリー。
願書。
面接。
これらの開始時期が早くなっています。
大学3年生・専門学校2年生の段階から動くくらいで構いません。
「国家試験の勉強が始まってから就活しよう」では遅い病院が出ています。
兵庫県立病院もその一つとして考えた方がいいでしょう。
NS ONLINE SCHOOLでは兵庫県立病院の看護師・助産師採用試験も個別対策しています
NS ONLINE SCHOOLでは、看護師・助産師の病院就職について、病院別・受験生別に対策しています。
兵庫県立病院も対応しています。
今回掲載した方も、兵庫県立病院に一度挑戦し、その後も諦めずに対策を続け、2回目の受験で内定しました。
本人からは、
「無事に合格しました。本当に色々教えてくださったり対策してくださったおかげです」
「面接本当に対策がお世話になりました」
という報告をいただいています。
病院就活の対策で大切なのは、テンプレートの志望動機を作ることではありません。
まず病院を研究する。
看護部まで調べる。
インターンシップや説明会に参加した場合は、そこで本人が何を見たのかを確認する。
実習や臨床経験と結びつける。
そして、その受験生にしか話せない内容へ落とし込みます。
兵庫県立病院なら、さらに10病院の中でどこを希望するのか、その病院で何を学びたいのかまで整理しなければなりません。
「県立病院なので志望しました」では勝負しません。
看護職として病院を研究し、その人自身の経験と結びつけて面接対策を行います。
具体的な質問分析、回答設計、実際の合格者回答については、受講生が費用を支払って受けている指導そのものになるため無料記事では公開していません。
看護師・助産師の就活対策を希望する方へ
兵庫県立病院だけではなく、大学病院、公的病院、国立病院機構、赤十字、済生会、KKR、自治体病院など、病院ごとの特徴を調べたうえで個別に対策しています。
「志望動機がこれでいいのか分からない」
「インターンには行ったけれど、面接で何を話せばいいのか分からない」
「一度落ちてしまい、二回目を受けるか悩んでいる」
「転職歴をどう説明すればいいのか分からない」
「助産師として県立病院へ就職したい」
という方もご相談ください。
NS ONLINE SCHOOLの看護師・助産師就活対策では、願書・志望動機・面接を病院別、個人別に対策しています。
詳しいコース内容は、NS ONLINE SCHOOLの案内ページをご確認ください。受講相談は公式LINEから受け付けています。Xでも看護受験・看護就活・助産師受験に関する最新情報を発信しています。
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NS ONLINE SCHOOL
まとめ|兵庫県立病院は「大量採用だから簡単」ではない
兵庫県立病院は、看護師・助産師にとって非常に魅力的な就職先です。
10の県立病院を持ち、総合急性期、救命救急、小児・周産期、がん、精神、地域医療など幅広い経験ができます。看護教育も病院ごとに特色があり、PNS、プリセプター、キャリアラダー、専門研修など、看護師として成長するための環境が整っています。
給与についても、2026年4月時点で大卒初任給27万円。住宅手当、地域手当、夜勤関連手当、超過勤務手当、4.65か月の賞与を考慮すれば、兵庫県内では待遇面でも強い就職先です。
しかし、簡単に内定できるとは考えない方がいいでしょう。
2026年度には予定されていた第3回試験が実際に見送られました。
そして選考はWEB適性検査と約25分の個別面接。
筆記論文がなくなったからこそ、面接で何を話すのかがより重要になっています。
兵庫県立病院を本気で志望するのであれば、採用試験の直前になってから対策を始めるのではなく、インターンシップ・説明会の段階から病院研究を始めてください。
今回の受講生のように、一度届かなかったとしても、それで終わりではありません。
何が不足していたのかを考え、対策をやり直し、再挑戦して内定を取ることもできます。
兵庫県立病院は「県立だから受ける」のではなく、10病院の中から自分が看護師・助産師として何を学びたいのかまで考えて挑む病院です。
そこまで準備して初めて、本当の兵庫県立病院対策が始まります。
参考資料
兵庫県「兵庫県立病院看護師・助産師募集ポータルページ」
兵庫県「2026年度(令和8年度)兵庫県職員[看護師等]採用試験日程」
兵庫県「兵庫県職員[看護師等]採用候補者選考試験案内」
兵庫県「兵庫県立病院 看護学生向け病院見学・病院説明会・インターンシップのご案内」
兵庫県「看護師募集パンフレット2026」
兵庫県「勤務条件や働き方について」
兵庫県立尼崎総合医療センター看護部「看護部のご紹介」「新任看護師教育プログラム」「キャリア支援プログラム」
兵庫県立はりま姫路総合医療センター看護部「看護部について」「看護師の教育について」
兵庫県立こども病院看護部「看護部」「教育体制」「インターンシップ」
※2026年8月13日時点の公式情報を確認して作成しています。採用試験日程・募集人数・給与・インターンシップ等は変更される可能性があります。受験時には必ず兵庫県および希望病院の最新公式情報をご確認ください。
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