茨城県立医療大学助産学専攻科の倍率・過去問・母性看護学・面接を徹底解説

  • 2026/07/27
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茨城県立医療大学助産学専攻科は、1年間で助産師国家試験受験資格の取得を目指す公立大学の助産師養成課程です。入学定員は10名ですが、その内訳は学内選抜、一般入試、茨城県内の大学・医療機関を対象とした推薦入試に分かれており、外部から一般入試を受ける受験生に用意される枠は4名程度に限られます。

直近の一般・推薦入試では、この7名程度の枠に29名が受験しました。単純計算では約4.1倍ですが、一般入試だけの受験者数と合格者数は分けて公表されていません。学内選抜まで含めた定員10名という数字だけを見て、受験しやすい学校と判断するのは危険です。

試験は母性看護学の専門科目、面接、出願書類による総合判定です。英語試験や独立した小論文試験はありません。しかし、母性看護学の問題数は少なくなく、過去の受験報告では、妊娠・分娩・産褥・新生児だけでなく、母子保健、関連法規、女性の生涯にわたる健康、疾患・検査、事例判断まで幅広く問われています。

茨城県内で助産師として働く意思を重視する選抜構造も大きな特徴です。公立で学費を抑えられる一方、県内就業を明確に求める推薦枠が設けられており、単に「安く助産師資格を取れる学校」として受験するだけでは、志望理由や面接に説得力を持たせにくい学校です。


茨城県立医療大学助産学専攻科とは

茨城県立医療大学助産学専攻科は、看護師免許を有する女性、または看護師国家試験受験資格を取得する見込みの女性を対象とする1年課程です。

教育では、妊娠・分娩・産褥・新生児期の助産ケアに加え、女性の生涯にわたる健康、地域母子保健、周産期医療に対応できる助産師の育成を掲げています。大学は、女性と子どもに対する助産ケアを提供し、地域や社会の中で母子保健・周産期医療へ貢献できる人材を求めています。(IPU)

助産師養成課程のある大学としては珍しく、大学附属病院だけに教育を依存する形ではありません。茨城県内の周産期医療機関や地域の母子保健活動と結びつき、県内で働く助産師の養成という役割を強く持っています。

この点は入試にも反映されています。学内選抜と推薦入試では、修了後ただちに茨城県内で助産師として就業する意思が求められます。推薦入試については、一つの就業施設から推薦できる人数が2名以内とされています。(IPU)


募集人数は10名だが、一般枠は4名程度

入学定員は10名です。

最新の募集構造は、次のようになっています。

学内選抜:3名程度

一般入試:4名程度

県内大学及び医療機関推薦入試:3名程度

つまり、外部から一般入試で受験する人にとっては、10名募集ではなく、実質的には4名程度の枠を争う試験です。

学内選抜は、茨城県立医療大学看護学科の卒業見込み者が対象です。修了後に茨城県内で助産師として就業する意思も求められます。

推薦入試は、茨城県内の大学の卒業見込み者や、県内医療機関に勤務している看護師などを対象とする選抜です。所属大学や勤務先からの推薦を得る必要があるため、誰でも自由に利用できる推薦制度ではありません。

したがって、県外大学の学生や、茨城県外の医療機関で働く看護師の多くは一般入試を受けることになります。


直近の倍率はどの程度か

直近に実施された一般・推薦入試では、募集人数7名程度に対して29名が受験しました。一般と推薦を合算した単純倍率は約4.1倍です。

ただし、この数字には注意が必要です。

大学は、29名のうち一般受験者と推薦受験者がそれぞれ何名だったのか、また一般・推薦から何名ずつ合格したのかを公表していません。

一般入試は4名程度、推薦入試は3名程度です。仮に一般受験生へ志願者が集中していれば、一般枠だけの競争は4.1倍を上回っている可能性があります。これは公開された募集構造から導かれる推測であり、一般入試単独の正確な倍率ではありません。

また、学内選抜では直近年度に6名が受験し、3名が合格しています。学内生であっても全員が進学できる制度ではなく、2倍の選抜が行われました。

茨城県立医療大学助産学専攻科は、東京都立大学のような10倍前後の入試ではありません。しかし、一般枠が4名程度しかなく、毎年の受験者数によって倍率が大きく動きやすい学校です。


最新入試の日程と選抜方法

最新の学生募集では、学内選抜が2026年6月19日、一般・推薦入試が2026年9月26日に設定されています。一般・推薦入試では、母性看護学の専門科目試験と面接が行われ、出願書類を含めて総合的に合否が判定されます。

英語試験はありません。

TOEFLやTOEICなどの外部英語試験スコアも求められていません。

独立した小論文試験もありません。

そのため、受験勉強は母性看護学と面接へ集中しやすく見えます。しかし、一般枠が4名程度である以上、筆記試験で大きく崩れることはできません。面接や出願書類だけで学力試験の不足を補えると考えるべきではありません。


専門科目は母性看護学

専門科目は母性看護学です。

募集要項上は「母性看護学」としか示されていませんが、実際の出題は、看護師国家試験の母性看護学だけを繰り返せば対応できるほど狭くありません。

直近の入試では、少なくとも問題50まで存在していたことが、大学の公表した出題ミスに関する資料から確認できます。問題39は胸部X線所見に関する選択肢を含み、問題49・50は心拍数130回/分という事例情報を基にした問題でした。

この事実だけでも、試験が単純な妊娠週数や用語の暗記だけではないことが分かります。

胸部X線ですりガラス様陰影を認めるという選択肢は、呼吸器疾患や感染症、妊産婦に合併する病態の判断と関係する可能性があります。ただし、大学は問題全体をインターネット上で公開していないため、この選択肢がどの疾患を扱った問題であったかまでは断定できません。

心拍数130回/分についても、母体心拍数、胎児心拍数、新生児心拍数のいずれを扱った事例かは、公表資料だけでは分かりません。ここを推測で書き換えるのではなく、確認できる範囲と未確認部分を分ける必要があります。


過去の受験報告から確認できる出題の広さ

当スクールでは、これまで茨城県立医療大学助産学専攻科を受験し合格された受験生から、複数年度にわたり筆記試験と面接の報告を受けています。

過去の報告を整理すると、母性看護学の基礎知識だけでなく、次の領域まで準備しておく必要があります。

妊娠期では、妊娠に伴う生理的変化、妊婦健康診査、妊娠週数、胎児発育、妊娠中の異常、検査値などが中心になります。

分娩期では、分娩進行、胎位・胎向、胎児心拍数、陣痛、破水、産科出血、分娩時の観察と判断が重要です。

産褥期では、子宮復古、悪露、乳房・乳汁分泌、母乳育児、産褥期の異常、母体の回復過程が対象になります。

新生児では、呼吸・循環の適応、体温、黄疸、哺乳、排泄、体重減少、低血糖、感染、異常徴候などが問われます。

さらに、母子保健統計、関係法規、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性の生涯にわたる健康、感染症、薬剤、疾患を伴う妊産婦の看護まで視野に入れる必要があります。

出題報告には年度差があり、すべての年度に同じ内容が出るわけではありません。しかし、「母性看護学」という科目名を理由に、妊娠・分娩・産褥の正常経過だけへ学習を限定するのは危険です。


過去問は大学で閲覧できる

茨城県立医療大学は、助産学専攻科の過去1年分の入試問題を、大学の教務課窓口で閲覧できるようにしています。

公開されるのは問題のみで、解答はありません。閲覧場所は大学管理棟1階の教務課窓口です。

過去問が完全非公開の学校ではありませんが、インターネット上から複数年度分を自由に確認できる制度でもありません。


2026年度入試では出題ミスが公表された

2025年9月6日に実施された一般・推薦入試では、母性看護学の問題に2か所の誤りがありました。

問題39では「胸部X線所見」とすべきところ、「線」が抜けて「胸部X所見」と記載されていました。正答が複数導かれる可能性があるとして、受験者全員を正解扱いとしています。

問題49・50では、「心拍数130回/分」の表記に不要な記号が入っていましたが、解答へ直接影響しないとして得点上の措置は行われませんでした。

大学は、問題作成、問題精選、問題点検の体制を見直し、複数名での読み合わせやチェック手順の明文化など、再発防止策を講じると発表しています。

この件は学校を否定するための材料ではありませんが、過去問を分析するうえでは重要な事実です。大学自身が訂正を公表している問題について、誤植を含む古い再現資料だけを使用すると、誤った知識を覚えるおそれがあります。


面接では県内就業への意思が重要になる

大学は面接の具体的な質問内容を公表していません。

ただし、募集要項と選抜制度を見れば、茨城県との関係を避けて通れないことは明らかです。

学内選抜では、修了後ただちに茨城県内で助産師として働く意思が求められます。推薦入試も、茨城県内の大学や医療機関を基盤とする制度です。

一般入試の受験生についても、なぜ茨城県立医療大学を選ぶのか、茨城県の周産期医療や母子保健をどう捉えているのか、修了後にどこでどのような助産師として働きたいのかは、志望理由の中核になります。

「公立で学費が安いから」「英語試験がないから」「東京から通えそうだから」という理由だけでは、学校固有の志望理由になりません。

過去の受験生からは、助産師を目指した理由、大学を選んだ理由、看護実習・臨床経験、自己の強みと課題、修学環境、卒業後の進路などを確認されたとの報告があります。

質問の言葉だけを暗記するのではなく、自分の経験から何を観察し、どのようにアセスメントし、なぜ看護師ではなく助産師として関わりたいと考えたのかを説明できることは基礎中の基礎として、看護職の視点X心理学の応用で圧倒的差別化を図ることが重要です。


一般入試と推薦入試の違い

一般入試と推薦入試は、同じ日に母性看護学と面接を受けますが、出願条件が異なります。

一般入試は、大学卒業者や卒業見込み者など、募集要項に定められた学歴要件と看護師資格要件を満たす人が対象です。

推薦入試では、茨城県内の大学や医療機関との関係、推薦者、県内就業への意思がより明確に求められます。一つの就業施設から推薦できる人数は2名以内です。

推薦を得られれば合格が保証されるわけではありません。推薦・一般を合わせた直近の受験者は29名であり、母性看護学、面接、出願書類によって選抜されています。


茨城県立医療大学は穴場なのか

募集人数と試験科目だけを見ると、穴場に感じる受験生もいるかもしれません。

英語試験はありません。

独立した小論文試験もありません。

公立大学であり、私立の助産学専攻科より学費を抑えられます。大学には入学料・授業料の減免制度があり、助産学専攻科は専門実践教育訓練講座の対象にもなっています。

しかし、一般枠は4名程度です。

直近の一般・推薦入試には29名が受験しています。

専門科目は少なくとも50問あり、母性看護学の広い知識が求められます。

さらに、県内就業を重視する教育目的と選抜制度があります。

したがって、茨城県立医療大学助産学専攻科は、倍率が極端に高い最難関校ではないものの、一般枠の少なさによって競争が厳しくなりやすい学校と評価するのが適切です。

茨城県内で助産師として働きたいという意思があり、母性看護学の筆記を高い水準まで仕上げられる受験生には、非常に有力な進学先です。

反対に、勤務地への関心が薄く、単に学費や試験科目だけで選ぶ受験生にとっては、願書と面接で学校との接点を示しにくい学校です。


学費と支援制度

茨城県立医療大学は公立大学であり、私立大学の助産学専攻科より学費負担を抑えやすい学校です。

大学は、学業成績が優秀で、経済的理由により納付が困難な学生を対象として、入学料・授業料の減免制度を設けています。

また、助産学専攻科は専門実践教育訓練講座として案内されています。雇用保険の加入歴など所定の条件を満たす既卒看護師は、教育訓練給付制度を利用できる可能性があります。申請には期限があるため、合格後ではなく受講開始前に住所地を管轄するハローワークへ確認する必要があります。


助産師国家試験の実績

茨城県立医療大学助産学専攻科では、過去に助産師国家試験を10名が受験し、10名全員が合格した年度があります。

助産師国家試験の合格率は全国的にも高い試験ですが、1年間の課程では、講義、演習、助産診断、分娩介助実習、継続事例、国家試験対策を短期間で並行して進めなければなりません。

入試で母性看護学の基礎を厳しく確認するのは、入学後の助産学教育へ接続できる学力を持つ学生を選ぶ意味もあります。


茨城県立医療大学を受験する方へ

茨城県立医療大学助産学専攻科では、一般枠が4名程度しかありません。

受験科目は母性看護学と面接に絞られていますが、絞られているからこそ、どちらも落とせません。母性看護学では、正常経過だけでなく、異常、検査、疾患、法制度、母子保健、新生児まで結びつけて理解する必要があります。

面接では、助産師志望理由だけでなく、なぜ茨城県立医療大学なのか、茨城県の周産期医療へどう関わりたいのか、自分の実習・臨床経験をどのように助産実践へつなげるのかが重要になります。

当スクールでは、茨城県立医療大学を受験した過去の受験生から寄せられた報告を基に、複数年度の筆記問題、出題分野、面接内容を把握しています。

母性看護学の学科試験だけでなく、願書と面接を一体として対策します。具体的な対策内容は、NSオンラインスクールの助産師学校学科対策、願書対策、面接対策をご確認ください。

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よくある質問

募集人数は何名ですか?

入学定員は10名です。内訳は学内選抜3名程度、一般入試4名程度、県内大学及び医療機関推薦入試3名程度です。

一般入試の倍率は何倍ですか?

一般入試単独の受験者数・合格者数は公表されていません。直近の一般・推薦入試は、7名程度の枠に29名が受験し、合算では約4.1倍でした。

入試科目は何ですか?

一般・推薦入試は母性看護学の専門科目、面接、出願書類による総合判定です。

英語試験はありますか?

ありません。外部英語試験のスコア提出も求められていません。

小論文はありますか?

独立した小論文試験はありません。ただし、出願書類と面接では、自分の考えを論理的に説明する力が必要です。

過去問は公開されていますか?

過去1年分の問題を大学教務課窓口で閲覧できます。解答は公開されていません。

一般入試でも茨城県内への就職が必要ですか?

学内選抜・推薦入試では県内就業への意思が明確な条件になっています。一般入試の出願資格については最新募集要項を確認する必要がありますが、大学の教育目的を考えると、茨城県の母子保健・周産期医療への関心は志望理由の重要な要素になります。

茨城県立医療大学は穴場ですか?

極端な高倍率校ではありませんが、一般枠は4名程度です。直近の一般・推薦入試には29名が受験しており、簡単な穴場とはいえません。


まとめ

茨城県立医療大学助産学専攻科は、1年間で助産師国家試験受験資格の取得を目指す公立大学の課程です。

入学定員は10名ですが、一般入試の募集は4名程度です。残りは学内選抜3名程度、茨城県内の大学・医療機関を対象とする推薦入試3名程度に分かれます。

直近の一般・推薦入試では29名が受験し、両区分を合わせた単純倍率は約4.1倍でした。

入試は母性看護学、面接、出願書類によって行われます。英語試験と独立した小論文試験はありません。

母性看護学は、少なくとも50問が出題された年度があり、妊娠・分娩・産褥・新生児の正常経過だけでなく、疾患、検査、母子保健、法制度などを幅広く理解する必要があります。

過去1年分の問題は大学窓口で閲覧できますが、解答は公開されていません。当スクールでは、過去の受験生から寄せられた複数年度の出題報告と面接内容を整理しています。

茨城県立医療大学は、学費を抑えられることだけが魅力の学校ではありません。茨城県の周産期医療と母子保健を担う助産師を養成するという目的が明確であり、その目的と自分の経験・将来像を結びつけられる受験生に適した学校です。

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