あびこ助産師専門学校 予想問題100+強化問題100+最終チェック30問(合計230問)

本教材の本編では、あびこ助産師専門学校の出題傾向を分析した上で作成した予想問題100問・強化問題100問+最終チェック問題30問(合計230問)を掲載しています。
実際にあびこ助産師専門学校の過去の問題を徹底分析することで、あびこ助産師で問われやすい内容を意識し、一問一問を作成しました。
また、すべての問題において特に必要なところは正答だけでなく、根拠を理解できる詳細な解説を付けています。
「なぜその選択肢が正解なのか」
「なぜ他の選択肢ではないのか」
「助産学校ではどのような形で応用されるのか」
まで理解できるよう構成しているため、暗記ではなく知識の定着につながります。
本教材の特徴
・予想問題100問
過去の出題傾向や近年の助産教育で重要視されているテーマをもとに作成しています。
・強化問題100問
「あと1問」「あと5点」を取りに行くための応用問題を収録しています。
助産学校で問われやすい
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ケース問題
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法律・倫理
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周産期救急
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母体・胎児アセスメント
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新生児管理
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母子保健
なども幅広く取り上げています。
・詳細な解説
問題を解くだけでは知識は定着しません。
本教材において必要なところは各問題について根拠から理解できるよう、参考書としても活用できるレベルの解説を付けています。
・最新の知見を反映
内容は、厚生労働省、日本産科婦人科学会(JSOG)、日本周産期・新生児医学会、日本助産師会などの公表資料を参考にし、現在のガイドラインや制度との整合性を確認しながら作成しています。
※制度やガイドラインは改訂される場合がありますので、受験前には最新情報も併せて確認してください。
さらに、最終チェック問題として30問の厳選問題を収録しています。
このような方におすすめです
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あびこ助産師専門学校を第一志望としている方
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試験直前に知識を総整理したい方
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国家試験レベルから一歩踏み込んだ問題に挑戦したい方
-
問題を解きながら理解を深めたい方
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あびこ助産師専門学校の本番を想定した演習を行いたい方
ご購入前にご確認ください
本教材は、過去問題を徹底分析して作成したオリジナル予想問題集です
日頃の学習や教科書、講義内容とあわせて活用することで、より効果的な学習につながります。
ここから先は、
予想問題100問
強化問題100問
最終チェック問題30問
合計230問
を掲載しています。
本番を意識した演習として、ぜひ活用してください。
問1
NSTで正常反応(Reactive)の条件として正しいものはどれか。
① 胎児心拍数が100回/分以上である。
② 基線細変動が消失している。
③ 20分以内に15bpm以上・15秒以上持続する一過性頻脈を2回以上認める。
④ 遅発一過性徐脈を認める。
⑤ 基線が180回/分である。
正解:③
解説
妊娠32週以降のReactive NSTは、20分以内に15bpm以上・15秒以上持続するアクセラレーションを2回以上認めることが条件である。
問2
ネーゲレ概算法について正しいものはどれか。
① 分娩予定日は受胎日から280日後である。
② 最終月経初日から9か月+7日で求める。
③ 最終月経最終日から280日後である。
④ 超音波検査より正確である。
⑤ 妊娠週数に関係なく修正不要である。
正解:②
解説
ネーゲレ概算法は「最終月経初日+9か月+7日(または−3か月+7日)」で求める。
問3
妊娠初期に分泌され、妊娠判定にも利用されるホルモンはどれか。
① オキシトシン
② エストロゲン
③ ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
④ プロラクチン
⑤ FSH
正解:③
問4
異所性妊娠で最も多い着床部位はどれか。
① 卵巣
② 子宮頸管
③ 卵管膨大部
④ 腹腔
⑤ 卵管峡部
正解:③
問5
前期破水(PROM)で最も注意すべき合併症はどれか。
① 母体低血糖
② 子宮内感染
③ 妊娠悪阻
④ 妊娠糖尿病
⑤ 子宮筋腫
正解:②
問6
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)の原因として正しいものはどれか。
① サーファクタント不足
② ビタミンK欠乏
③ 胎便吸引
④ 肺炎
⑤ 新生児低血糖
正解:①
問7
ショックインデックス(SI)の計算式はどれか。
① 心拍数÷収縮期血圧
② 収縮期血圧÷心拍数
③ 拡張期血圧÷脈拍
④ 脈拍+血圧
⑤ 平均血圧÷脈拍
正解:①
解説
SI=心拍数÷収縮期血圧であり、産科出血では1以上で注意、1.5以上では重症を疑う。
問8
創傷治癒過程で最初に起こるものはどれか。
① 増殖期
② 炎症期
③ 成熟期
④ 上皮化
⑤ 瘢痕形成
正解:②
問9
フィジカルアセスメントで打診により評価するのに最も適しているものはどれか。
① 腸蠕動音
② 肺の共鳴音
③ 心雑音
④ 血圧
⑤ SpO₂
正解:②
問10
看護倫理綱領に最も関連するものはどれか。
① 看護師の税務
② 看護実践における倫理的責任
③ 医療費
④ 医師法
⑤ 年金制度
正解:②
問11
児童福祉法で規定されるものはどれか。
① 妊産婦健康診査
② 母子健康手帳
③ 児童相談所
④ 人工妊娠中絶
⑤ 特定健診
正解:③
問12
エリクソンの乳児期の発達課題はどれか。
① 基本的信頼
② 自律性
③ 同一性
④ 親密性
⑤ 生殖性
正解:①
問13
尿失禁で最も頻度が高いものはどれか。
① 腹圧性尿失禁
② 溢流性尿失禁
③ 機能性尿失禁
④ 反射性尿失禁
⑤ 完全尿失禁
正解:①
問14
嚥下障害患者の食事介助として適切なのはどれか。
① 頸部を軽く前屈する。
② 仰臥位で食事する。
③ 水のみ摂取する。
④ 急いで食べてもらう。
⑤ 会話しながら食べる。
正解:①
問15
WHO方式がん疼痛治療で第一段階に使用する薬剤はどれか。
① モルヒネ
② オキシコドン
③ NSAIDs・アセトアミノフェン
④ フェンタニル
⑤ ケタミン
正解:③
問16
母乳栄養の利点として正しいものはどれか。
① IgAを含む。
② ビタミンKが豊富である。
③ 鉄含有量が牛乳より多い。
④ 完全に無菌である。
⑤ アレルギーを必ず予防する。
正解:①
問17
月経困難症の原因として最も多いものはどれか。
① プロスタグランジン増加
② hCG増加
③ FSH低下
④ LH低下
⑤ エリスロポエチン増加
正解:①
問18
更年期症状の主な原因はどれか。
① エストロゲン低下
② hCG増加
③ FSH低下
④ プロラクチン低下
⑤ ACTH低下
正解:①
問19
正常新生児に出生後早期にビタミンKを投与する目的はどれか。
① 新生児ビタミンK欠乏性出血症の予防
② 黄疸予防
③ 感染予防
④ RDS予防
⑤ 低血糖予防
正解:①
問20
アプガースコアで評価しない項目はどれか。
① 心拍数
② 呼吸
③ 筋緊張
④ 血圧
⑤ 皮膚色
正解:④
問21
母子健康手帳の交付主体はどれか。
① 国
② 都道府県
③ 市町村
④ 保健所
⑤ 医療機関
正解:③
問22
児童虐待防止において、医療従事者が虐待を疑った場合の対応として最も適切なのはどれか。
① 保護者の同意がなければ通告できない。
② 児童相談所へ通告を検討する。
③ SNSで相談する。
④ 学校だけへ連絡する。
⑤ 様子を見る。
正解:②
問23
妊娠中の葉酸摂取の主な目的はどれか。
① 神経管閉鎖障害の予防
② 妊娠高血圧症候群予防
③ RDS予防
④ GBS予防
⑤ 乳腺炎予防
正解:①
問24
産後うつ病のスクリーニングとして最も広く用いられるものはどれか。
① MMSE
② HDS-R
③ EPDS
④ JCS
⑤ Glasgow Coma Scale
正解:③
問25
助産師が妊婦へ保健指導を行う際に最も重要な姿勢はどれか。
① 助産師の価値観を優先する。
② 妊婦の自己決定を支援する。
③ 家族だけに説明する。
④ 医師の説明のみで十分である。
⑤ 保健指導は不要である。
正解:②
問26
正常なNST(Reactive)で認められる所見はどれか。
① 基線細変動の消失
② 遅発一過性徐脈
③ 15bpm以上・15秒以上持続するアクセラレーション
④ 基線80回/分
⑤ 正弦波様波形
正解:③
解説
Reactive NSTでは20分以内に15bpm以上・15秒以上持続するアクセラレーションを2回以上認める。
問27
胎児心拍数陣痛図(CTG)の遅発一過性徐脈の原因として最も考えられるものはどれか。
① 臍帯圧迫
② 胎児頭部圧迫
③ 子宮胎盤循環不全
④ 羊水過多
⑤ 母体低血糖
正解:③
解説
遅発一過性徐脈は胎盤機能不全や子宮胎盤循環不全を示唆する重要な所見である。
問28
ショックインデックス(SI)が1.5であった。最も考えられる状態はどれか。
① 正常範囲
② 軽度脱水
③ 重症ショックを疑う
④ 高血圧
⑤ 徐脈
正解:③
解説
産科ではSIが1以上で注意、1.5以上では大量出血を伴う重症ショックを強く疑う。
問29
妊娠中に葉酸摂取を開始する時期として最も望ましいのはどれか。
① 妊娠36週以降
② 妊娠20週以降
③ 妊娠判明後のみ
④ 妊娠1か月以上前から妊娠初期まで
⑤ 分娩後
正解:④
解説
神経管閉鎖障害予防のため、妊娠1か月以上前から妊娠12週頃までの葉酸摂取が推奨される。
問30
前期破水(PROM)で感染徴候として最も注意すべきものはどれか。
① 血圧低下
② 発熱
③ 徐脈
④ 便秘
⑤ 頭痛
正解:②
問31
胎児肺成熟に最も重要な物質はどれか。
① インスリン
② サーファクタント
③ エストロゲン
④ プロラクチン
⑤ hCG
正解:②
問32
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)が最も起こりやすい児はどれか。
① 正期産児
② 過期産児
③ 早産児
④ 巨大児
⑤ 正常出生体重児
正解:③
問33
創傷治癒過程で肉芽形成が盛んに行われる時期はどれか。
① 炎症期
② 増殖期
③ 成熟期
④ 止血期
⑤ 壊死期
正解:②
問34
腹部のフィジカルアセスメントで正しい順序はどれか。
① 視診→打診→触診→聴診
② 視診→聴診→打診→触診
③ 聴診→視診→打診→触診
④ 視診→触診→打診→聴診
⑤ 聴診→打診→視診→触診
正解:②
解説
腹部では腸蠕動音に影響を与えないよう、視診→聴診→打診→触診の順で行う。
問35
児童福祉法の目的として正しいものはどれか。
① 母体保護のみ
② 児童の健全育成と福祉の保障
③ 医療費助成
④ 高齢者福祉
⑤ 障害者雇用
正解:②
問36
看護倫理綱領で最も重視されるものはどれか。
① 医師への服従
② 患者の尊厳
③ 病院経営
④ 医療費削減
⑤ 勤務時間
正解:②
問37
エリクソンの青年期の発達課題はどれか。
① 親密性
② 基本的信頼
③ 同一性
④ 生殖性
⑤ 自律性
正解:③
問38
月経困難症の原因となる物質はどれか。
① プロスタグランジン
② インスリン
③ アドレナリン
④ アルドステロン
⑤ セロトニン
正解:①
問39
更年期障害でホットフラッシュの主な原因はどれか。
① エストロゲン低下
② hCG増加
③ FSH低下
④ LH低下
⑤ プロラクチン増加
正解:①
問40
母乳に最も多く含まれ、新生児の感染防御に重要な免疫グロブリンはどれか。
① IgA
② IgG
③ IgM
④ IgE
⑤ IgD
正解:①
問41
正常分娩後に子宮復古を促進するホルモンはどれか。
① hCG
② オキシトシン
③ FSH
④ LH
⑤ ACTH
正解:②
問42
正常悪露の経過として正しいものはどれか。
① 赤色→褐色→黄色〜白色
② 白色→赤色→黄色
③ 黄色→赤色→白色
④ 赤色のまま1か月持続
⑤ 常に無色
正解:①
問43
産後うつ病の評価尺度はどれか。
① MMSE
② EPDS
③ GCS
④ HDS-R
⑤ JCS
正解:②
問44
新生児ビタミンK欠乏性出血症の予防として正しいものはどれか。
① ビタミンK₂を出生後投与する。
② ビタミンDを投与する。
③ 鉄剤を投与する。
④ カルシウムを投与する。
⑤ ブドウ糖を投与する。
正解:①
問45
妊娠初期に風しんへ感染すると最も問題となるものはどれか。
① 新生児低血糖
② 先天性風しん症候群
③ RDS
④ 新生児黄疸
⑤ 低出生体重児のみ
正解:②
問46
異所性妊娠で最も頻度が高い症状はどれか。
① 無月経
② 下腹部痛
③ 性器出血
④ 無月経・下腹部痛・性器出血
⑤ 発熱
正解:④
問47
妊娠高血圧症候群で重症化を示唆する症状はどれか。
① 鼻閉
② 頭痛・眼症状
③ 咽頭痛
④ 腰痛
⑤ 便秘
正解:②
問48
正常新生児の呼吸数として適切なのはどれか。
① 10〜20回/分
② 20〜30回/分
③ 30〜60回/分
④ 70〜90回/分
⑤ 90〜120回/分
正解:③
問49
授乳中に乳房全体が張り、授乳後に改善する。最も考えられるものはどれか。
① 生理的乳房緊満
② 乳腺膿瘍
③ 急性乳腺炎
④ 乳癌
⑤ 子宮内感染
正解:①
問50
助産師が保健指導を行う際、最も重要な姿勢はどれか。
① 自分の価値観を優先する。
② 妊婦の自己決定を支援する。
③ 家族の意見だけを優先する。
④ 医師に任せる。
⑤ 指導は一律に行う。
正解:②
問51
妊娠32週以降のNSTでReactiveと判定する条件として正しいものはどれか。
① 10bpm以上・10秒以上のアクセラレーションを2回以上認める。
② 15bpm以上・15秒以上のアクセラレーションを2回以上認める。
③ 遅発一過性徐脈を認める。
④ 基線細変動が消失している。
⑤ 基線180回/分である。
正解:②
解説
妊娠32週以降では「15×15」がReactive NSTの基準である。
問52
正常胎児心拍数基線として適切なのはどれか。
① 80~100回/分
② 100~110回/分
③ 110~160回/分
④ 160~190回/分
⑤ 190~220回/分
正解:③
問53
妊娠30週で前期破水となった。最も注意すべき母体合併症はどれか。
① 妊娠糖尿病
② 子宮内感染
③ 妊娠悪阻
④ 子宮筋腫
⑤ 前置胎盤
正解:②
問54
胎児肺成熟促進目的で母体へ投与される薬剤はどれか。
① オキシトシン
② ベタメタゾン
③ プロラクチン
④ インスリン
⑤ 硫酸マグネシウム
正解:②
解説
早産が予測される妊婦では、副腎皮質ステロイド(ベタメタゾン等)により胎児肺成熟を促進する。
問55
RDSの胸部X線写真で典型的にみられる所見はどれか。
① すりガラス陰影
② 空洞形成
③ 気胸
④ 胸水
⑤ 石灰化
正解:①
問56
腹部の打診で鼓音が聴取される部位として最も適切なのはどれか。
① 肝臓
② 胃・腸
③ 心臓
④ 脾臓
⑤ 腎臓
正解:②
問57
呼吸音の聴診で連続性ラ音(wheeze)の原因として最も考えられるものはどれか。
① 気道狭窄
② 胸水
③ 無気肺
④ 肺線維症
⑤ 心タンポナーデ
正解:①
問58
ショックインデックスが上昇した場合、まず疑うべき病態はどれか。
① 循環血液量減少
② 徐脈
③ 高血圧
④ 低体温
⑤ 低血糖
正解:①
問59
創傷治癒において線維芽細胞の増殖が最も盛んな時期はどれか。
① 止血期
② 炎症期
③ 増殖期
④ 成熟期
⑤ 瘢痕完成期
正解:③
問60
看護倫理綱領で最も重視されるものはどれか。
① 医療経済
② 人間の尊厳
③ 医療事故防止のみ
④ 病院経営
⑤ 看護師の権利のみ
正解:②
問61
児童福祉法に基づき設置される機関はどれか。
① 保健所
② 児童相談所
③ 福祉事務所
④ 地方裁判所
⑤ 医療安全支援センター
正解:②
問62
エリクソンの老年期の発達課題はどれか。
① 自律性
② 基本的信頼
③ 統合性
④ 親密性
⑤ 生殖性
正解:③
問63
更年期障害に対するホルモン補充療法(HRT)の目的として適切なのはどれか。
① 排卵誘発
② エストロゲン欠乏症状の改善
③ hCG分泌促進
④ 妊娠成立
⑤ 黄体形成
正解:②
問64
正常母乳に多く含まれる免疫成分はどれか。
① IgA
② IgE
③ IgD
④ IgM
⑤ IgG
正解:①
問65
乳頭損傷を予防するため最も重要なのはどれか。
① 正しいラッチオン
② 授乳回数を減らす
③ 人工乳へ変更する
④ 授乳を中止する
⑤ 水分制限
正解:①
問66
月経周期において排卵直前に急激に上昇するホルモンはどれか。
① LH
② hCG
③ プロラクチン
④ ACTH
⑤ TSH
正解:①
問67
妊娠維持に重要な黄体ホルモンはどれか。
① エストロゲン
② プロゲステロン
③ オキシトシン
④ FSH
⑤ LH
正解:②
問68
異所性妊娠の診断で最も有用なのはどれか。
① 超音波検査とhCG測定
② 尿蛋白
③ 血糖値
④ CRP
⑤ 胸部X線
正解:①
問69
正常新生児で最も多くみられる黄疸はどれか。
① 閉塞性黄疸
② 生理的黄疸
③ 溶血性黄疸
④ 劇症肝炎
⑤ 敗血症性黄疸
正解:②
問70
出生後24時間以内に黄疸が出現した場合、まず疑うべきものはどれか。
① 生理的黄疸
② 病的黄疸
③ 母乳性黄疸
④ 遷延性黄疸
⑤ 新生児ざ瘡
正解:②
問71
正常分娩後の胎盤観察で最も重要な目的はどれか。
① 重量測定のみ
② 胎盤遺残の有無を確認する
③ 色調のみ確認する
④ 写真撮影
⑤ 臍帯長のみ測定する
正解:②
問72
産後うつ病の危険因子として適切なのはどれか。
① 社会的孤立
② 高身長
③ 利き手
④ ABO血液型
⑤ 利尿薬内服
正解:①
問73
EPDSについて正しいものはどれか。
① 認知症評価尺度である。
② 新生児評価尺度である。
③ 産後うつ病のスクリーニングに用いる。
④ 疼痛評価尺度である。
⑤ 分娩進行評価尺度である。
正解:③
問74
母子健康手帳の交付を受ける時期として適切なのはどれか。
① 出産後
② 妊娠届出後
③ 妊娠20週以降
④ 妊娠36週以降
⑤ 産褥1か月
正解:②
問75
助産師が妊婦へ保健指導を行う際、最も重要なのはどれか。
① 一律の指導内容を伝えること
② 妊婦の価値観や生活背景を踏まえて支援すること
③ 家族だけへ説明すること
④ 医師へ全て任せること
⑤ パンフレットだけ渡すこと
正解:②
問76
胎児心拍数陣痛図(CTG)で変動一過性徐脈の主な原因はどれか。
① 子宮胎盤循環不全
② 臍帯圧迫
③ 胎児頭部圧迫
④ 母体発熱
⑤ 羊水過多
正解:②
解説
変動一過性徐脈は臍帯圧迫によって生じる。不規則なV字・U字型の徐脈が特徴である。
問77
胎児心拍数陣痛図(CTG)で早発一過性徐脈の原因として正しいものはどれか。
① 臍帯圧迫
② 胎児頭部圧迫
③ 胎盤機能不全
④ 母体低血圧
⑤ 子宮破裂
正解:②
問78
妊娠初期超音波検査で胎児心拍動が通常確認できる時期として最も適切なのはどれか。
① 妊娠4週
② 妊娠6週頃
③ 妊娠10週
④ 妊娠16週
⑤ 妊娠20週
正解:②
問79
妊娠悪阻について正しいものはどれか。
① 妊娠後期に最も多い。
② 脱水や電解質異常を来すことがある。
③ hCGとは無関係である。
④ 分娩後も悪化し続ける。
⑤ 胎児奇形の主因である。
正解:②
問80
正常妊娠で子宮底長が最も高くなる時期はどれか。
① 妊娠20週
② 妊娠28週
③ 妊娠36週頃
④ 妊娠40週
⑤ 産褥1週
正解:③
問81
Aさん(妊娠39週)は規則的な陣痛で来院した。NSTでは基線145回/分、基線細変動正常、アクセラレーションを認め、デセラレーションは認めなかった。
助産師の判断として最も適切なのはどれか。
① 胎児機能不全
② CategoryⅠ(正常)
③ CategoryⅢ
④ 帝王切開適応
⑤ 子宮破裂を疑う
正解:②
問82
Aさん(妊娠38週)は破水後に38.5℃の発熱を認めた。
最も考えられるものはどれか。
① 子宮内感染
② 妊娠糖尿病
③ 羊水過多
④ 前置胎盤
⑤ 妊娠悪阻
正解:①
問83
出生体重4,300gで出生した児に最も起こりやすい合併症はどれか。
① 新生児低血糖
② 胆道閉鎖症
③ 髄膜炎
④ 肺結核
⑤ 川崎病
正解:①
解説
巨大児では母体の糖代謝異常を背景として新生児低血糖のリスクが高くなる。
問84
アプガースコアで評価する項目はどれか。
① 血糖値
② 呼吸
③ 血圧
④ 身長
⑤ 頭囲
正解:②
問85
産後出血の原因として最も多いものはどれか。
① 子宮弛緩
② 子宮筋腫
③ 卵巣腫瘍
④ 虫垂炎
⑤ 胆石症
正解:①
問86
子宮復古を促進する要因として適切なのはどれか。
① 頻回授乳
② 長期臥床
③ 水分制限
④ 授乳中止
⑤ 排尿抑制
正解:①
問87
乳汁分泌を促進するホルモンはどれか。
① オキシトシン
② プロラクチン
③ hCG
④ LH
⑤ FSH
正解:②
問88
射乳反射に最も関与するホルモンはどれか。
① エストロゲン
② オキシトシン
③ プロラクチン
④ ACTH
⑤ TSH
正解:②
問89
出生前診断における助産師の役割として最も適切なのはどれか。
① 検査を勧める。
② 検査を受けないよう勧める。
③ 正確な情報提供と自己決定支援を行う。
④ 家族だけに説明する。
⑤ 助産師の考えを優先する。
正解:③
問90
妊婦健診でGBS陽性であった。
分娩時の対応として適切なのはどれか。
① 分娩時に抗菌薬を投与する。
② 帝王切開を行う。
③ 妊娠中絶を勧める。
④ 抗ウイルス薬を投与する。
⑤ 新生児だけ治療する。
正解:①
問91
妊娠高血圧症候群で最も注意すべき神経症状はどれか。
① 鼻閉
② 頭痛・眼症状
③ 咽頭痛
④ 腰痛
⑤ 下痢
正解:②
問92
HELLP症候群の特徴として正しいものはどれか。
① 溶血・肝酵素上昇・血小板減少
② 高血糖・低血糖・貧血
③ 腎不全・高K血症・低Na血症
④ 白血球減少・発熱・貧血
⑤ 高Ca血症・高尿酸血症・徐脈
正解:①
問93
出生後24時間以内に出現する黄疸で最も考えられるものはどれか。
① 生理的黄疸
② 病的黄疸
③ 母乳性黄疸
④ 遷延性黄疸
⑤ 閉塞性黄疸
正解:②
問94
新生児低血糖で最もみられやすい症状はどれか。
① 振戦
② 発疹
③ 浮腫
④ 鼻閉
⑤ 便秘
正解:①
問95
産後うつ病の危険因子として適切なのはどれか。
① 社会的孤立
② 高身長
③ ABO血液型
④ 利き手
⑤ 色覚異常
正解:①
問96
Aさんは産後2週。「眠れず、涙が止まりません」と話している。
助産師がまず行うべきことはどれか。
① 「産後は誰でもそうです」と説明する。
② EPDSなどで精神状態を評価する。
③ 授乳を中止する。
④ 様子を見る。
⑤ 育児を禁止する。
正解:②
問97
児童虐待が疑われる場合、医療従事者の対応として適切なのはどれか。
① 保護者の同意がなければ通告できない。
② 児童相談所への通告を検討する。
③ SNSへ相談する。
④ 地域住民へ相談する。
⑤ 学校だけへ報告する。
正解:②
問98
看護師・助産師に求められるインフォームド・コンセントの支援として適切なのはどれか。
① 医療者が治療方針を決定する。
② 本人の理解と自己決定を支援する。
③ 家族だけへ説明する。
④ 同意書だけ取得すればよい。
⑤ 医師のみが関与する。
正解:②
問99
Aさん(妊娠39週)は胎児心拍数80回/分が3分以上持続している。
助産師が最も優先して行う対応はどれか。
① 経過観察
② 左側臥位と医師への速やかな報告
③ 歩行を勧める
④ 食事を勧める
⑤ 沐浴を行う
正解:②
問100
助産師に最も求められる専門職としての姿勢はどれか。
① 助産師の価値観を優先する。
② エビデンスに基づき、対象者の尊厳と自己決定を尊重して支援する。
③ 家族のみを支援する。
④ 医師の指示のみで判断する。
⑤ 全員に同じ保健指導を行う。
正解:②
あびこ助産師専門学校
強化問題(1〜10)
問1
HELLP症候群を構成する所見の組み合わせとして正しいものはどれか。
① 溶血・肝酵素上昇・血小板減少
② 溶血・腎機能低下・高血糖
③ 血小板増加・高血圧・肝機能低下
④ 貧血・低アルブミン血症・蛋白尿
⑤ 白血球減少・肝機能低下・浮腫
正解:①
解説
HELLP症候群は妊娠高血圧症候群に関連する重篤な合併症であり、
-
Hemolysis(溶血)
-
Elevated Liver enzymes(肝酵素上昇)
-
Low Platelets(血小板減少)
を特徴とする。右季肋部痛や心窩部痛を伴うことが多く、母児ともに生命に関わるため迅速な診断・分娩時期の検討が必要である。
問2
HELLP症候群で最も特徴的な自覚症状はどれか。
① 排尿時痛
② 右季肋部痛
③ 腰痛
④ 咽頭痛
⑤ 鼻閉
正解:②
解説
肝被膜の伸展による右季肋部痛または心窩部痛はHELLP症候群を疑う重要な症状である。妊娠高血圧症候群にこれらの症状が加わった場合は緊急対応が必要となる。
問3
産科DICの原因として最も頻度が高いものはどれか。
① 妊娠悪阻
② 常位胎盤早期剝離
③ 妊娠糖尿病
④ 前置胎盤
⑤ 切迫流産
正解:②
解説
産科DICは常位胎盤早期剝離、羊水塞栓症、弛緩出血などで発症する。なかでも常位胎盤早期剝離は代表的な原因として重要である。
問4
羊水塞栓症について正しいものはどれか。
① 妊娠初期に多い。
② 突然の呼吸循環不全やDICを来す。
③ 発熱が必発である。
④ 徐々に進行する。
⑤ 胎児への影響は少ない。
正解:②
解説
羊水塞栓症は分娩時または産褥期に突然発症し、呼吸不全・循環虚脱・DICを来す極めて重篤な産科救急である。
問5
一絨毛膜双胎に特有の合併症はどれか。
① 妊娠悪阻
② 双胎間輸血症候群(TTTS)
③ 妊娠糖尿病
④ 前置胎盤
⑤ 子宮破裂
正解:②
解説
TTTSは一絨毛膜双胎に特徴的な合併症であり、胎盤血管吻合を介した血流不均衡により発症する。
問6
双胎間輸血症候群(TTTS)の供血児に認められやすい所見はどれか。
① 羊水過多
② 羊水過少
③ 巨大児
④ 多血症
⑤ 心肥大
正解:②
解説
供血児では循環血液量が減少し、尿量が低下するため羊水過少となる。一方、受血児では羊水過多や心不全を来しやすい。
問7
Rh陰性妊婦がRh陽性児を出産した後、母体感作を予防するために投与するものはどれか。
① ビタミンK₂
② 抗D免疫グロブリン
③ オキシトシン
④ インスリン
⑤ ヘパリン
正解:②
解説
Rh陰性妊婦では、Rh陽性胎児の赤血球が母体へ移行すると感作が成立する可能性がある。抗D免疫グロブリンを適切な時期に投与することで、次回妊娠時の胎児・新生児溶血性疾患の予防につながる。
問8
TORCH症候群に含まれない病原体はどれか。
① トキソプラズマ
② 風しんウイルス
③ サイトメガロウイルス
④ B群溶血性レンサ球菌
⑤ 単純ヘルペスウイルス
正解:④
解説
TORCH症候群は、胎内感染により胎児へ重篤な影響を及ぼす感染症群であり、代表的なものにトキソプラズマ、風しん、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルスなどが含まれる。B群溶血性レンサ球菌(GBS)は周産期感染として重要であるが、TORCHには含まれない。
問9
Biophysical Profile Score(BPP)の評価項目に含まれないものはどれか。
① NST
② 羊水量
③ 胎動
④ 胎児呼吸様運動
⑤ 子宮口開大度
正解:⑤
解説
BPPは、
-
NST
-
胎動
-
胎児筋緊張
-
胎児呼吸様運動
-
羊水量
の5項目を評価する。胎児の健康状態を総合的に判定する検査である。
問10
Biophysical Profile Score(BPP)が4点以下であった。最も考えられる状態はどれか。
① 正常経過
② 胎児機能不全
③ 妊娠悪阻
④ 前置胎盤
⑤ 妊娠糖尿病
正解:②
解説
BPPは胎児の健康状態を評価する指標であり、低得点ほど胎児低酸素状態や胎児機能不全が疑われる。臨床では妊娠週数やCTG所見なども合わせて評価し、分娩の適応を検討する。
問11
妊娠中に百日咳ワクチン(Tdap)が推奨される主な目的はどれか。
① 母体の百日咳予防のみ
② 胎児奇形予防
③ 母体由来抗体による新生児の百日咳予防
④ 妊娠糖尿病予防
⑤ 早産予防
正解:③
解説
妊娠中にTdapを接種すると母体で産生された抗体が胎盤を介して胎児へ移行し、生後早期の百日咳を予防する効果が期待される。
問12
妊娠初期の風しん感染で最も問題となるものはどれか。
① 新生児低血糖
② 先天性風しん症候群
③ 新生児黄疸
④ RDS
⑤ TTN
正解:②
解説
妊娠20週頃までの風しん初感染では、先天性風しん症候群(難聴・先天性心疾患・白内障など)のリスクが高まる。
問13
先天性サイトメガロウイルス感染症で最も頻度が高い後遺症はどれか。
① 難聴
② 心筋梗塞
③ 白血病
④ 糖尿病
⑤ 気管支喘息
正解:①
解説
先天性CMV感染では感音難聴が代表的な後遺症であり、出生時に無症状でも後から発症することがある。
問14
妊娠中にトキソプラズマ感染を予防する生活指導として適切なのはどれか。
① 生肉を積極的に摂取する。
② 猫の糞便の取り扱いに注意する。
③ ワクチン接種を勧める。
④ 生卵を多く摂取する。
⑤ 手洗いは不要である。
正解:②
解説
トキソプラズマは生肉や猫の糞便から感染するため、十分な加熱と衛生管理が重要である。
問15
妊娠中のB群溶血性レンサ球菌(GBS)スクリーニングを行う時期として適切なのはどれか。
① 妊娠12〜16週
② 妊娠20〜24週
③ 妊娠35〜37週
④ 妊娠38〜40週
⑤ 分娩後
正解:③
解説
GBSスクリーニングは妊娠35〜37週に腟・直腸培養で実施することが推奨されている。
問16
胎児発育不全(FGR)の原因として最も関連が深いものはどれか。
① 妊娠高血圧症候群
② 妊娠悪阻
③ 月経困難症
④ 子宮筋腫
⑤ 更年期障害
正解:①
解説
胎盤機能不全を来しやすい妊娠高血圧症候群は、FGRの代表的な原因である。
問17
羊水指数(AFI)が著しく高値であった。最も考えられる状態はどれか。
① 羊水過少
② 羊水過多
③ 前置胎盤
④ 臍帯脱出
⑤ 常位胎盤早期剝離
正解:②
解説
AFI高値は羊水過多を示唆する。母体糖尿病や胎児消化管閉鎖などとの関連がある。
問18
羊水過多で分娩時に注意すべき合併症はどれか。
① 臍帯脱出
② 妊娠悪阻
③ 鉄欠乏性貧血
④ 乳腺炎
⑤ 尿路感染症
正解:①
解説
羊水過多では破水時に臍帯脱出や常位胎盤早期剝離のリスクが高くなる。
問19
妊娠高血圧症候群で子癇発作を予防・治療する第一選択薬はどれか。
① インスリン
② 硫酸マグネシウム
③ オキシトシン
④ ヘパリン
⑤ ビタミンK₂
正解:②
解説
硫酸マグネシウムは子癇発作の予防・治療に第一選択として用いられる。
問20
子癇発作時に助産師が最も優先すべき対応はどれか。
① 経口摂取を勧める。
② 母体と胎児の安全確保を行い応援を要請する。
③ 歩行を促す。
④ 沐浴を行う。
⑤ 子宮底マッサージを行う。
正解:②
解説
けいれん時は転落・誤嚥防止など安全確保を最優先とし、直ちに医師へ連絡して救急対応を行う。
問21
胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を認めた場合、まず行う対応として適切なのはどれか。
① 左側臥位にする。
② 歩行を勧める。
③ 食事を勧める。
④ 沐浴を行う。
⑤ 授乳する。
正解:①
解説
遅発一過性徐脈では胎盤循環改善を目的として左側臥位への体位変換を行い、必要に応じて医師へ報告する。
問22
分娩直後に大量出血と子宮弛緩を認めた。最も考えられるものはどれか。
① 弛緩出血
② 子宮筋腫
③ 羊水過多
④ 卵巣嚢腫
⑤ 尿路感染症
正解:①
解説
産後出血で最も多い原因は子宮収縮不全による弛緩出血である。
問23
出生後、啼泣がなく心拍数90回/分であった。NCPRで最初に行う処置はどれか。
① 胸骨圧迫
② 陽圧換気
③ アドレナリン投与
④ 授乳
⑤ 保育器管理
正解:②
解説
心拍数100回/分未満で無呼吸または努力呼吸の場合は、有効な陽圧換気を開始する。
問24
出生後30秒間の有効な陽圧換気後も心拍数50回/分であった。次に行う処置はどれか。
① 授乳
② 胸骨圧迫
③ 沐浴
④ 血糖測定
⑤ 哺乳瓶で授乳する。
正解:②
解説
有効な換気後も心拍数が60回/分未満であれば、胸骨圧迫を開始する。
問25
妊娠糖尿病の母体から出生した児に最も注意すべき病態はどれか。
① 新生児低血糖
② 新生児ざ瘡
③ 臍ヘルニア
④ 尿路感染症
⑤ アトピー性皮膚炎
正解:①
解説
母体高血糖により胎児では高インスリン状態となるため、出生後は新生児低血糖を来しやすい。振戦、哺乳不良、けいれんなどに注意し、早期の血糖測定と対応が重要である。
問26
呼吸音で「捻髪音(fine crackles)」が最もみられやすい病態はどれか。
① 気管支喘息
② 肺水腫
③ 気胸
④ 胸膜炎
⑤ クループ
正解:②
解説
捻髪音(fine crackles)は肺胞内の液体貯留や虚脱肺胞の再開通時に聴取される。心不全による肺水腫や間質性肺炎でみられる。
問27
喘鳴(wheeze)が最も特徴的な疾患はどれか。
① 気管支喘息
② 肺線維症
③ 無気肺
④ 胸水
⑤ 心タンポナーデ
正解:①
解説
喘鳴は気道狭窄による連続性ラ音であり、気管支喘息やCOPDで代表的に認められる。
問28
成人の正常SpO₂として最も適切なのはどれか。
① 75〜80%
② 80〜85%
③ 90〜92%
④ 96〜99%
⑤ 100%のみ
正解:④
解説
健常成人ではSpO₂は96〜99%程度が一般的である。ただし基礎疾患により目標値は異なる。
問29
成人の正常呼吸数はどれか。
① 6〜10回/分
② 12〜20回/分
③ 24〜30回/分
④ 30〜40回/分
⑤ 40〜50回/分
正解:②
解説
成人の正常呼吸数は12〜20回/分である。
問30
ショックの初期徴候として最も早く出現しやすいものはどれか。
① 徐脈
② 頻脈
③ 浮腫
④ 黄疸
⑤ 高体温
正解:②
解説
循環血液量減少時には代償機転として頻脈が早期から出現する。
問31
代謝性アシドーシスでみられやすい呼吸はどれか。
① クスマウル呼吸
② チェーン・ストークス呼吸
③ ビオー呼吸
④ 下顎呼吸
⑤ 奇異呼吸
正解:①
解説
代謝性アシドーシスでは二酸化炭素排出を増やすため深大呼吸(クスマウル呼吸)がみられる。
問32
高カリウム血症で最も注意すべきものはどれか。
① 視力低下
② 不整脈
③ 黄疸
④ 難聴
⑤ 浮腫
正解:②
解説
高カリウム血症では致死的不整脈の危険があるため、心電図モニタリングが重要である。
問33
低ナトリウム血症で重症時にみられる症状はどれか。
① 痙攣
② 鼻出血
③ 黄疸
④ 血尿
⑤ 脱毛
正解:①
解説
急性・重症の低ナトリウム血症では脳浮腫により痙攣や意識障害を来す。
問34
標準予防策(スタンダードプリコーション)の対象はどれか。
① 感染症患者のみ
② 全ての患者
③ HIV患者のみ
④ HBV患者のみ
⑤ MRSA患者のみ
正解:②
解説
標準予防策はすべての患者を対象として実施する感染対策の基本である。
問35
手指衛生で最も基本となる方法はどれか。
① 手袋のみ装着する。
② アルコール手指消毒または石けんと流水による手洗いを行う。
③ 手洗いは勤務開始時のみ行う。
④ 水だけで洗う。
⑤ 消毒は不要である。
正解:②
問36
インシデントの説明として正しいものはどれか。
① 患者に重大な障害が生じた事例のみを指す。
② 事故には至らなかったが、ヒヤリ・ハット事例を含む。
③ 医師のみ報告する。
④ 刑事事件のみを指す。
⑤ 看護とは無関係である。
正解:②
問37
アクシデントの説明として適切なのはどれか。
① 実害が生じていない事例
② 実際に患者へ影響が生じた事例
③ 手洗い不足のみ
④ 医療費請求ミス
⑤ 欠勤
正解:②
問38
インスリン製剤で最も作用発現が速いものはどれか。
① 超速効型
② 中間型
③ 混合型
④ 持効型
⑤ 超持効型
正解:①
解説
超速効型インスリンは食直前投与が可能であり、作用発現が最も速い。
問39
ヘパリン投与中に注意すべき副作用はどれか。
① 出血
② 難聴
③ 便秘
④ 脱毛
⑤ 黄疸
正解:①
問40
ワルファリンについて正しいものはどれか。
① 妊娠中でも安全に使用できる。
② ビタミンKが拮抗する。
③ 効果判定は血糖値で行う。
④ 即効性がある。
⑤ 抗菌薬である。
正解:②
解説
ワルファリンはビタミンK拮抗薬であり、妊娠中は催奇形性のため原則禁忌である。
問41
輸血時に最初に観察すべきものはどれか。
① アレルギー反応・バイタルサイン
② 食欲
③ 睡眠時間
④ 身長
⑤ 視力
正解:①
問42
輸血開始後に悪寒・発熱・呼吸困難が出現した。最初の対応はどれか。
① 輸血を継続する。
② 輸血を中止し医師へ報告する。
③ 解熱薬のみ投与する。
④ 水分摂取を勧める。
⑤ 歩行させる。
正解:②
問43
医療安全でダブルチェックを行う最大の目的はどれか。
① 業務時間短縮
② 医療事故防止
③ コスト削減
④ 人員削減
⑤ 記録簡素化
正解:②
問44
転倒・転落リスクが高い患者への対応として適切なのはどれか。
① ベッド柵の活用と環境整備
② 歩行禁止のみ
③ 一人で歩行させる。
④ ナースコールを撤去する。
⑤ 消灯する。
正解:①
問45
感染性廃棄物の取り扱いとして適切なのはどれか。
① 一般ごみに廃棄する。
② 専用容器へ廃棄する。
③ 自宅へ持ち帰る。
④ 分別不要である。
⑤ 水洗する。
正解:②
問46
静脈血栓塞栓症(VTE)の予防として適切なのはどれか。
① 早期離床
② 長期臥床
③ 水分制限
④ 下肢を圧迫し続ける。
⑤ 運動禁止
正解:①
問47
産褥期に深部静脈血栓症(DVT)を疑う症状はどれか。
① 片側下肢の腫脹・疼痛
② 咽頭痛
③ 鼻閉
④ 腹痛のみ
⑤ 便秘
正解:①
問48
褥瘡予防で最も重要なものはどれか。
① 定期的な体位変換
② 食事制限
③ 安静保持のみ
④ 水分制限
⑤ 歩行禁止
正解:①
問49
看護記録でSOAPの「A」が示すものはどれか。
① Assessment(評価)
② Action
③ Advice
④ Analysis
⑤ Answer
正解:①
解説
SOAPは Subjective、Objective、Assessment、Plan の4項目から構成される。
問50
看護記録で最も重要な原則はどれか。
① 推測で記載する。
② 客観的事実を正確に記載する。
③ 他者の記録を写す。
④ 略語のみ使用する。
⑤ 記録は不要である。
正解:②
問51
母子保健法に基づき、市町村が交付するものはどれか。
① 健康保険証
② 母子健康手帳
③ 障害者手帳
④ 介護保険証
⑤ 身体障害者手帳
正解
② 母子健康手帳
解説
母子保健法は、「母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進」を目的とした法律である。
妊娠した者が市町村へ妊娠届を提出すると、市町村長は母子健康手帳を交付する。母子健康手帳には妊婦健康診査、出産経過、新生児の発育、乳幼児健康診査、予防接種などが記録され、妊娠期から乳幼児期まで継続した健康管理に活用される。
他の選択肢は、それぞれ健康保険法、身体障害者福祉法、介護保険法など別の法律に基づくものであり、母子保健法とは関係しない。
試験ポイント
「母子健康手帳=母子保健法」は助産学校・国家試験ともに頻出である。
問52
母子保健法の目的として最も適切なのはどれか。
① 高齢者福祉の推進
② 母性及び乳幼児の健康の保持・増進
③ 障害者福祉の充実
④ 医療費削減
⑤ 感染症対策
正解
②
解説
母子保健法第1条では、「母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進を図ること」を法律の目的としている。
助産師は妊婦健康診査、保健指導、乳幼児健康診査などを通じて、妊娠・出産・育児まで継続的に支援する専門職であるため、この法律は最も重要な基本法の一つである。
①③④⑤はいずれも他制度や他法律に関する内容であり、母子保健法の目的ではない。
試験ポイント
法律問題では、「何を定めた法律か」「目的は何か」の組み合わせを整理して覚えることが重要である。
問53
母体保護法で規定されているものはどれか。
① 乳幼児健康診査
② 人工妊娠中絶
③ 予防接種
④ 介護保険
⑤ 出生届
正解
②
解説
母体保護法は、母体の生命・健康を保護することを目的とした法律であり、人工妊娠中絶や不妊手術について規定している。
人工妊娠中絶は、一定の要件を満たした場合に母体保護法指定医師が実施することができる。助産師は中絶手術を行うことはできないが、術前・術後の精神的支援や家族計画指導など重要な役割を担う。
乳幼児健康診査は母子保健法、予防接種は予防接種法、出生届は戸籍法に基づく制度である。
試験ポイント
「人工妊娠中絶=母体保護法」「母子健康手帳=母子保健法」はセットで覚えておく。
問54
保健師助産師看護師法で規定されているものはどれか。
① 助産師免許
② 健康保険制度
③ 医療保険制度
④ 介護保険制度
⑤ 国民年金
正解
①
解説
保健師助産師看護師法(保助看法)は、保健師・助産師・看護師の資格、免許、業務、名称などを定めた法律である。
助産師は看護師免許を取得した後、助産師養成課程を修了し、助産師国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を受けることで業務を行うことができる。
②〜⑤は健康保険法、介護保険法、国民年金法など別の法律に基づく制度である。
試験ポイント
保助看法では「資格・免許・業務」が頻出テーマである。
問55
助産師の業務として最も適切なものはどれか。
① 正常分娩の介助
② 帝王切開の執刀
③ 麻酔管理
④ 疾病の診断
⑤ 処方箋の交付
正解
①
解説
保健師助産師看護師法では、助産師は「助産又は妊婦、褥婦若しくは新生児の保健指導を業とする者」と定められている。
助産師は正常分娩の介助を独立して行うことができるが、帝王切開、異常分娩の処置、疾病の診断、処方などの医行為は医師が行う。
そのため、助産師には分娩介助だけでなく、妊娠期から産褥期までの継続した保健指導や母乳育児支援、育児支援も重要な役割として求められる。
試験ポイント
「正常分娩=助産師」「異常分娩・診断・処方=医師」という業務範囲の違いは助産学校で非常に頻出である。
問56
医療法の目的として正しいものはどれか。
① 医療提供体制の確保
② 年金制度の整備
③ 雇用促進
④ 学校教育
⑤ 医薬品開発
正解:①
解説
医療法は、良質かつ適切な医療を効率的に提供できる体制を確保することを目的とした法律である。病院・診療所・助産所など医療提供施設の開設や管理、医療安全の確保、医療計画などについて定められている。
助産師は病院だけでなく助産所で業務を行うこともあるため、医療法は日常業務と密接に関わる重要な法律である。なお、年金制度や学校教育、医薬品開発を規定する法律ではない。
問57
児童福祉法に基づき設置される機関はどれか。
① 児童相談所
② 労働基準監督署
③ 地方裁判所
④ 消防署
⑤ 年金事務所
正解:①
解説
児童福祉法は、すべての児童が心身ともに健やかに成長できるよう福祉を保障することを目的としている。児童相談所は都道府県や政令指定都市などに設置され、虐待対応、養育相談、一時保護など児童福祉の中核的な役割を担っている。
助産師は妊娠期から家庭環境を把握する機会が多く、虐待リスクや養育困難が疑われる場合には、児童相談所を含めた多職種との連携が重要となる。
問58
児童虐待を疑った医療従事者の対応として適切なのはどれか。
① 保護者の同意がなければ通告できない。
② 児童相談所へ通告する。
③ SNSへ投稿する。
④ 学校へだけ連絡する。
⑤ 様子を見る。
正解:②
解説
児童虐待防止法では、虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに児童相談所などへ通告するよう求められている。医療従事者には守秘義務があるが、虐待通告は法令に基づく正当な行為であり、守秘義務違反には該当しない。
「虐待が確定してから通告する」のではなく、「虐待が疑われた段階」で対応を開始することが重要である。助産師は妊娠中から家庭環境を把握できる立場にあるため、早期発見・早期支援に大きな役割を果たしている。
問59
DVを受けている妊婦への対応として最も適切なのはどれか。
① 配偶者へすぐ連絡する。
② 安全を確保した上で相談支援につなげる。
③ 様子を見る。
④ 本人へ我慢するよう説明する。
⑤ 家族へ全て任せる。
正解:②
解説
DV(ドメスティック・バイオレンス)は妊婦自身だけでなく胎児にも重大な影響を及ぼす可能性がある。助産師は、まず妊婦本人の安全を最優先に考え、安心して相談できる環境を整えた上で、必要に応じてDV相談支援センターや行政機関、多職種と連携することが求められる。
加害者へ無断で連絡することは、被害をさらに悪化させる危険性があるため適切ではない。
問60
インフォームド・コンセントについて正しいものはどれか。
① 医療者が治療法を決定することである。
② 十分な説明を受けた上で患者が同意する過程である。
③ 同意書への署名のみを指す。
④ 家族のみが決定する。
⑤ 助産師には関係しない。
正解:②
解説
インフォームド・コンセントとは、医療者が患者に対して病状や治療方法、期待される効果、予想される危険性、代替手段などについて十分な説明を行い、その内容を患者が理解した上で、自らの意思で治療を選択・同意する過程をいう。
重要なのは「同意書に署名すること」ではなく、患者が十分な情報を得て主体的に意思決定できるよう支援することである。助産師も妊婦や家族への保健指導や分娩支援を行う中で、この考え方を理解し実践することが求められる。
問61
患者の自己決定権を尊重する倫理原則はどれか。
① 自律尊重原則
② 善行原則
③ 無危害原則
④ 公正原則
⑤ 守秘義務
正解:①
解説
自律尊重原則(Respect for Autonomy)とは、患者が十分な情報を得たうえで、自らの価値観や意思に基づいて医療を選択・決定する権利を尊重する考え方である。助産師は、妊婦や家族に対して必要な情報を分かりやすく提供し、本人が納得して意思決定できるよう支援することが求められる。近年は出生前検査や分娩方法の選択など、自己決定を支援する場面が増えており、助産師にとって重要な倫理原則の一つである。
問62
「患者に利益となるよう行動する」という倫理原則はどれか。
① 自律尊重
② 善行
③ 公正
④ 誠実
⑤ 守秘
正解:②
解説
善行原則(Beneficence)は、患者にとって最も利益となる医療・看護を提供し、健康の維持・回復に努めるという考え方である。助産師は、妊婦や褥婦、新生児に対して科学的根拠に基づいた最善のケアを提供するとともに、身体面だけでなく精神的・社会的側面にも配慮した支援を行う必要がある。
問63
「患者へ危害を加えない」という倫理原則はどれか。
① 善行
② 無危害
③ 公正
④ 自律
⑤ 正義
正解:②
解説
無危害原則(Non-maleficence)は、「患者に害を与えない」という医療倫理の基本原則である。不必要な検査や処置を避けること、安全に配慮した看護を実践すること、医療事故を防止することなどもこの原則に含まれる。善行原則が「利益を与えること」であるのに対し、無危害原則は「害を与えないこと」に重点が置かれている。
問64
限られた医療資源を公平に配分する倫理原則はどれか。
① 善行
② 無危害
③ 公正
④ 自律
⑤ 守秘
正解:③
解説
公正原則(Justice)は、医療資源や医療サービスを公平に提供するという考え方である。年齢、性別、経済状況などによって不当に医療を受ける機会が左右されないよう配慮することが求められる。災害医療や感染症流行時など、限られた医療資源を配分する場面では特に重要な倫理原則である。
問65
アドボカシーとして最も適切なものはどれか。
① 医療者の考えを優先する。
② 患者の権利や意思を代弁・擁護する。
③ 家族だけの意見を尊重する。
④ 医療費を削減する。
⑤ 業務を効率化する。
正解:②
解説
アドボカシー(Advocacy)とは、患者が十分に意思表示できない場合や、不利益を受ける可能性がある場合に、患者の権利や利益を守るために支援・代弁することである。助産師は、妊婦や褥婦、新生児とその家族に最も身近な医療職として、対象者の価値観や意思を尊重し、必要に応じて他職種との調整役を担うことも重要な役割である。
問66
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の目的はどれか。
① 手術適応を決定する。
② 将来の医療・ケアについて本人と話し合う。
③ 入院期間を短縮する。
④ 医療費を削減する。
⑤ 延命治療を拒否することである。
正解:②
解説
ACP(Advance Care Planning)は、将来、本人が意思表示できなくなった場合に備え、自分が望む医療やケアについて家族や医療・介護従事者とあらかじめ話し合い、共有しておく取り組みである。ACPは延命治療を中止するための制度ではなく、本人の価値観や人生観を尊重した医療を実現するためのプロセスである。
問67
守秘義務について正しいものはどれか。
① 家族には自由に情報提供できる。
② 正当な理由なく患者情報を漏らしてはならない。
③ SNSで匿名なら公開できる。
④ 守秘義務は退職後なくなる。
⑤ 看護学生には適用されない。
正解:②
解説
守秘義務とは、業務上知り得た患者の個人情報や病状などを、正当な理由なく第三者へ漏らしてはならない義務である。これは助産師を含む医療従事者に課せられた重要な義務であり、退職後も継続する。また、匿名化していてもSNS等への症例投稿は個人が特定される可能性があるため慎重な対応が求められる。
問68
個人情報保護の観点から適切な対応はどれか。
① 病院外で患者の話をする。
② カルテを誰でも見られる場所へ置く。
③ 必要最小限の情報のみ共有する。
④ SNSへ症例を書く。
⑤ 家族へ無断で情報提供する。
正解:③
解説
医療現場では、患者情報は診療や看護に必要な範囲でのみ共有することが原則である。個人情報保護法では、業務上必要な範囲を超えた情報提供や漏えいは禁止されている。助産師は地域連携や多職種連携を行う機会が多いが、その際も必要最小限の情報共有を心掛ける必要がある。
問69
感染症法で5類感染症に分類されるものはどれか。
① エボラ出血熱
② インフルエンザ
③ ペスト
④ 痘そう
⑤ ラッサ熱
正解:②
解説
感染症法では感染症を1類から5類などに分類している。季節性インフルエンザは5類感染症に分類され、定点医療機関による発生動向調査の対象となっている。一方、エボラ出血熱、ペスト、痘そう、ラッサ熱はいずれも重篤な感染症であり、1類感染症として厳格な感染対策が必要である。
問70
地域包括ケアシステムの構成要素に含まれないものはどれか。
① 医療
② 介護
③ 住まい
④ 予防
⑤ 義務教育
正解:⑤
解説
地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を継続できるよう、「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」を一体的に提供する仕組みである。助産師は高齢者医療に直接関わる機会は多くないものの、地域包括ケアの考え方は母子保健や地域保健活動にも共通しており、多職種・地域との連携という視点は助産実践においても重要である。
問71
SDGsの目標3が示す内容はどれか。
① 質の高い教育をみんなに
② ジェンダー平等を実現しよう
③ すべての人に健康と福祉を
④ 働きがいも経済成長も
⑤ 気候変動に具体的な対策を
正解:③
解説
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は2015年に国連で採択された17の国際目標である。その中で目標3は「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-being)」であり、妊産婦死亡率や新生児死亡率の減少、感染症対策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進などが含まれる。助産師は母子保健を担う専門職として、SDGs目標3の実現に直接関わる重要な役割を果たしている。
問72
産後うつ病を予防するために最も重要な支援はどれか。
① 育児を一人で行うよう勧める。
② 孤立を防ぎ継続的な支援体制を整える。
③ 母乳育児を中止する。
④ 外出を禁止する。
⑤ 睡眠薬のみを処方する。
正解:②
解説
産後うつ病は出産後数週間から数か月以内に発症することが多く、育児不安、睡眠不足、社会的孤立、精神疾患の既往などが危険因子となる。予防には家族や地域とのつながりを維持し、保健師・助産師・医師など多職種による継続した支援が重要である。EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)を用いた早期スクリーニングも広く実施されている。
問73
ハイリスク妊婦への支援として最も適切なのはどれか。
① 助産師のみで対応する。
② 多職種と連携し継続的に支援する。
③ 家族へ全て任せる。
④ 支援は不要である。
⑤ 医療機関だけで対応する。
正解:②
解説
ハイリスク妊婦には、医学的リスクだけでなく、精神的・社会的リスクを抱えている場合も多い。そのため、産科医、助産師、保健師、小児科医、精神科医、ソーシャルワーカーなど多職種が連携し、妊娠期から出産後まで切れ目のない支援を行うことが重要である。近年は「妊娠期からの切れ目ない支援」が母子保健施策の中心となっている。
問74
助産師の継続教育の目的として最も適切なのはどれか。
① 国家試験対策のみを行う。
② 専門職として知識・技術を継続的に向上させる。
③ 管理職になるためだけである。
④ 昇給を目的とする。
⑤ 資格更新だけを目的とする。
正解:②
解説
医療は日々進歩しており、新しいガイドラインや治療法、保健施策が次々と導入される。助産師は卒後も継続教育や研修を受け、最新の知識と技術を習得し続けることが専門職として求められる。日本助産師会でも継続教育制度が整備されており、安全で質の高い助産ケアの提供につながっている。
問75
助産師に最も求められる専門職としての姿勢はどれか。
① 助産師自身の価値観を優先する。
② エビデンスに基づき対象者中心のケアを実践する。
③ 医師の指示のみで判断する。
④ 家族だけを支援する。
⑤ 全員に同じ保健指導を行う。
正解:②
解説
助産師は科学的根拠(Evidence Based Practice)に基づいたケアを提供するとともに、妊産婦や家族一人ひとりの価値観や生活背景を尊重した個別性のある支援を行う必要がある。対象者中心のケアは、現代の母子保健・助産実践における基本理念である。
問76
妊娠39週の初産婦。陣痛は5分間隔で規則的である。胎児心拍数は145回/分、基線細変動は正常、アクセラレーションを認め、デセラレーションは認めない。最も適切な判断はどれか。
① 胎児機能不全である。
② CategoryⅠであり経過観察を行う。
③ 直ちに帝王切開を行う。
④ 子宮破裂を疑う。
⑤ 分娩を中止する。
正解:②
解説
基線110〜160回/分、基線細変動が正常で、アクセラレーションを認め、異常な徐脈がない場合はNICHD分類のCategoryⅠに該当する。胎児状態は良好と判断されるため、通常は分娩経過を観察しながら管理する。
問77
妊娠38週の妊婦が破水後に38.7℃の発熱を認めた。最も考えられるものはどれか。
① 子宮内感染
② 妊娠悪阻
③ 前置胎盤
④ 妊娠糖尿病
⑤ 羊水過多
正解:①
解説
前期破水後に発熱、母体頻脈、胎児頻脈などを認めた場合は、絨毛膜羊膜炎(子宮内感染)を疑う。感染が進行すると母児ともに重篤な状態となるため、速やかな抗菌薬投与や分娩管理が必要となる。
問78
出生直後の新生児は心拍数80回/分、自発呼吸を認めない。NCPRに基づき最優先で行う処置はどれか。
① 胸骨圧迫
② 陽圧換気
③ アドレナリン投与
④ 授乳
⑤ 沐浴
正解:②
解説
NCPRでは、心拍数100回/分未満で無呼吸または努力呼吸の場合、最も重要なのは有効な陽圧換気である。新生児蘇生では換気が最優先であり、30秒間の適切な換気後も心拍数60回/分未満であれば胸骨圧迫を開始する。
問79
分娩後に子宮底は軟らかく、多量の出血を認めた。最も考えられるものはどれか。
① 弛緩出血
② 前置胎盤
③ 羊水過多
④ 妊娠悪阻
⑤ 子宮筋腫
正解:①
解説
産後出血の原因として最も多いのは子宮収縮不全による弛緩出血である。子宮底が軟らかく触知され、多量出血を伴うことが特徴であり、子宮底輪状マッサージや子宮収縮薬投与などを迅速に行う必要がある。
問80
産後3日目の褥婦が「涙が止まらず不安です」と訴えている。助産師が最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
① 「誰でもあることです」と説明して帰宅させる。
② 気持ちを傾聴し、必要に応じてEPDSなどで評価する。
③ 授乳を中止する。
④ 睡眠薬のみを処方する。
⑤ 育児を中止するよう勧める。
正解:②
解説
産後早期はマタニティブルーズから産後うつ病へ移行する可能性がある時期である。まずは十分に話を聴き、精神状態を評価し、必要に応じてEPDSなどのスクリーニングや専門職への連携を行う。安易に「誰でもあること」と片付けることは適切ではなく、対象者の気持ちに寄り添う姿勢が助産師には求められる。
問81
妊娠35週の妊婦が「昨日から胎動が少ない気がします」と受診した。助産師が最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
① 自宅で様子を見るよう説明する。
② 胎児心拍数モニタリング(NST)を実施する。
③ 分娩を開始する。
④ 帝王切開を勧める。
⑤ 帰宅後に胎動を数えるよう説明するだけでよい。
正解:②
解説
胎動減少は胎児機能不全の初期徴候である可能性があり、まず胎児の状態を客観的に評価する必要がある。最初にNSTを実施し、胎児心拍数、基線細変動、アクセラレーション、デセラレーションを確認する。その結果に応じて超音波検査やBiophysical Profile Score(BPP)など追加評価を行う。胎動減少を訴える妊婦を安易に帰宅させることは適切ではない。
問82
妊娠37週の妊婦が突然の激しい腹痛と性器出血を訴えた。子宮は板状硬である。最も考えられる疾患はどれか。
① 前置胎盤
② 常位胎盤早期剝離
③ 切迫早産
④ 子宮筋腫
⑤ 羊水過多
正解:②
解説
常位胎盤早期剝離では、突然の激しい腹痛、持続する子宮収縮(板状硬)、性器出血、胎児機能不全を認めることが多い。母児ともに生命に関わる産科救急であり、DICを合併する危険性も高い。迅速な診断と分娩管理が必要となる。
問83
分娩直後に子宮底は硬く触知されるにもかかわらず、多量の性器出血が持続している。最も考えられる原因はどれか。
① 弛緩出血
② 産道裂傷
③ 羊水塞栓症
④ 胎盤機能不全
⑤ 妊娠高血圧症候群
正解:②
解説
子宮底が硬いにもかかわらず大量出血が続く場合は、子宮収縮不全ではなく頸管裂傷、腟壁裂傷、会陰裂傷など産道裂傷を疑う。産後出血では「Tone(子宮収縮不全)」「Trauma(産道損傷)」「Tissue(胎盤遺残)」「Thrombin(凝固異常)」の4Tを念頭に原因検索を行うことが重要である。
問84
出生体重4,200gで出生した児が、生後2時間後に振戦を認めた。まず確認すべきものはどれか。
① 血糖値
② 頭囲
③ 身長
④ 呼吸数のみ
⑤ 便の性状
正解:①
解説
巨大児や母体糖尿病児では胎児期の高インスリン状態の影響により、新生児低血糖を起こしやすい。振戦、哺乳不良、無呼吸、けいれんなどは低血糖の症状であり、まず血糖測定を行い、必要に応じて速やかに治療を開始する。
問85
産褥5日目の褥婦が38.8℃の発熱と乳房の発赤・疼痛を訴えている。最も考えられるものはどれか。
① 乳腺炎
② 子宮復古不全
③ 産後うつ病
④ 妊娠悪阻
⑤ 前置胎盤
正解:①
解説
授乳開始後数日から数週間で発症しやすい乳腺炎では、乳房の発赤、熱感、腫脹、疼痛、発熱を認める。主な原因は乳汁うっ滞や細菌感染であり、授乳の継続や乳汁排出の促進、必要に応じた抗菌薬治療が行われる。
問86
妊娠39週の妊婦に遅発一過性徐脈が繰り返し認められた。最初に行う対応として適切なのはどれか。
① 左側臥位に体位変換する。
② 歩行を勧める。
③ 食事を摂取させる。
④ 分娩室から退出させる。
⑤ 沐浴を行う。
正解:①
解説
遅発一過性徐脈は子宮胎盤循環不全を示唆する重要な所見である。まず左側臥位として子宮による大血管圧迫を軽減し、胎盤血流の改善を図る。同時に酸素投与、子宮収縮薬使用中であれば中止、医師への報告などを速やかに行う。
問87
妊娠32週の妊婦で血圧170/110mmHg、尿蛋白3+、右季肋部痛、血小板減少を認めた。最も考えられる病態はどれか。
① HELLP症候群
② 妊娠悪阻
③ 前置胎盤
④ 子宮筋腫
⑤ 羊水過多
正解:①
解説
妊娠高血圧症候群に加えて右季肋部痛、肝酵素上昇、血小板減少などを認めた場合はHELLP症候群を強く疑う。母体・胎児ともに重篤な転帰となる可能性があり、速やかな母体管理と分娩時期の検討が必要である。
問88
妊娠30週の妊婦が「突然、水が流れるように出ました」と受診した。最初に確認すべきものはどれか。
① 破水の有無
② 子宮底長
③ 腹囲
④ 体重
⑤ 浮腫
正解:①
解説
早産期の破水(前期破水)は感染や早産につながる重要な病態である。まず破水の有無を確認し、胎児心拍数や感染徴候を評価する。その後、妊娠週数や母児の状態に応じて入院管理や抗菌薬投与などを検討する。
問89
妊婦健診でB群溶血性レンサ球菌(GBS)陽性であった。分娩時の対応として正しいものはどれか。
① 分娩時に予防的抗菌薬を投与する。
② 帝王切開を選択する。
③ 妊娠中絶を勧める。
④ 抗ウイルス薬を投与する。
⑤ 新生児のみ治療する。
正解:①
解説
GBS陽性妊婦では、新生児への垂直感染を予防するため、分娩開始後または破水後にペニシリン系抗菌薬などを静脈内投与することが推奨されている。適切な予防投与により、早発型GBS感染症の発症リスクを大幅に低下させることができる。
問90
助産師が妊婦へ保健指導を行う際、最も重要な姿勢はどれか。
① 全員に同じ内容を説明する。
② 対象者の価値観や生活背景を踏まえて個別性のある支援を行う。
③ 家族だけへ説明する。
④ 助産師自身の考えを優先する。
⑤ パンフレットのみ渡して終了する。
正解:②
解説
保健指導では、妊婦一人ひとりの年齢、家族構成、就労状況、文化的背景、価値観などを理解したうえで、個別性のある支援を行うことが重要である。助産師はエビデンスに基づく知識を提供するだけでなく、対象者が納得して行動を選択できるよう支援する役割を担っている。「対象者中心のケア」は近年の助産教育でも重視されており、本試験でも出題されやすいテーマである。
問91
妊娠39週の初産婦。分娩第2期に胎児心拍数が80回/分まで低下し、その状態が3分以上持続している。助産師が最も優先して行う対応はどれか。
① 分娩の進行を30分程度観察する。
② 左側臥位とし、速やかに医師へ報告する。
③ 食事を勧める。
④ 歩行を促す。
⑤ 沐浴を行う。
正解:②
解説
胎児心拍数80回/分が3分以上持続する高度徐脈は、胎児機能不全を強く疑う所見である。まず母体を左側臥位として子宮胎盤血流の改善を図り、必要に応じて酸素投与や子宮収縮薬の中止など胎内蘇生を行う。同時に医師へ速やかに報告し、急速遂娩を含めた分娩方針を検討する必要がある。
問92
妊娠34週の妊婦。血圧170/110mmHg、頭痛、眼前暗黒感、尿蛋白3+を認めた。助産師が最も注意すべき合併症はどれか。
① 子癇
② 妊娠悪阻
③ 前置胎盤
④ 羊水過多
⑤ 子宮筋腫
正解:①
解説
重症妊娠高血圧症候群では、頭痛や眼症状は子癇発作の前兆となることがある。子癇は全身性強直間代性けいれんを特徴とし、母児ともに生命を脅かす産科救急である。硫酸マグネシウムによるけいれん予防や厳重な母体・胎児管理が必要となる。
問93
分娩後30分を経過しても胎盤が娩出されない。最も考えられるものはどれか。
① 胎盤遺残
② 前置胎盤
③ 妊娠悪阻
④ 羊水塞栓症
⑤ 子宮破裂
正解:①
解説
通常、胎盤は児娩出後30分以内に娩出される。30分以上経過しても娩出されない場合は胎盤遺残や胎盤癒着などを疑う。胎盤遺残は弛緩出血や感染の原因となるため、速やかな対応が必要である。
問94
産褥1日目の褥婦で、子宮底は臍高、硬く触知され、悪露は少量であった。この評価として適切なのはどれか。
① 子宮復古は順調である。
② 弛緩出血である。
③ 子宮内感染を疑う。
④ 子宮復古不全である。
⑤ DICを疑う。
正解:①
解説
産褥1日目では、子宮底は臍高付近に位置し、硬く収縮していることが正常である。悪露も過度な増加がなければ正常範囲と考えられる。子宮底が軟らかい場合や大量出血を伴う場合は、弛緩出血を疑う。
問95
出生後24時間以内に黄疸を認めた新生児で、最も考えられるものはどれか。
① 生理的黄疸
② 病的黄疸
③ 母乳性黄疸
④ 遷延性黄疸
⑤ 新生児ざ瘡
正解:②
解説
生理的黄疸は通常、生後2~3日頃から出現する。出生後24時間以内に黄疸がみられる場合は病的黄疸を疑い、血液型不適合や溶血性疾患、感染症などの原因検索を速やかに行う必要がある。
問96
母乳育児を希望する褥婦への保健指導として最も適切なのはどれか。
① 授乳時間を厳密に3時間ごととする。
② 児が欲しがるタイミングに合わせて授乳する。
③ 母乳分泌が安定するまで授乳を控える。
④ 夜間授乳は行わない。
⑤ 母乳不足時は必ず授乳を中止する。
正解:②
解説
母乳育児では、児が欲しがるときに授乳する「自律授乳(Demand Feeding)」が基本である。頻回授乳は乳汁分泌を促進し、母乳育児の確立にもつながる。授乳間隔を機械的に決めることは推奨されない。
問97
産後2週間の褥婦が「何もやる気が起きず、眠れません」と話している。助産師が最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
① 「育児を頑張れば治ります」と励ます。
② 気持ちを傾聴し、必要に応じてEPDSなどで評価する。
③ 授乳を中止する。
④ 睡眠薬のみを勧める。
⑤ 様子を見て1か月後に受診を勧める。
正解:②
解説
産後うつ病では、不眠、意欲低下、不安、抑うつ気分などがみられる。まずは対象者の話を十分に傾聴し、EPDSなどを用いて精神状態を評価する。その結果に応じて医師や精神保健の専門職へつなげることが重要である。
問98
妊婦健診で「経済的に育児が難しい」と相談があった。助産師の対応として最も適切なのはどれか。
① 「出産を諦めるしかありません」と説明する。
② 一人で解決するよう勧める。
③ 医療ソーシャルワーカーや行政機関と連携する。
④ 家族には知らせない。
⑤ 支援制度は紹介しない。
正解:③
解説
経済的困窮は虐待や育児困難のリスク因子の一つである。助産師は一人で抱え込まず、医療ソーシャルワーカー、自治体、保健師などと連携し、利用可能な支援制度を紹介することが重要である。近年は妊娠期からの切れ目ない支援が重視されている。
問99
助産師が保健指導を行う際、最も重要な考え方はどれか。
① 助産師の価値観を押し付ける。
② 科学的根拠に基づき、対象者の価値観を尊重して支援する。
③ 全員へ同じ内容を説明する。
④ 医師の指示だけに従う。
⑤ 家族のみを対象とする。
正解:②
解説
保健指導では、エビデンスに基づく情報提供を行うことに加え、対象者の生活背景や価値観を理解し、その人に合った支援を行うことが重要である。助産師には専門職としての知識だけでなく、対象者の自己決定を支援する姿勢が求められる。
問100
助産師として最も重要な専門職としての姿勢はどれか。
① 常に自分の経験を優先する。
② エビデンスに基づき、安全で対象者中心のケアを提供する。
③ 医師の指示だけを実施する。
④ 家族の意向のみを優先する。
⑤ 全員に同一の支援を行う。
正解:②
解説
助産師は、科学的根拠(Evidence Based Practice)に基づいた安全なケアを提供するとともに、妊産婦や家族一人ひとりの価値観や生活背景を尊重した対象者中心のケアを実践することが求められる。さらに、多職種と連携しながら継続した支援を行うことが、現代の助産師に求められる重要な役割である。
あびこ助産師専門学校:最終チェック30問
最終チェック30問について
この30問は試験当日の朝や会場で15〜20分程度で解けることを意識して作成しました。200問で学んだ重要事項を短時間で総復習できる内容となっており、知識の最終確認に適した構成です。
問1
HELLP症候群の「LP」が示すものはどれか。
① Low Protein
② Low Platelets
③ Low Pressure
④ Low Pulse
⑤ Low Perfusion
正解:②
解説
HELLP症候群は Hemolysis・Elevated Liver enzymes・Low Platelets の略である。血小板減少は重要な診断所見である。
問2
妊娠高血圧症候群で子癇発作の予防・治療に用いられる薬剤はどれか。
① オキシトシン
② 硫酸マグネシウム
③ ヘパリン
④ インスリン
⑤ ビタミンK₂
正解:②
解説
硫酸マグネシウムは子癇発作の予防・治療の第一選択薬である。
問3
産科DICの原因として最も多いものはどれか。
① 妊娠悪阻
② 常位胎盤早期剝離
③ 妊娠糖尿病
④ 子宮筋腫
⑤ 切迫流産
正解:②
解説
常位胎盤早期剝離は産科DICの代表的な原因である。
問4
Rh陰性妊婦で感作予防のため投与するものはどれか。
① インスリン
② 抗D免疫グロブリン
③ ビタミンK₂
④ オキシトシン
⑤ ヘパリン
正解:②
解説
Rh陰性妊婦には抗D免疫グロブリンを投与し、母体感作を予防する。
問5
TORCH症候群に含まれないものはどれか。
① トキソプラズマ
② 風しん
③ サイトメガロウイルス
④ B群溶血性レンサ球菌
⑤ 単純ヘルペスウイルス
正解:④
解説
GBSは周産期感染として重要であるが、TORCH症候群には含まれない。
問6
Biophysical Profile Score(BPP)の評価項目に含まれないものはどれか。
① NST
② 羊水量
③ 胎動
④ 子宮口開大度
⑤ 胎児呼吸様運動
正解:④
解説
BPPはNST・羊水量・胎動・胎児呼吸様運動・胎児筋緊張の5項目で評価する。
問7
NSTでReactiveと判断する重要な所見はどれか。
① アクセラレーション
② 徐脈
③ 頻脈
④ 基線消失
⑤ 正弦波様波形
正解:①
解説
Reactive NSTでは十分なアクセラレーションが認められる。
問8
一絨毛膜双胎に特徴的な合併症はどれか。
① 妊娠悪阻
② 双胎間輸血症候群(TTTS)
③ 前置胎盤
④ 妊娠糖尿病
⑤ 常位胎盤早期剝離
正解:②
解説
TTTSは一絨毛膜双胎に特徴的な合併症である。
問9
羊水過少で最も注意すべきものはどれか。
① 臍帯圧迫
② 妊娠悪阻
③ 巨大児
④ 前置胎盤
⑤ 子宮筋腫
正解:①
解説
羊水が少ないと臍帯圧迫による胎児機能不全を起こしやすい。
問10
羊水過多で分娩時に注意すべき合併症はどれか。
① 臍帯脱出
② 妊娠悪阻
③ 子宮筋腫
④ 乳腺炎
⑤ 妊娠高血圧症候群
正解:①
解説
羊水過多では破水時に臍帯脱出の危険性が高くなる。
問11
前期破水で最も注意すべき合併症はどれか。
① 子宮内感染
② 妊娠悪阻
③ 子宮筋腫
④ 妊娠糖尿病
⑤ 乳腺炎
正解:①
解説
前期破水では絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染に注意する。
問12
分娩後大量出血の原因として最も多いものはどれか。
① 弛緩出血
② 前置胎盤
③ 羊水過多
④ 子宮筋腫
⑤ 妊娠悪阻
正解:①
解説
産後出血で最も多い原因は子宮収縮不全による弛緩出血である。
問13
子宮底は硬いが大量出血を認める。最も考えられるものはどれか。
① 産道裂傷
② 弛緩出血
③ 羊水塞栓症
④ DIC
⑤ 前置胎盤
正解:①
解説
子宮収縮が良好で大量出血がある場合は、頸管裂傷や腟壁裂傷などの産道裂傷を疑う。
問14
出生直後、心拍数80回/分、自発呼吸を認めない。最初に行う処置はどれか。
① 胸骨圧迫
② 陽圧換気
③ アドレナリン投与
④ 授乳
⑤ 酸素投与のみ
正解:②
解説
NCPRでは、有効な陽圧換気が新生児蘇生の最優先となる。
問15
有効な陽圧換気30秒後も心拍数が60回/分未満であった。次に行う処置はどれか。
① 授乳
② 胸骨圧迫
③ 沐浴
④ 哺乳瓶で授乳
⑤ 保育器管理
正解:②
解説
心拍数60回/分未満では胸骨圧迫を開始する。
問16
巨大児で出生した新生児に最も注意すべき病態はどれか。
① 新生児低血糖
② 新生児ざ瘡
③ 臍ヘルニア
④ 尿路感染症
⑤ アトピー性皮膚炎
正解:①
解説
巨大児や母体糖尿病児では新生児低血糖を起こしやすい。
問17
出生後24時間以内に黄疸を認めた場合、最も考えられるものはどれか。
① 生理的黄疸
② 病的黄疸
③ 母乳性黄疸
④ 遷延性黄疸
⑤ 新生児ざ瘡
正解:②
解説
生後24時間以内の黄疸は病的黄疸を疑い、速やかな評価が必要である。
問18
母乳分泌を促進する最も基本的な方法はどれか。
① 頻回授乳
② 水分制限
③ 授乳回数を減らす
④ 夜間授乳を中止する
⑤ 人工乳へ変更する
正解:①
解説
頻回授乳は乳汁産生を促進し、母乳育児の確立につながる。
問19
母子健康手帳を交付する主体はどれか。
① 厚生労働省
② 都道府県
③ 市町村
④ 保健所
⑤ 日本助産師会
正解:③
解説
妊娠届出後、市町村が母子健康手帳を交付する。
問20
人工妊娠中絶について規定している法律はどれか。
① 母子保健法
② 医療法
③ 母体保護法
④ 保助看法
⑤ 健康増進法
正解:③
解説
人工妊娠中絶と不妊手術は母体保護法で規定されている。
問21
助産師の資格や業務を規定している法律はどれか。
① 医療法
② 母体保護法
③ 保健師助産師看護師法
④ 母子保健法
⑤ 健康保険法
正解:③
解説
助産師の免許、業務、名称などは保健師助産師看護師法に規定されている。
問22
虐待が疑われる児を発見した場合、最も適切な対応はどれか。
① 様子を見る
② 保護者の同意を得てから通告する
③ 児童相談所へ通告する
④ SNSで相談する
⑤ 学校へだけ連絡する
正解:③
解説
虐待が疑われた段階で児童相談所へ通告することが重要である。
問23
患者の自己決定を尊重する倫理原則はどれか。
① 善行
② 公正
③ 自律尊重
④ 無危害
⑤ 守秘
正解:③
解説
患者自身が十分な説明を受け、意思決定する権利を尊重する原則である。
問24
患者の利益となるよう行動する倫理原則はどれか。
① 自律
② 善行
③ 公正
④ 無危害
⑤ 守秘
正解:②
解説
善行原則とは、患者に最善の利益をもたらすよう行動することである。
問25
患者へ危害を与えないという倫理原則はどれか。
① 公正
② 善行
③ 自律
④ 無危害
⑤ 誠実
正解:④
解説
無危害原則は「害を与えない」という医療倫理の基本である。
問26
患者の権利を擁護する看護実践を何というか。
① ACP
② アドボカシー
③ インフォームド・コンセント
④ リスクマネジメント
⑤ ケースマネジメント
正解:②
解説
アドボカシーとは、患者の権利や意思を尊重し、必要に応じて代弁・擁護することである。
問27
将来の医療・ケアについて話し合う取り組みを何というか。
① BLS
② NCPR
③ ACP
④ SOAP
⑤ SBAR
正解:③
解説
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、本人・家族・医療者が将来の医療について話し合う取り組みである。
問28
産後うつ病のスクリーニングとして広く用いられるものはどれか。
① MMSE
② HDS-R
③ EPDS
④ JCS
⑤ GCS
正解:③
解説
EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)は産後うつ病のスクリーニングに用いられる。
問29
妊婦への保健指導で最も重要な考え方はどれか。
① 一律の指導を行う。
② 対象者の個別性を尊重する。
③ 助産師の考えを優先する。
④ 家族だけへ説明する。
⑤ パンフレットだけ配布する。
正解:②
解説
生活背景や価値観に応じた個別性のある保健指導が重要である。
問30
助産師に最も求められる姿勢はどれか。
① 経験だけで判断する。
② エビデンスに基づき対象者中心のケアを実践する。
③ 医師の指示のみで行動する。
④ 家族の意向のみを優先する。
⑤ 全員に同じ支援を行う。
正解:②
解説
助産師は科学的根拠(EBP)に基づき、安全で対象者中心のケアを提供することが求められる。
