【名古屋医専 保健師学科】なぜ志望動機を3回も聞かれるのか?落ちる受験生は最初の30秒で決まる!

  • 2026/06/30
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「志望動機をもう一度お願いします」

保健師学校を受験した方なら、この一言を言われて焦った経験があるかもしれません。実際、先日実施された名古屋医専保健師学科の受験でも、「保健師を志望した理由を2回、3回と聞かれた」という報告が何件も届きました。最初は「聞き漏らしたのかな」と思った受験生もいたようですが、もちろんそんな単純な話ではありません。面接官は最初から意図的に同じ質問を繰り返しています。

私は毎年、保健師学校受験の面接内容を分析していますが、この質問には共通した目的があります。それは志望動機を確認することではありません。本当に確認したいのは、「その志望動機が自分の言葉なのか」という一点です。保健師学校の面接対策を調べると、インターネットには回答例が山ほど出てきます。「地域住民の健康を支えたい」「予防医療に携わりたい」「病気になる前から関われる保健師に魅力を感じた」。どれも間違ってはいません。しかし、問題はそれを何の疑問もなく丸暗記して面接に臨む受験生が非常に多いことです。

面接官は何百人、何千人もの受験生を見ています。テンプレートの志望動機など、一言目で見抜きます。そのため、あえて同じ質問を角度を変えて繰り返します。「もう少し詳しく教えてください」「その経験が保健師を目指す理由になったのはなぜですか」「では改めて保健師を志望した理由をお願いします」。質問は違っても、試されているものは同じです。最初の回答と二回目、三回目の回答に一貫性があるか、自分の経験として語れているかを見ています。

ここで回答が変わってしまう受験生は少なくありません。最初は「地域保健に興味があります」と答えていたのに、次は「実習で保健師に憧れました」、さらに聞かれると「病棟勤務より行政に魅力を感じました」と話が広がり、結局何が一番の理由なのか自分でも分からなくなってしまいます。これは知識不足ではありません。最初から自分の考えが整理されていないのです。

逆に、合格する受験生は違います。質問の言い回しが変わっても軸がぶれません。自分が保健師を志望する理由、看護師ではなく保健師を選んだ理由、その学校を受験する理由まで一本の線でつながっています。そのため、何度聞かれても答えが変わらないのです。私は毎年、名古屋医専をはじめ全国の保健師学校の受験報告を分析していますが、この差は驚くほど明確に表れます。

保健師学校の面接は暗記した回答を披露する場ではありません。面接官が見ているのは知識ではなく思考力です。「なぜ保健師なのか」「なぜ行政なのか」「なぜその学校なのか」。この三つを自分の経験と結び付けて説明できる受験生は強い。その説明が一般的なものではなく、抽象的なものでもなく、全て看護職の思考法で答えるのだ。もちろん、そのためには思考のトレーニングも必要だ。一方で、ネットの回答例をそのまま覚えてきた受験生は、二回目の質問で崩れてしまう。

だから私は受験生によくこう伝えます。「志望動機は一つ覚えればいいのではない。何度聞かれても同じ結論にたどり着けるくらい、自分自身で理解しておくことが大切だ」と。保健師学校の面接で本当に評価されるのは、きれいな言葉ではありません。

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