亀田医療技術専門学校助産学科 合格体験記|倍率約5倍を突破した受験生が最後に気づいた「差別化」の本当の意味|面接・小論文・願書・口コミ・入試対策
亀田医療技術専門学校助産学科を受験された受講生からの嬉しい合格報告の例です。
受験生は約70名。
合格者は14名。
倍率は約5倍だったそうです。
「地方の助産師学校だから倍率はそこまで高くないだろう」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし実際には、助産師学校は募集人数そのものが少なく、一人の合否が大きく結果を左右する世界です。倍率という数字だけを見ると「5人に1人くらいは受かるのか」と感じる人もいるでしょう。しかし、受験会場を見渡したとき、目の前に座っている受験生5人のうち4人は不合格になる試験だと考えると、その厳しさは全く違って見えてきます。
今回、受講生からいただいたメッセージの中で、私が最も印象に残ったのは合格そのものではありません。
私は毎年、助産師学校の願書添削、小論文添削、面接対策を行っていますが、この言葉こそ助産師学校受験の本質を表していると思います。
「患者さんに寄り添いたい」だけで本当に評価されるのでしょうか?
受験生へ願書を書いてもらうと、毎年驚くほど似た文章が並びます。
「患者さん一人ひとりに寄り添いたい」
「安心して出産できる環境を提供したい」
「コミュニケーションを大切にした助産師になりたい」
助産師として働く以上、それらは当然大切な姿勢です。
しかし、少し立ち止まって考えてみてください。
受験会場に集まる70名の受験生のうち、「患者さんに寄り添いたくありません」と考えている人はいるでしょうか。
「命の誕生には興味がありません」と面接で話す人はいるでしょうか。
そんな人はいません。
つまり、それは差別化ではなく、助産師を目指す人なら誰もが持っている前提条件に過ぎないのです。ここを100回読んでください。
私は、最初から「何を書けば評価されるか」を考える受験対策は勧めていません。
ここで受験生は次の勘違いを始めます。
「海外ボランティアへ参加していないから不利なのではないか」
「学生会長を経験していないから自己PRが弱い」
「全国大会へ出場したような実績がない」
こうした相談も本当によく受けます。
しかし、それも違います。
例えば、同じ産科病棟で勤務し、同じ妊婦さんを受け持ち、同じ実習指導者から指導を受けていた二人の看護師がいたとします。
経験だけ見れば、ほとんど同じです。
それでも願書を読めば、内容は全く違います。
ある人は病態の変化へ着目し、別の人は家族への支援を中心に考えます。また別の人は、多職種との情報共有に課題を感じた経験を書きます。
患者さんから得た情報は似ていても、何を重要だと判断し、どう解釈し、どのような看護へ結び付けたのかは、人によって全く違うからです。
私はここに、本当の差別化があると考えています。
願書を書き始める前に、なぜ私は質問ばかりするのか
私は最初から願書を書かせることはほとんどありません。
例えば、こんな質問を繰り返します。
「その患者さんを担当したとき、一番違和感を覚えた場面はどこでしたか」
「なぜ、その情報を優先して集めようと思ったのですか」
「もし担当患者さんの年齢や家族背景が違っていたら、同じ看護を選択していましたか」
「その判断をした根拠は、教科書ですか。それとも臨床経験ですか」
最初は答えられない人がほとんどです。
それも当然です。
看護学校ではアセスメントを学びます。しかし、自分自身の思考を言語化する訓練は、それほど多くありません。
だから私は、願書添削というより、受験生自身も気付いていない「思考」を一緒に整理する時間を大切にしています。
あと、ここも多くの受験生が勘違いしています。
願書は提出すれば終わり。
小論文は文章力の試験。
面接は受け答えの試験。
本当にそうでしょうか。
例えば願書で「患者さんの個別性を大切にしたい」と書いた受験生が、小論文では一般論ばかりを書き、面接では「チーム医療を学びたいです」としか答えられなかったらどうでしょう。
一つひとつだけを見れば、間違ったことは言っていません。
しかし全体を通して読むと、「この受験生は結局、何を大切にしている人なのだろう」という印象になります。
採点者や面接官は、一枚の願書だけを見ているわけではありません。
願書で何を書き、小論文でどのように考え、面接でどう説明したのか。その一貫性まで含めて、一人の受験生として評価しています。
だから私は、願書だけ、小論文だけ、面接だけという指導はしません。
最初から一つの受験として組み立てていきます。
小論文も「内容が良ければ合格する」は大きな勘違いです
亀田医療技術専門学校助産学科では、アセスメント能力を問う長文問題が出題されることがあります。
すると受験生は、「どんな知識を書けば高得点になりますか」と質問します。
もちろん知識は必要です。
しかし、その前に確認しなければならないことがあります。
設問へ正確に答えているでしょうか。
途中で論点がずれていないでしょうか。
一つのテーマを最後まで一貫して論じられているでしょうか。
主語と述語は対応しているでしょうか。
段落ごとの役割は明確でしょうか。
例えば、どれほど病態生理を理解していても、設問とは違う内容を書いてしまえば評価は伸びません。
逆に、知識が完璧でなくても、論理的に考え、設問へ正確に答えられている文章は評価されます。
だから私は、小論文でも最初に構成と基礎ルールを徹底的に確認します。
内容だけを追いかけても、その土台が崩れていれば点数には結び付きません。
合格した受験生に共通していたこと
今回合格された受講生も、最初から特別な経歴があったわけではありません。
受験に向けて、自分自身の経験を何度も振り返り、考え方を整理し、願書、小論文、面接まで一本の軸を通しました。
助産師学校受験では、正解の志望動機を探しても意味はありません。
ネットに載っている例文を書き換えても意味はありません。
教育理念だけを並べても差別化にはなりません。
重要なのは、自分自身の経験をどこまで深く分析し、それを願書・小論文・面接で一貫して表現できるかということです。
そのためには、単なる面接練習や願書添削だけでは足りません。
私は毎年、看護師として培ってきた臨床的な思考に加え、それを受験へ応用する独自の思考法をもとに指導しています。だからこそ、「何を書けばいいですか」というレベルではなく、「なぜその考えに至ったのか」という部分まで掘り下げます。
高倍率の助産師学校で最後に差がつくのは、経験の量ではありません。
経験をどう分析し、どう言語化し、どう一貫して伝えられるか。その思考の深さこそが、合格を引き寄せる最大の武器になると私は考えています。
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