あびこ助産師専門学校 小論文対策|「患者の声を聴くということ」をどう論じる?【過去問・出題傾向・倍率・口コミ】

あびこ助産師専門学校の小論文は「答え」ではなく「考え方」を見ている
過去のあびこ助産師専門学校では、
「患者の声を聴くということについて、あなたの考えを述べよ」
という課題文型の小論文が出題されました。
一見すると、とても書きやすそうなテーマです。
しかし、このような問題ほど受験生の差が大きく開きます。
「患者さんの話をよく聞くことが大切です」
「信頼関係が大切です」
このような内容だけでは、多くの受験生と同じ答案になってしまいます。
学校が知りたいのは、「患者の声を聴くことは大切です」という結論ではありません。
なぜ大切なのか、その背景まで考えられるかどうかです。
「聴く」と「聞く」は同じではない
ここで重要になるのが、日本語の意味です。
「聞く」は、音や言葉が耳に入ることを表します。
一方で「聴く」は、相手の話に意識を向け、その意味や背景まで理解しようとする姿勢を含んでいます。
つまり、このテーマで問われているのは単なる会話の技術ではありません。
患者さんが発した言葉の奥にある不安や苦痛、価値観、生活背景まで理解しようとする専門職としての姿勢です。
この違いを理解しているかどうかで、小論文の内容は大きく変わります。
看護職の思考法では「言葉の背景」を考える
私は受講生にいつも伝えています。
患者さんは、本当に伝えたいことをそのまま言葉にできるとは限りません。
「大丈夫です」
「痛くありません」
「もう迷惑をかけたくないです」
こうした言葉を、そのまま受け取って終わるのではなく、
なぜそのような発言をしたのか。
何を遠慮しているのか。
どのような生活背景があるのか。
そこまで考える必要があります。
つまり、「患者の声を聴く」とは、言葉だけを聞くことではなく、患者さんという一人の人間を理解しようとする姿勢そのものなのです。
小論文では具体例が評価を分ける
このテーマでありがちな失敗は、抽象論だけで終わってしまうことです。
例えば、
「患者の話をよく聴きます。」
だけでは説得力はありません。
それよりも、
患者さんが「大丈夫」と言っていても表情や動作、バイタルサイン、生活背景なども含めて情報を統合し、本当のニーズを考えることが重要である。
このように具体的な看護場面へ結び付けることで、小論文は一気に専門性を帯びます。
内容ばかり考えるな
「患者の声を聴くということ」というテーマは、内容ばかり考えてしまう受験生が多いテーマです。
しかし、実際の採点では、設問に正確に答えられているか、論理的な構成になっているかといった基礎が非常に重要です。
どれほど良い考えを持っていても、構成が崩れていれば評価は伸びません。
その土台ができて初めて、内容や考察の深さが評価されます。
私は講義の中で、基礎ルールと構成を徹底的に固めた後に、「看護職としてどのように考えるか」という視点を身につけてもらうよう指導しています。
面接でも同じ力が問われる
この考え方は、小論文だけではありません。
面接でも、
「患者さんが治療を拒否しています。あなたならどう対応しますか。」
「患者さんが『もう帰りたい』と言っています。」
このような質問が出ることがあります。
その際も、
言葉だけに反応するのではなく、
背景を考えながら判断できるかどうかが評価されます。
小論文と面接は別々の試験ではありません。
どちらも看護職としての思考過程を見ています。
もちろん小論文においては基礎ルールや構成力がなければ全くお話しになりません。
それらを全てマスターした上での内容です。
まとめ
あびこ助産師専門学校の小論文は、「患者の声を聴くことは大切です」と書けば評価される試験ではありません。
「聴く」という言葉の意味を深く考え、患者さんの言葉だけでなく、その背景や価値観、生活まで含めて理解しようとする姿勢を、自分の言葉で論理的に説明できるかが重要です。
だからこそ、このテーマは作文力ではなく、看護職としての思考力が問われるテーマだといえるでしょう。
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