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宮城県立こども病院👶 看護師採用試験
筆記試験は小児看護問題が出てます。中でも感染症問題が多いため、過去にうちの受講生に予想問題を作成しています。
その時の予想問題です
宮城県立こども病院 想定予想問題
第1問
RSウイルス感染症で最も適切な感染対策はどれか。
空気感染予防策
接触感染予防策⭐️
結核と同等の陰圧管理
N95マスクを常時装着する
解説
RSは主に飛沫・接触感染。乳児病棟では接触予防が極めて重要。
第2問
水痘患児の入院で必要となる予防策はどれか。
標準予防策のみ
接触予防策のみ
飛沫予防策のみ
空気予防策+接触予防策⭐️
解説
水痘(varicella:水ぼうそう)は空気感染(エアロゾル感染)と接触感染の両方が成立する疾患です。空気感染:病室内の空気中にウイルスが浮遊し、廊下や隣室へ広がる可能性がある。
接触感染:水疱液・発疹に直接触れる、または汚染された物品を介して感染。
第3問
ロタウイルス感染症の患児で最も注意すべき症状はどれか。
血尿
脱水⭐️
意識消失
高血圧
解説
ロタウイルス感染症は乳幼児に最も多い急性胃腸炎で、激しい水様下痢+嘔吐が主症状です。
これにより急速に脱水症状が進み、重症化するとショック・腎不全・痙攣に至るため、最も注意すべき症状=脱水です。特に生後6ヶ月〜2歳で重症化しやすく、入院の最大の原因となります。
第4問
麻疹で正しいのはどれか。
接触感染のみである
発疹出現後は感染力がない
空気感染する⭐️
ワクチンは不要である
解説
麻疹(measles)は感染力が極めて強い疾患で、空気感染(エアロゾル感染)をします。ウイルスが空気中に長時間浮遊し、同じ部屋にいただけで感染する可能性があります。
感染経路:空気感染+接触感染(飛沫も含む)。
入院時は空気予防策+接触予防策の両方が必要(陰圧室・N95マスク使用)。
第5問(第113回 午後80問)
感染症と代表的な原因ウイルスの組合せで正しいのはどれか。
1. 手足口病 ― アデノウイルス
2. 咽頭結膜熱 ― ヒトパピローマウイルス〈HPV〉
3. 突発性発疹症 ― コクサッキーウイルス
4. 伝染性単核球症 ― Epstein-Barr〈EB〉ウイルス⭐️
5. ヘルパンギーナ ― 単純ヘルペスウイルス
第6問
小児の脱水で最初に観察すべき項目はどれか。
身長
視力
尿量⭐️
握力
正解
解説
小児の脱水症で最初に観察すべき項目は尿量です。脱水が始まると腎臓が水分を節約しようとして、尿量が急速に減少します(1日尿量減少・濃縮尿)。
小児は成人に比べて体液量の割合が大きく、脱水が進行しやすいため、尿量の変化は早期の重要なサインとなります。
特に乳幼児では「オムツが長い時間濡れない」「尿が濃い」などの訴えが保護者から聞かれることが多いです。
第7問
アデノウイルス感染症でみられやすい症状はどれか。
結膜充血⭐️
振戦
血尿
けいれんのみ
解説
アデノウイルス感染症は結膜炎を伴いやすいのが大きな特徴です。咽頭結膜熱(プール熱):発熱+咽頭炎+結膜充血(目の充血・目やに・異物感)
流行性角結膜炎(はやり目):強い結膜充血が主症状で、非常に感染力が強い
特に目が真っ赤になる
第8問
インフルエンザ患児への対応で適切なのはどれか。
解熱後すぐ登校可能
飛沫予防策を行う⭐️
空気感染予防のみ行う
抗菌薬が第一選択である
解説
インフルエンザは主に飛沫感染(咳・くしゃみによる飛沫を介する)で広がります。
そのため、飛沫予防策が基本となります。標準予防策 + 飛沫予防策(サージカルマスク着用、患者との距離2m以上、個室またはコホーティング)
接触感染も起こりうるため、手指衛生・接触予防策も併用することが多いです。
第9問
川崎病で最も注意すべき合併症はどれか。
肝硬変
冠動脈瘤⭐️
白内障
ネフローゼ症候群
解説
川崎病は全身性血管炎ですが、冠動脈に特に炎症が起こりやすく、冠動脈瘤を形成するのが最大の特徴です。無治療では約20-25%に冠動脈瘤が発生
早期IVIG治療後も3-5%程度で発生するため、最も注意すべき重篤な合併症
冠動脈瘤 → 血栓形成 → 心筋梗塞・突然死のリスク
第10問
小児の細菌性髄膜炎でみられやすい症状はどれか。
項部硬直⭐️
徐脈のみ
血尿
黄疸
解説
小児の細菌性髄膜炎では、髄膜の炎症により項部硬直(nuchal rigidity)がみられやすい典型的な症状です。首を前屈しようとすると強い抵抗や痛みがある(Kernig徴候、Brudzinski徴候も関連)
乳幼児では完全に表れない場合もあるが、幼児・学童では非常に重要な所見
その他:高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなども伴うことが多い
第11問
ノロウイルス感染患児の嘔吐物処理で適切なのはどれか。
素手で処理する
アルコールのみで消毒する
次亜塩素酸ナトリウムを用いる⭐️
水拭きのみ行う
解説
ノロウイルスは非常に強い感染力を持ち、アルコール耐性があります。
嘔吐物・便の処理では次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)による消毒が最も効果的です。推奨濃度:0.1%(1000ppm)(市販のキッチンハイターなどでは薄めて使用)
処理手順:ガウン・手袋・マスク・ゴーグルを着用
嘔吐物をペーパータオルなどで吸い取る
次亜塩素酸ナトリウムで拭き取り
さらに水拭きで残留塩素を除去(必要時)
第12問
小児病棟で院内感染予防として最も重要なのはどれか。
手指衛生⭐️
毎日の採血
長時間面会
患児の集団保育
解説
小児病棟における院内感染予防で最も重要な対策は「手指衛生」です。WHO・CDC・日本感染制御学会のすべてで「最も効果的で基本的な対策」と位置づけられています。
小児は免疫が未熟で、感染を起こしやすく、感染を広げやすいため、医療者の手指を介した接触感染を防ぐことが最優先。
正しい手指衛生(石けん+流水 or アルコール手指消毒)で、院内感染の30〜50%が防止可能と言われています。
第13問
おたふくかぜで注意すべき合併症はどれか。
心筋梗塞
髄膜炎⭐️
白血病
緑内障
解説
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎:mumps)はムンプスウイルスによる感染症で、無菌性髄膜炎(aseptic meningitis)が最も注意すべき合併症の一つです。発症後数日~2週間以内に起こりやすい
小児では10〜30%程度で髄膜炎を合併すると言われる
典型的症状:発熱・頭痛・嘔吐・項部硬直・意識障害など
第14問
気管支喘息発作時に優先して観察するのはどれか。
爪の長さ
SpO₂⭐️
腹囲
聴力
解説
気管支喘息発作時は気道狭窄・換気障害により低酸素血症が急速に進行します。
そのため、SpO₂(経皮的酸素飽和度)を最優先で連続モニタリングすることが最も重要です。SpO₂ 92%以下 → 重症のサイン
SpO₂ 90%以下 → 緊急対応(酸素投与・β2刺激薬吸入など)
小児ではSpO₂の低下が意識障害や呼吸停止の前兆になることが多い
第15問
麻疹ワクチンについて正しいのはどれか。
不活化ワクチンである
生ワクチンである⭐️
毎年接種する
成人には不要である
解説
麻疹ワクチン(MRワクチン)は弱毒生ワクチン(生ワクチン)です。麻疹ウイルスを弱毒化した生きたウイルスを使用
体内で軽く増殖させることで強い免疫を誘導する
接種後、発熱・発疹などの軽い副反応が出る可能性がある(自然感染を弱く再現)
第16問
小児の発熱時けいれんでまず優先するのはどれか。
四肢を強く押さえる
口に物を入れる
気道確保⭐️
立位にする
解説
発熱時けいれん(熱性けいれん) の急性期で最優先することは気道確保です。けいれん中は舌根沈下・分泌物・嘔吐により気道閉塞を起こしやすく、低酸素血症に陥りやすい。
まず気道を確保し、酸素化を維持することが命を守る最重要事項です。
第17問
結核患児への対応で適切なのはどれか。
飛沫予防のみ
空気予防策を行う⭐️
接触予防のみ
PPE不要
解説
結核(特に肺結核・気管支結核)は空気感染(エアロゾル感染)をする疾患です。患者の咳・くしゃみなどで排出された結核菌含有の微小飛沫核が空気中に長時間浮遊し、感染します。
入院時は空気予防策(Airborne Precautions)が必須です。
第18問
手足口病で典型的なのはどれか。
紫斑
手掌・足底の発疹⭐️
黄疸
血尿
手足口病(Hand, Foot and Mouth Disease)はコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などが原因の感染症で、手掌・足底・口腔内・臀部に水疱性発疹が出現するのが最も典型的な症状です。発疹の特徴:米粒大の水疱や紅斑が手掌・足底を中心にみられる(痛みを伴うこともある)
口腔内:口内炎・水疱が強く、食事摂取が困難になる
多くは軽症で自然軽快するが、流行期(夏~秋)に乳幼児で多発
第19問
小児病院の看護師として感染対策上、最も重要な姿勢はどれか。
症状出現後のみ対策する
自己判断で隔離解除する
標準予防策を徹底する⭐️
PPEは最小限にする
小児病院の看護師として感染対策の最も重要な基本姿勢は、標準予防策(Standard Precautions)をすべての患児に徹底することです。標準予防策とは:すべての患者に対して常に実施する感染予防の基本(手指衛生・PPEの適切使用・環境消毒・安全な注射器具使用など)
小児は症状が非典型的だったり、無症状で感染を広げやすいため、「疑わしいときだけ対策する」では不十分。
病院全体の院内感染を防ぐ最も効果的で科学的根拠のある対策として、WHO・CDC・日本感染制御学会が最優先に推奨しています。

