【2027年度・全面改定】国立国際医療センターの看護師年収は約650万円|旧給料モデルを最新規程で再計算、給料・採用・倍率・口コミ・看護部・教育を徹底解説

  • 2026/07/26
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国立国際医療センターの看護師給与について、これまで掲載していた年収モデルを全面的に改定します。

以前の記事では、大卒看護師の年収を約594万円、その後の再計算では約619万円としていました。しかし、2026年6月1日に改正された国立健康危機管理研究機構の最新職員給与規程を精査すると、従来の計算には、病院勤務の看護師へ支給される月額1万2,000円の処遇改善特別手当と、1回1万1,000円の夜間看護等手当とは別に支給される深夜勤務時間の25%割増が十分に反映されていませんでした。

病院の採用ページだけを見ると、「地域手当を含む基本給」「夜勤手当」「住居手当」といった概要しか分かりません。しかし、最新の給与規程まで確認すると、国立国際医療センターの看護師給与は、以前のモデルよりも明らかに高くなります。

2026年6月改正後の給与規程に基づき、大卒、新卒、二交代夜勤月4回、残業月10時間、住居手当上限、満年度賞与という統一条件で計算すると、大卒看護師のモデル年収は、

約649万~651万円

です。

一つの数字で示す場合は、

約650万円

となります。

短大・専門3年課程卒も約641万~643万円となり、現在の新卒看護師年収ランキングでは、大卒・専門卒ともにSSS|640万円以上へ入る計算です。

これは病院が「新卒1年目から必ず650万円を受け取れる」と公表しているわけではありません。夜勤、残業、住居手当、満額賞与を含めた、病院間比較のための満年度モデルです。4月入職者は夏季賞与の算定期間が短いため、実際の初年度年収はこれより低くなります。

一方、給与の基礎となる大卒30万3,720円は、採用ページ上では「2025年実績」と書かれていますが、2026年6月改正後の現行給与表とも一致しています。つまり、基本給が古いことが主な問題だったのではありません。従来の年収モデルが、最新規程に記載された処遇改善特別手当と深夜割増の構造まで反映できていなかったことが、低く算出された最大の原因です。(Jihs Hospital)

国立国際医療センターは、単に給与水準が高い病院ではありません。

2025年4月、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合され、国立健康危機管理研究機構、通称JIHSが発足しました。国立国際医療センターは、その臨床機能を担う中核病院です。感染症に関する情報収集、研究、検査、臨床診療、人材育成、国際協力を一つの機構内でつなぎ、日本の健康危機管理を支える役割を持っています。(Jihs)

病床数は706床、標榜診療科は43科。救命救急センター、国際感染症センター、エイズ治療・研究開発センター、国際診療部、ICU・HCU・SCU、周産期・新生児医療、がん診療、臨床ゲノム科までを備えています。ナショナルセンターの中で唯一、特定の疾患領域だけに限定されない総合診療機能を持つ病院であり、高度専門医療と地域の救急医療を同時に担っています。(Jihs Hospital)

この記事では、改定後の給与規程に基づく年収再計算を中心に、病院機能、感染症・救急・国際医療、病棟構成、看護部、新人教育、キャリア支援、福利厚生、2027年度採用、キャリア見学会、口コミの読み方、向いている人までをまとめます。


以前の給与モデルはなぜ低すぎたのか

以前の年収モデルでは、大卒看護師の地域手当込み基本給30万3,720円へ、夜勤月4回、残業月10時間、住居手当、賞与4.6か月を加えていました。

それにもかかわらず年収が約594万~619万円にとどまったのは、主に二つの給与項目を落としていたためです。

一つ目は、病院勤務の看護師に支給される処遇改善特別手当月1万2,000円です。

二つ目は、正規の勤務として午後10時から翌午前5時まで勤務した場合に支給される、1時間当たり給与額の25%の夜勤手当です。

国立国際医療センターの二交代夜勤では、16時から翌9時30分まで勤務します。そのうち22時から翌5時までの7時間が深夜時間帯に当たります。

看護師には、深夜時間が7時間となる勤務1回につき1万1,000円の夜間看護等手当が支給されます。しかし、それだけで終わりではありません。給与規程第76条により、深夜に勤務した全時間について25%の割増も別に支給されます。

つまり、一回の二交代夜勤では、

夜間看護等手当1万1,000円
+7時間分の深夜25%割増

の両方が発生します。

以前の計算は1回1万1,000円だけを夜勤関連手当として扱っていたため、月4回で約1万3,000~1万4,000円、年間では約16万円前後を少なく見積もっていました。

さらに、処遇改善特別手当は年間14万4,000円です。処遇改善特別手当は、時間外勤務手当や深夜割増の1時間当たり給与額を算定するときにも加えられる規定になっています。

したがって、旧モデルは、

処遇改善特別手当の年間14万4,000円
深夜勤務割増の年間約16万円
処遇改善手当が残業単価・深夜単価へ及ぼす影響

を十分に反映していませんでした。

この差を補正すると、大卒の満年度モデルは約650万円まで上昇します。(Jihs)


最新給与規程は2026年6月1日改正

現在確認できる最新の一次資料は、2026年6月1日改正の「国立健康危機管理研究機構職員給与規程」です。

看護師、助産師、准看護師には医療職基本給表(三)が適用されます。新卒看護師の初任給は、大学卒が2級9号俸、短大3年卒が2級5号俸、短大2年卒が2級1号俸です。

現行給与表では、医療職基本給表(三)の2級9号俸は25万3,100円です。国立国際医療センターの採用ページに掲載されている大卒基本給30万3,720円は、この25万3,100円へ東京23区水準の地域手当20%を加えた金額と一致します。

25万3,100円×20%
=5万620円

25万3,100円+5万620円
=30万3,720円

短大・専門3年課程卒は2級5号俸の24万9,400円です。

24万9,400円×20%
=4万9,880円

24万9,400円+4万9,880円
=29万9,280円

病院公式ページは短大・専門卒を29万9,400円としています。給与表上の端数とのわずかな差はありますが、記事では病院が採用情報として公表している29万9,400円を優先します。

したがって、公式採用ページには「2025年実績」と記載されているものの、大卒30万3,720円は2026年6月改正後の現行給与表とも一致しています。今回の全面改定は、基本給を推測で引き上げるものではなく、現行規程に存在する各手当を正しく追加するものです。(Jihs)


大卒看護師の固定給与は月31万5,720円

大卒看護師の地域手当込み基本給は30万3,720円です。

これに、病院を主な勤務場所とする医療職基本給表(三)の職員へ支給される処遇改善特別手当1万2,000円が加わります。

30万3,720円
+1万2,000円
31万5,720円

これが、夜勤、残業、住居手当を除いた大卒看護師の毎月の給与の基礎です。

処遇改善特別手当は一時金ではなく、月額手当です。年間では、

1万2,000円×12か月
14万4,000円

となります。

給与規程では、病院を主たる勤務場所とする看護師、助産師などへ月額1万2,000円を支給すると明記されています。また、時間外勤務手当などの1時間当たり給与額を計算するときには、この処遇改善特別手当も算定対象へ加える読み替え規定があります。(Jihs)


夜間看護等手当は1回1万1,000円

国立国際医療センターの病棟勤務は二交代制です。

日勤は8時30分から17時15分、夜勤は16時から翌9時30分で、夜勤の勤務時間は15時間30分です。(Jihs Hospital)

最新給与規程では、深夜時間が7時間となる勤務について、看護師・助産師・准看護師の夜間看護等手当は1回1万1,000円です。

月4回なら、

1万1,000円×4回
4万4,000円

年間では、

4万4,000円×12か月
52万8,000円

となります。

ただし、この4万4,000円は夜勤に関連する手当のすべてではありません。


深夜勤務の25%割増は別に支給される

給与規程第76条では、正規の勤務時間として深夜に勤務した職員に対し、午後10時から翌午前5時までの勤務時間について、1時間当たり給与額の25%を支給すると定めています。

国立国際医療センターの二交代夜勤では、午後10時から翌午前5時までの7時間が深夜時間帯です。

夜勤月4回なら、

7時間×4回
=28時間

が深夜勤務となります。

1時間当たり給与額は、基本給、地域手当、処遇改善特別手当などを基礎として、その年度の所定勤務時間数で計算されます。年度によって休日数が変わるため、1円単位の金額は一定ではありません。

大卒の基本給・地域手当・処遇改善特別手当を基礎にすると、深夜25%割増は月約1万3,000~1万4,000円です。

年間では、おおむね、

約1万3,000~1万4,000円×12か月
約15万6,000~16万8,000円

となります。

夜間看護等手当4万4,000円と合わせると、夜勤月4回の関連手当は、

月約5万7,000~5万8,000円

です。

「夜勤1回1万1,000円」とだけ計算すると、この深夜割増分が丸ごと抜けてしまいます。国立国際医療センターの年収が以前の計算より高くなる最大の理由の一つです。(Jihs)


残業月10時間は約2万3,500~2万4,500円

給与規程では、通常の勤務日に正規の勤務時間を超えて勤務した場合、1時間当たり給与額の125%を超過勤務手当として支給します。深夜の時間外勤務なら150%、休日など所定の区分では135%または160%となります。(Jihs)

新卒看護師年収ランキングでは、病院間の条件を統一するため、通常日の残業を月10時間として計算します。

大卒の基本給、地域手当、処遇改善特別手当を基礎にすると、残業月10時間はおおむね、

月約2万3,500~2万4,500円

です。

年間では約28万~29万円となります。

実際の残業代は、所属部署、時間外勤務の時間帯、年度の所定勤務時間、申請された時間数によって変わります。

救急、ICU、HCU、手術室、緊急入院の多い病棟と、予定入院中心の病棟で同じ残業時間になるとは限りません。そのため、月10時間は病院が保証する実績ではなく、比較のための統一条件です。


住居手当は月額上限2万8,000円

最新給与規程では、自ら居住する住宅を借り、一定額を超える家賃を負担する職員に住居手当が支給されます。

現在の上限は月額2万8,000円です。

年間では、

2万8,000円×12か月
33万6,000円

となります。

以前の福利厚生ページには、2024年7月時点の情報として住居手当2万7,000円と掲載されていますが、最新給与規程では2万8,000円へ更新されています。記事では現行規程を優先します。

住居手当は全員に一律支給されるものではありません。実家通勤、本人が家賃を負担していない場合、機構が用意する宿舎を利用する場合などは、同じ条件にならない可能性があります。

国立国際医療センターには病院から徒歩5分の職員寮があり、採用要項上は看護師宿舎3棟190室、リース宿舎3棟321室、合計511室です。住居手当を受け取って民間賃貸に住む場合と、手当なしで病院近くの宿舎に住む場合では、表面年収と実質的な住居費の評価が異なります。(Jihs Hospital)


賞与は公式に4.6か月と明記

国立国際医療センターの採用ページでは、賞与について「基本給等の4.6か月分」と明記しています。

大卒の地域手当込み基本給30万3,720円へ4.6か月を掛けると、

30万3,720円×4.6か月
139万7,112円

です。

夜間看護等手当、深夜割増、時間外勤務手当、住居手当を含めた総支給月額へ4.6を掛けるわけではありません。

処遇改善特別手当は給与規程上、業績手当の一部計算で読み替え対象となる規定がありますが、病院の採用ページが「基本給等の4.6か月」と案内していること、年度や勤務評価による変動の可能性があることから、本記事では過大計算を避けるため、30万3,720円を基礎に計算します。

この計算でも大卒年収は約650万円となります。(Jihs Hospital)


大卒看護師の最新モデル年収は約650万円

計算条件は次のとおりです。

大卒、新卒看護師、二交代夜勤月4回、残業月10時間、住居手当上限、通勤手当なし、扶養手当なし、特殊勤務手当なし、満年度賞与4.6か月です。

毎月の給与は、

地域手当込み基本給 30万3,720円
処遇改善特別手当 1万2,000円
夜間看護等手当4回 4万4,000円
深夜25%割増 約1万3,000~1万4,000円
残業月10時間 約2万3,500~2万4,500円
住居手当 2万8,000円

となります。

合計は、

月約42万4,000~42万6,000円

です。

年間の月例給与は、

約42万4,000~42万6,000円×12か月
約509万~511万円

となります。

賞与は約139万7,000円です。

約509万~511万円
+約139万7,000円
約649万~651万円

したがって、国立国際医療センターの大卒看護師モデル年収は、

約650万円

です。

旧モデルの約594万円と比べると約56万円、再計算後の約619万円と比べても約31万円高くなります。

この差は基本給を都合よく引き上げたものではありません。最新給与規程で確認できた処遇改善特別手当、深夜勤務割増、その手当が時間外単価へ及ぼす影響を加えた結果です。


住居手当を受けない場合は約616万円

約650万円には、年間33万6,000円の住居手当を含めています。

住居手当を受けない場合は、

約650万円-33万6,000円
約616万円

です。

つまり、国立国際医療センターは住居手当を除いても、夜勤月4回、残業月10時間、満額賞与の条件なら610万円台となります。

以前の約619万円というモデルは、結果的に現在の「住居手当なし」の水準に近い数字でした。しかし、住居手当を含めるランキング条件としては不足していました。


専門3年課程卒は約642万円

短大・専門3年課程卒の公式給与は、地域手当込みで月29万9,400円です。

これに処遇改善特別手当1万2,000円、夜間看護等手当4万4,000円、深夜25%割増、残業月10時間、住居手当2万8,000円を加えます。

月額は約41万9,000~42万1,000円です。

年間月例給与は約503万~505万円。

賞与は、

29万9,400円×4.6か月
137万7,240円

です。

合計すると、

約641万~643万円

となります。

一つの数字で示す場合は、

約642万円

です。

大卒との差は年間約8万円程度です。専門学校卒だから大幅に低いわけではなく、どちらもSSS基準の640万円へ達する計算です。


助産師は約654万~655万円が目安

現行給与規程では、助産師の大学卒は医療職基本給表(三)の2級11号俸です。2級11号俸は25万5,400円です。

地域手当20%を加えると、

25万5,400円×1.20
=30万6,480円

となります。

同じく処遇改善特別手当、夜勤月4回、深夜割増、残業月10時間、住居手当上限、賞与4.6か月を加えると、助産師の満年度モデルは、

約654万~655万円

です。

ただし、産科の夜勤体制、夜勤回数、分娩対応に伴う手当の扱いによって、実際の給与は変わる可能性があります。2027年度の助産師募集人数は若干名です。(Jihs)


新卒初年度の実年収は約650万円より低い

約650万円は、1年間を通して夜勤月4回と残業月10時間を行い、年間4.6か月の賞与を満額受け取った場合のモデルです。

4月入職の新卒看護師は、6月賞与の算定期間をすべて勤務していません。また、入職直後から夜勤月4回を行うわけでもありません。

新人教育の公式スケジュールでは、6月に夜勤トレーニングが始まり、7月に2回目、8月頃から夜勤業務へ移る一般病棟モデルが示されています。入職後数か月は夜勤回数が少ないため、初年度の夜勤手当も満年度モデルより低くなります。(Jihs Hospital)

したがって、

1年目の実年収
2年目以降の満年度年収
病院間比較用のモデル年収

を分けて考える必要があります。

「新卒看護師の年収約650万円」とは、新卒者に適用される給与表を使った満年度モデルであり、入職初年度に必ず650万円を受け取るという意味ではありません。


国立国際医療センターの年収ランクはSSSへ修正

新卒看護師年収ランキングの統一条件では、大卒約650万円、専門3年卒約642万円です。

したがって、

SSS|640万円以上

へ修正するのが妥当です。

大卒だけでなく、専門3年課程卒も640万円を超える可能性があります。

ただし、住居手当を受けない大卒は約616万円となるため、個人の実際の給与明細ではSS水準になることがあります。

ランキングは病院の給与制度を同一条件で比較するものであり、全職員の実年収を示すものではありません。


国立国際医療センターは「国立病院機構」ではない

国立国際医療センターは、名称に「国立」と付きますが、独立行政法人国立病院機構の病院ではありません。

2025年4月1日、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合し、厚生労働省所管の特殊法人である国立健康危機管理研究機構、JIHSが発足しました。現在の正式名称は「国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター」です。(Jihs)

看護師は国家公務員ではなく、JIHSの職員です。給与はJIHS職員給与規程に基づいて支給されます。

旧国立国際医療研究センター時代の口コミや求人情報を見る際は、2025年4月の組織改編前後を区別する必要があります。


706床・43診療科を持つ総合病院

国立国際医療センターは東京都新宿区戸山にあり、病床数706床、標榜診療科43科です。(Jihs Hospital)

ナショナルセンターには、がん、循環器、精神・神経、小児、長寿医療など、特定分野を中心とする施設があります。その中で国立国際医療センターは、唯一、総合診療機能を持つ病院として位置づけられています。(Jihs Hospital)

感染症や国際医療だけを扱う専門病院ではありません。

院内には、救命救急、ICU、HCU、SCU、一般内科、外科、脳神経、呼吸器、整形外科、血液、生活習慣病、泌尿器、膠原病、眼科、産婦人科、小児科、NICU、手術室、内視鏡、結核・感染症病棟、ACC病棟などがあります。(Jihs Hospital)

新人看護師にとっては、一つの病院の中で専門性の高い感染症医療と、一般的な急性期・救急看護の両方を経験できることが特徴です。


国立感染症研究所との統合で臨床と研究がつながった

JIHSの発足により、感染症に関する情報収集・分析、リスク評価、検査、基礎研究、臨床研究、患者診療、人材育成、国際協力を一体的に行う体制が作られました。

病院は単に研究成果を受け取って患者を治療するだけではありません。

現場で得られた患者の症状、経過、治療反応、副作用、感染経路などの臨床情報を、研究や健康危機管理へ還元する役割があります。

看護師は、患者の状態を継続的に観察し、治療に伴う変化を最も近くで捉える職種です。感染症危機が発生した際には、感染防護だけでなく、隔離環境に置かれた患者の生活、心理状態、家族との関係、意思決定を支える役割も担います。

JIHS発足後の国立国際医療センターは、感染症に強い病院という従来の特徴に加え、日本の健康危機管理を臨床面から支える病院として位置づけられています。(Jihs)


2025年度の救急搬送は1万552件

2025年度の救急外来受診者は1万5,636人で、このうち救急車による来院は1万552人でした。

救急要請に対する応需率は94.0%です。二次救急は9,384件、三次救急は1,169件。2010年度から16年連続で、年間1万件以上の救急搬送を受け入れています。(Jihs Hospital)

救急搬送患者の重症度は、軽症5,581人、中等症4,302人、重症473人、重篤196人でした。

軽症が53%を占めますが、搬送時点で軽症と確定しているわけではありません。胸痛、意識障害、呼吸困難、発熱、腹痛、外傷などの主訴から緊急度を判断し、検査・治療を進めた結果として軽症と判断された患者も含まれます。

中等症以上は4,971人で、救急搬送患者の約47%です。入院治療や高度な観察を必要とする患者が相当数含まれています。(Jihs Hospital)


ERと救命救急センターを組み合わせた救急体制

国立国際医療センターの救急部門は、重症の三次救急へ対応する従来型の救命救急センターと、重症度や診療科を限定せず初期診療を行うER型の体制を組み合わせています。

救急車で搬送された患者は救急科が初期診療を行い、内因性疾患は該当する診療科へ引き継ぎます。敗血症性ショック、重症敗血症、外傷、中毒、環境障害などは、救急科が入院後も担当する場合があります。(Jihs Hospital)

看護師にとって、救急の経験はERだけに限られません。

救急外来からICU、HCU、救命救急センター病棟、SCU、一般病棟へ患者が移るため、病院全体が救急医療を支えています。

一般病棟にも緊急入院、予定外検査、急変リスクの高い患者が入ります。救急看護を志望していなくても、急性期病棟で働く以上、状態変化への対応が必要となる病院です。


ICU・HCU・SCUを備える高度急性期病院

4階にはICU、HCU、手術室、9階には脳卒中センターのSCU、7階には救命救急センター病棟があります。(Jihs Hospital)

ICUでは、重症感染症、敗血症、呼吸不全、循環不全、大手術後、多発外傷、複数臓器不全など、全身管理を必要とする患者を受け入れます。

人工呼吸器、ECMO、持続的血液濾過透析などの高度医療機器を使用する患者もいます。

看護師はモニター値だけを見るのではなく、呼吸、循環、意識、鎮静、疼痛、腎機能、感染、栄養、皮膚状態などを統合して判断します。

HCUはICUと一般病棟の中間的な役割を持ち、術後や重症状態から回復過程にある患者を受け入れます。

SCUでは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの急性期管理を行います。

同じ高度急性期でも、ICU、HCU、SCU、救急病棟では患者層と求められる判断が異なります。


感染症医療は国内でも突出した専門性を持つ

国立国際医療センターには、総合感染症科、国際感染症センター、感染症病棟、結核病棟、トラベルクリニック、予防接種支援センター、AMR対策に関わる部門などがあります。

総合感染症科では、一般的な肺炎や尿路感染症だけでなく、海外渡航後の発熱・下痢、性感染症、原因不明の発熱、マラリアやデング熱などの輸入感染症、診断・治療が難しい感染症、新興・再興感染症へ対応しています。

国立感染症研究所との連携や遺伝子検査機器を活用し、希少な熱帯感染症にも対応しています。(Jihs Hospital)

感染症看護では、個人防護具を着用し隔離手順を守るだけでは不十分です。

感染経路、治療薬、臓器障害、検査値、曝露リスク、患者の生活行動を理解し、他の患者や職員への伝播を防ぎながら治療を進める必要があります。

隔離によって家族と会えない、自由に病室外へ出られない、病名に対する偏見を恐れるといった患者の心理・社会的問題にも対応します。

2025年9月時点で感染症看護専門看護師が2人、感染管理認定看護師が3人配置されています。(Jihs Hospital)


HIV・エイズ診療を担うACC病棟

12階東には、エイズ治療・研究開発センター、ACCの病棟があります。(Jihs Hospital)

HIV感染症は、抗ウイルス療法の進歩により、継続的に治療しながら長期間生活する疾患となっています。

一方、服薬継続、薬剤の副作用、悪性腫瘍、心血管・腎疾患、加齢、メンタルヘルス、社会的孤立、就労、経済問題など、長期療養上の課題があります。

患者が病気を他者へ知られることへの不安や、差別・偏見を経験している場合もあります。

国立国際医療センターでは、感染症としての医学的管理だけでなく、患者が治療を継続しながら生活できるよう、多職種で支える環境があります。


国際診療部は言語・文化の障壁を減らす

国際診療部は2015年4月1日に設置され、海外からの受診希望者、日本滞在中の外国人、海外からの緊急搬送などへ対応しています。

国際診療部の目的は、受診や療養時に生じる言語・文化の障壁を減らすことです。(Jihs Hospital)

対面通訳は、調整可能な場合、英語、中国語、ベトナム語、ネパール語、ミャンマー語へ対応します。

遠隔通訳では、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、ミャンマー語、フランス語へ24時間365日対応し、時間帯や予約条件によってタイ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タガログ語などにも対応します。(Jihs Hospital)

国際看護は、看護師が英語を流暢に話すことだけを意味しません。

通訳を介した説明、患者の理解確認、文化や宗教、家族関係、治療に対する考え方を踏まえた意思決定支援が必要です。

外国人患者の対応を専門部署へ任せるのではなく、一般病棟や救急外来で看護師自身が多文化背景を持つ患者へ関わる機会があります。


国際医療協力へ進むキャリアもある

国立健康危機管理研究機構には国際医療協力の機能があります。

福利厚生制度には、大学・大学院などで学ぶための自己啓発等休業制度に加え、国際協力機構などが行う開発途上地域での活動を目的とした休業制度があります。(Jihs Hospital)

新卒入職後すぐに海外派遣へ進むわけではありません。

国内の臨床現場で看護実践能力を身につけ、語学、感染症、母子保健、教育、国際保健などの能力を積み重ねた先にあるキャリアです。

国際医療に関心がある学生にとって、院内で外国人患者への看護を経験し、将来的に国際協力へつなげられる点は、他院にはない特徴です。


がん診療は合併症を持つ患者へ強い

国立国際医療センターは地域がん診療連携拠点病院です。

総合病院の機能を生かし、高齢者、心臓・腎臓・肝臓などの機能障害を持つ患者、精神・神経疾患や感染症を併存する患者、外国人患者など、治療条件が複雑ながん患者を受け入れています。(Jihs Hospital)

がん専門病院との違いは、がんだけを切り離して治療しないことです。

糖尿病、感染症、HIV、腎機能低下、精神疾患などを併せ持つ患者では、抗がん薬や手術の安全性だけでなく、複数疾患を同時に管理する必要があります。

看護師は、治療に伴う副作用、疼痛、栄養、感染、セルフケア、退院後の療養までを考えます。

がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師なども配置されています。(Jihs Hospital)


臨床ゲノム科と遺伝カウンセリング

現在の正式な診療科名は「臨床ゲノム科」です。

遺伝性疾患について不安や疑問を持つ患者・家族へ遺伝カウンセリングを行い、遺伝学的検査、ゲノム医療、出生前検査などへ関わっています。遺伝学的検査の一部ではISO15189認定を取得し、NIPTも行っています。(Jihs Hospital)

遺伝情報は、患者本人だけでなく血縁者にも関係する可能性があります。

看護師には、検査結果を単なる数値や診断として扱うのではなく、患者・家族が何を知りたいのか、結果を知ることをどう考えているのか、その後の生活や意思決定へどのような影響があるのかを捉える視点が必要です。


周産期・小児・NICUを同一病院内に持つ

6階には産婦人科病棟、小児科、NICUがあります。(Jihs Hospital)

産婦人科は、周産期、婦人科腫瘍、生殖内分泌の三領域を扱っています。

周産期部門では、新生児科と連携し、妊娠24週以降の母体搬送や合併症妊娠へ対応しています。生殖内分泌部門では、体外受精などの生殖補助医療と婦人科手術を組み合わせた治療も行っています。(Jihs Hospital)

助産師は正常分娩だけでなく、感染症、糖尿病、膠原病、精神疾患などを合併する妊産婦、緊急搬送、帝王切開、早産、新生児医療との連携を経験します。

総合病院内に救命救急、感染症、内科系診療科、臨床ゲノム科があるため、複数の医学的問題を持つ妊産婦へ対応できる点が特徴です。


看護部の理念は「あたたかい看護」

看護部は、

かけがえのない生命と人間性を尊重し、あたたかい看護をめざします

という理念を掲げています。

基本方針は、安全で質の高い看護、看護教育・研究の推進、変化する医療へ対応できる看護です。(Jihs Hospital)

ここでいう「あたたかい看護」は、単に優しく接することではありません。

看護部は、急性期医療では限られた時間の中で判断し、その判断に基づいて看護を実践する必要があると説明しています。

病態を正確に捉え、安全に治療を進めながら、患者の人間性、価値観、文化、生活背景を尊重することが求められます。

特に感染症、外国人診療、HIV、救急医療では、病気だけでなく、隔離、偏見、言語、社会的背景によって患者が孤立する可能性があります。


病棟ごとに患者層が大きく異なる

国立国際医療センターは、すべての病棟が同じ患者層を扱う病院ではありません。

5階西は感染症等一般病棟・結核病棟、6階は産婦人科・小児科・NICU、7階は血液内科と救命救急センター、8階は呼吸器内科・呼吸器外科・整形外科、9階は脳神経系とSCU、10階は外科系・消化器系、11階は生活習慣病、12階は泌尿器・膠原病・眼科とACC病棟です。(Jihs Hospital)

ICUと一般病棟、感染症病棟と産科、救急病棟と生活習慣病病棟では、業務内容も必要な知識も異なります。

そのため、口コミを読む際は投稿者の配属部署を確認する必要があります。

「残業が多い」「患者の入れ替わりが激しい」「じっくり関われる」「専門性が高い」という感想が同じ病院内で併存しても不思議ではありません。


新人教育は「キャリアブルーム」を基盤に進む

看護部はキャリア開発の仕組みを「キャリアブルーム」として整備しています。

新人教育では、集合研修であるOff-JTと、所属部署での実践であるOJTを組み合わせ、1年間の目標を月単位で示しています。(Jihs Hospital)

4月は新採用者オリエンテーション、看護技術演習、フィジカルアセスメント、医療安全、感染管理、BLS、多職種連携、リフレクションなどから始まります。

病棟では日勤シャドーイングを行い、指導を受けながら日常的な看護技術や一日の業務の流れを学びます。(Jihs Hospital)

入職直後から一人で複数患者を受け持たせるのではなく、病院の環境と基本技術へ適応する段階を設けています。


5月は報告・連絡・相談と看護過程

5月は、安全・安楽な看護技術を指導のもとで実施し、報告・連絡・相談の重要性を理解する段階です。

看護過程や倫理的視点についても、指導を受けながら実践します。(Jihs Hospital)

高度急性期病院では、すべてを一人で判断することよりも、異常を早期に認識し、適切な相手へ報告できることが重要です。

患者の状態変化に気づいても、報告内容が整理されていなければ、必要な対応へつながらない可能性があります。

新人教育で報告・相談を明確な目標としていることは、救急・高度急性期病院として合理的です。


6月から夜勤トレーニングが始まる

一般病棟モデルでは、6月から夜勤トレーニングが始まります。

7月には日勤ペア体制から独り立ちが始まり、受け持ち患者数は4~6人へ広がります。多重課題の優先度を考え、予定入院やパス入院へ対応しながら、2回目の夜勤トレーニングを行います。(Jihs Hospital)

8月には夜勤業務へ入り、タイムスケジュールを考えながら、指導を受けて多重課題に対応します。

夜勤開始の時期が示されている一方、実際の進行は個人の到達度や配属部署によって異なる可能性があります。

ICU、手術室、救急、産科などでは、一般病棟モデルと同じ速度で進むとは限りません。


多重課題を段階的に学ぶ

国立国際医療センターのような急性期病院では、患者一人の処置だけを順番に行えば仕事が終わるわけではありません。

複数患者の点滴、検査、入退院、ナースコール、急変、手術、家族対応が同時に進みます。

新人教育では、受け持ち患者数を徐々に増やし、多重課題の優先順位を考える段階が組み込まれています。(Jihs Hospital)

教育制度が整っていることは、「仕事が簡単」という意味ではありません。

高い業務密度へ段階的に適応するための仕組みがあると理解すべきです。


新人教育に国際看護が組み込まれている

8月の集合研修には国際看護が組み込まれています。

外国人患者への対応を、一部の語学が得意な看護師だけの仕事として扱わず、新人看護師全体が学ぶ内容として位置づけています。(Jihs Hospital)

国際診療部や通訳者がいても、患者のそばで日常生活援助や観察を行うのは病棟看護師です。

文化や言語の違いを理由に患者の理解確認を省略せず、通訳を適切に使いながら必要な情報を共有する能力が求められます。


専門看護師11人・認定看護師22人

2025年9月時点で、専門看護師は5領域11人です。

感染症看護2人、がん看護1人、精神看護3人、急性・重症患者看護4人、小児看護1人が配置されています。

認定看護師は15領域22人です。

皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、集中ケア、緩和ケア、手術看護、慢性心不全看護、クリティカルケア、呼吸器疾患看護、糖尿病看護、救急看護、訪問看護、新生児集中ケア、感染管理、摂食嚥下障害看護、認知症看護の資格者が在籍しています。(Jihs Hospital)

資格者の人数が多いことだけでなく、病院機能と専門領域が一致していることが重要です。

感染症病院に感染症看護専門看護師と感染管理認定看護師が配置され、救命救急・ICUには急性・重症患者看護や救急・集中ケアの資格者がいます。

新人は難しい患者について、病棟スタッフだけでなく、専門資格を持つ看護師へ相談できる環境があります。


特定行為研修修了者15人・認定看護管理者5人

特定行為研修修了者は、認定看護師を含めて15人です。

認定看護管理者は5人配置されています。(Jihs Hospital)

特定行為研修修了看護師は、医師の包括的な指示のもとで、患者の状態を判断しながら一定の医行為を行います。

救急、ICU、感染症など、状態変化が速い領域では、看護と診療をつなぐ役割が期待されます。

ただし、新卒入職後すぐに進むキャリアではありません。

まず一般看護師として病態判断、看護技術、多職種連携を身につけた後に検討する専門的な進路です。


看護研究・大学院・国際協力への支援

福利厚生ページでは、国立看護大学校、大学、大学院などで学ぶための自己啓発等休業制度が案内されています。

看護研究については、国立看護大学校が実施する研修へ参加でき、研究課程部や大学院修了者から助言を受けられます。(Jihs Hospital)

配置換えやキャリアアップに関する意向調査も年1回行われます。

本人の希望だけでなく、部門や病棟の人員状況を踏まえて配置が検討されるため、希望を出せば必ず異動できるわけではありません。


勤務体制は二交代制

勤務時間は週38時間45分、週休2日制です。

日勤は8時30分から17時15分、夜勤は16時から翌9時30分の二交代制です。(Jihs Hospital)

夜勤は長時間勤務ですが、給与面では1回1万1,000円の夜間看護等手当と深夜25%割増の両方が支給されます。

夜勤回数が月4回より少なければ年収は低くなり、月5回以上なら高くなります。

病棟、ICU、救急、手術室などで勤務形態や手当の構成が異なる可能性があるため、約650万円は一般病棟の二交代モデルとして見る必要があります。


年次有給休暇は年20日

年次有給休暇は年間20日です。

そのほか、リフレッシュ休暇、病気、介護、結婚、看護などの特別休暇があります。(Jihs Hospital)

付与日数が20日あることと、毎年20日を希望どおり取得できることは同じではありません。

部署の人員、研修、夜勤編成、患者状況によって取得時期は調整されます。

口コミを確認するときは、有給休暇の制度と実際の取得状況を分けて読む必要があります。


職員寮は病院から徒歩5分

独身用の看護師宿舎は3棟190室、リース宿舎は3棟321室で、合計511室です。病院から徒歩5分の場所にあります。(Jihs Hospital)

リース宿舎は1Kで、バス・トイレ別、IHキッチン、オートロック、宅配ボックス、セキュリティ設備などが案内されています。

福利厚生ページに掲載された2024年7月時点の家賃は月7万~7万3,000円です。現在の募集年度に同額とは限らないため、入寮時には最新の金額を確認する必要があります。(Jihs Hospital)

新宿区内の民間賃貸と比べれば、病院徒歩5分という立地は大きな利点です。

夜勤前後の通勤時間を短縮できる一方、宿舎へ入る場合は住居手当上限2万8,000円を同じ条件で受け取れない可能性があります。


育児休業は男女とも最長3年

育児休業は男女とも最長3年間取得できます。

育児短時間勤務や育児時間の制度もあり、敷地内には新宿区認可保育園があります。ただし、保育園の入園対象は新宿区民に限られます。(Jihs Hospital)

病院職員であるだけで利用できる院内保育所とは制度が異なるため、居住地や新宿区の選考条件を確認する必要があります。


2027年度の募集人数は看護師約100人

2027年4月採用の募集人数は、看護師約100人、助産師若干名です。

応募資格は、2027年3月に養成機関を卒業見込みの人と有資格者です。(Jihs Hospital)

100人規模の募集は首都圏でも大きい部類ですが、採用人数が多いから入りやすいとは限りません。

2027年度採用は、当初5回の採用試験が予定されていましたが、想定を上回る応募が集まり、第2回で終了しました。


2027年度採用は第2回で終了

当初予定されていた採用試験は、2026年4月11日、4月18日、5月16日、5月30日、6月13日の5回でした。

しかし、病院は想定以上の応募があったとして、第2回をもって採用試験を終了しました。5月以降の第3回から第5回は中止されています。(Jihs Hospital)

募集人数約100人という大規模採用でありながら、4月中に採用試験を打ち切ったことになります。

応募者数、受験者数、合格者数は公表されていないため、正確な採用倍率は算出できません。

ただし、

採用試験が後半まで残るとは限らない
約100人募集でも応募が早期に集中する

病院であることは、公式情報から確認できます。


選考は書類・面接・小論文

採用選考は、書類、面接、小論文です。

応募後に書類選考があり、通過者へ受験票が送られます。採用試験後は、おおむね2週間前後で結果が郵送されます。(Jihs Hospital)

採用後には、看護単位配置希望調査表が送られます。

希望部署を提出できるものの、病院全体の人員配置との調整があるため、希望した部署へ必ず配属されるとは限りません。

無料記事では、試験科目、募集人数、試験日などの事実情報までを扱います。小論文や面接の具体的な回答方法、合否を分ける表現については扱いません。


2026年夏のキャリア見学会は2028・2029年卒向け

2027年度採用はすでに終了しています。

2026年夏に実施されるキャリア見学会は、2028年度・2029年度に就職予定の看護師・助産師養成校在籍者が対象です。

8月6日から25日まで複数の日程があり、対面は各回50人、オンラインは各回60人です。対面では看護部長の説明、病棟概要、先輩看護師の話、院内見学、病棟紹介、座談会が行われます。オンラインでは院内紹介動画や質疑応答が予定されています。(Jihs Hospital)

各回には、ICU、HCU、SCU、救急病棟のいずれかの看護師が参加すると案内されています。

病院の建物を見るだけでなく、部署ごとの特徴や先輩看護師の話を確認できる構成です。


国立国際医療センターの口コミをどう読むか

国立国際医療センターの口コミには、旧国立国際医療研究センター時代のものが多く残っています。

2025年4月にJIHSへ組織改編され、2026年6月には給与規程も改正されています。

そのため、古い給与、住居手当、処遇改善手当、賞与、宿舎費を現在の制度として扱うべきではありません。

特に給与口コミは、処遇改善特別手当や深夜25%割増が含まれているのか、夜勤回数、残業時間、住居手当の有無を確認する必要があります。


口コミ1|給与は高いが夜勤・残業込み

最新規程による大卒モデルは約650万円です。

首都圏の高度急性期病院として高い給与水準ですが、約650万円には、二交代夜勤月4回、残業月10時間、住居手当上限が含まれています。

夜勤を行わない部署、実家通勤、宿舎利用、残業の少ない部署では同じ年収になりません。

「基本給だけで650万円」ではない点を理解する必要があります。


口コミ2|救急・感染症を学べる一方で忙しい

救急搬送は年間1万件を超え、応需率は94%です。

救急外来だけでなく、ICU、HCU、救命救急センター病棟、一般病棟へ緊急入院が入ります。

感染症病棟では、隔離、防護具、曝露防止など、一般病棟とは異なる対応も必要です。

「多くの症例を学べる」という評価と、「業務密度が高い」という評価は矛盾しません。同じ病院機能を、成長機会と捉えるか、負担と捉えるかの違いです。


口コミ3|専門性が高く自己学習が必要

感染症、HIV、救急、ICU、国際医療、がん、周産期、ゲノム医療など、一般病院では経験しにくい領域があります。

専門・認定看護師も多く、新人教育の年間計画も細かく示されています。

一方、教育制度があるから勉強せずに働ける病院ではありません。

複数疾患を持つ患者や高度医療を受ける患者が多く、配属後も継続的な学習が必要です。


口コミ4|部署差が非常に大きい

感染症病棟、ACC、救急、ICU、SCU、生活習慣病、産科、小児、手術室では、看護の内容が大きく異なります。

残業、夜勤の忙しさ、患者の入れ替わり、人間関係、教育の受け止め方について、一人の投稿を病院全体へ当てはめることはできません。

口コミを読むときは、投稿年度、配属部署、新卒・中途、夜勤の有無を確認する必要があります。


口コミ5|同期が多い

看護師約100人を募集するため、同期が多い病院です。

同期が多いことは、研修で相談相手を作りやすく、入職直後の不安を共有しやすい利点があります。

一方、すべての病棟へ同じ人数の新人が配属されるわけではありません。

新人が一人だけの部署と複数人いる部署では、同期との関わり方が異なる可能性があります。


口コミ6|外国人対応は英語力だけではない

外国人患者が多いことから、「英語ができなければ働けないのではないか」と考える人もいます。

しかし、病院には対面・遠隔の医療通訳体制があります。

採用条件として全看護師に高度な英語力を求めているわけではありません。

重要なのは、分からないまま説明を進めず、通訳や支援部門を適切に活用し、患者の理解を確認する姿勢です。


口コミ7|宿舎は便利だが無料ではない

病院から徒歩5分の宿舎は、新宿区勤務における大きな利点です。

夜勤前後の通勤時間を短縮でき、交通機関の遅延リスクも減らせます。

一方、福利厚生ページに掲載された家賃は月7万~7万3,000円であり、格安寮ではありません。

住居手当との関係や最新の宿舎費を確認し、民間賃貸と比較する必要があります。


口コミ8|希望部署は保証されない

採用後に配置希望調査がありますが、希望どおりの配属が保証される制度ではありません。

感染症、救急、ICU、産科など、特定の部署だけを希望する人は注意が必要です。

国立国際医療センターの幅広い診療機能を理解し、希望外の配属でも学べる領域があるかを考える必要があります。


国立国際医療センターに向いている人

国立国際医療センターは、感染症看護を専門的に学びたい人に向いています。

一般感染症、輸入感染症、結核、HIV、新興・再興感染症、感染管理まで、臨床と研究が結びついた環境があります。

救急・集中治療を学びたい人にも適しています。

年間1万件以上の救急搬送を受け入れ、ER、救命救急センター病棟、ICU、HCU、SCUを持っています。

国際看護、多文化看護、将来の国際協力へ関心がある人にも向いています。

院内で外国人患者への看護を経験し、その後に大学院、国際保健、海外協力などへ進む可能性があります。

複数疾患を持つ患者を総合的に看たい人にも適しています。

感染症だけでなく、がん、糖尿病、腎疾患、精神疾患、周産期などを扱う総合病院です。

専門看護師、認定看護師、特定行為研修、診療看護師、管理者、研究など、将来的に専門性を高めたい人にも多様なキャリアがあります。


慎重に比較した方がよい人

緊急入院や急変の少ない、落ち着いた病院を希望する人は慎重に考える必要があります。

救急搬送が多く、救急部門以外の一般病棟にも緊急入院が入ります。

継続学習を負担と考える人にも向きにくい病院です。

教育制度は整っていますが、症例が複雑で、感染症、薬剤、医療機器、外国人対応など学ぶ範囲が広い病院です。

夜勤を避けながら高収入を得たい人も、給与モデルを確認する必要があります。

約650万円には夜勤月4回が含まれています。

希望部署以外で働きたくない人も注意が必要です。

配置希望は出せますが、病院全体の人員配置が優先されます。


まとめ|旧モデルを撤回し、大卒約650万円へ全面改定

国立国際医療センターについて、以前掲載していた大卒約594万円、再計算後の約619万円という給与モデルは、現在の給与制度を十分に反映できていませんでした。

2026年6月1日改正の最新職員給与規程を精査すると、病院勤務の看護師へは月額1万2,000円の処遇改善特別手当が支給されます。

さらに、二交代夜勤1回につき1万1,000円の夜間看護等手当に加え、午後10時から翌午前5時までの深夜勤務へ1時間当たり給与額の25%が別途支給されます。

大卒看護師の地域手当込み基本給は30万3,720円です。

この金額は採用ページ上では2025年実績とされていますが、現行給与規程の医療職基本給表(三)2級9号俸25万3,100円へ地域手当20%を加えた金額と一致します。

大卒、新卒、二交代夜勤月4回、残業月10時間、住居手当上限、満額賞与4.6か月という統一条件では、

大卒:約649万~651万円

一つの数字で示す場合は、

約650万円

です。

専門3年課程卒は約641万~643万円、助産師は約654万~655万円が目安です。

住居手当を受けない大卒は約616万円となります。

したがって、新卒看護師年収ランキングでは、

SSS|640万円以上

へ修正するのが妥当です。

ただし、約650万円は新卒初年度の保証額ではありません。

4月入職者は夏季賞与が満額ではなく、夜勤も段階的に開始されるため、実際の1年目年収は低くなります。

病院は2025年4月に国立感染症研究所と統合し、国立健康危機管理研究機構、JIHSの中核病院となりました。

706床、43診療科を持ち、2025年度には救急車1万552件を受け入れ、応需率は94%でした。

感染症、HIV、国際医療、救命救急、ICU、がん、周産期、小児、ゲノム医療を一つの病院で扱います。

看護部には専門看護師11人、認定看護師22人、特定行為研修修了者15人が在籍し、新人教育では月単位の目標に沿って、日勤シャドーイング、夜勤トレーニング、多重課題、国際看護まで段階的に学びます。

2027年度は看護師約100人、助産師若干名を募集しましたが、想定以上の応募により、予定されていた5回の採用試験は第2回で終了しました。

国立国際医療センターは、

約650万円の高い給与水準を得ながら、感染症、救急、国際医療という国家的な役割を担う臨床現場で成長できる病院

です。

一方、救急入院、複雑な病態、多文化対応、夜勤、継続学習が求められます。

「国立だから」「給料が高いから」という理由だけではなく、自分が高度急性期医療の中で学び続けられるか、感染症や国際医療に関心を持てるか、患者の病態だけでなく文化や社会背景まで捉えたいかを含めて判断する必要があります。


主な一次資料

本記事は、国立国際医療センターの2027年度看護師・助産師募集要項、2026年6月1日改正の国立健康危機管理研究機構職員給与規程、看護部公式サイト、新人教育計画、部署紹介、福利厚生、2025年度救命救急センター診療実績、国際診療部、総合感染症科、臨床ゲノム科、JIHS公式資料を基礎に作成しています。

約650万円は病院が公式に提示した固定年収ではなく、現行給与規程と公式採用情報に基づき、夜勤月4回、残業月10時間、住居手当上限、満年度賞与を含めて算出した比較モデルです。


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