母子保健研修センター助産師学校 合格者に共通すること|最後まで諦めなかった人だけが見えた景色
助産師学校受験は、看護師受験とは別世界です。
倍率5倍、6倍、7倍という数字だけを見ると、「運も必要なのでは」と思う方もいるでしょう。しかし、毎年何十人もの受験報告を分析していると、私は逆に「合格には共通点がある」と感じています。
今回、母子保健研修センター助産師学校から合格報告をくださった受験生も、最初から順風満帆だったわけではありません。思うように結果が出ない時期があり、「もう無理かもしれない」と悩んだこともありました。それでも最後まで受験を続け、4月から助産師学校へ進学することが決まりました。
受験生から届いた「諦めなくてよかったです」という一言には、多くの意味が込められていると思います。
ただ、私は「諦めなかったから受かった」という精神論だけで終わらせるつもりはありません。
受験で重要なのは、努力の量ではなく努力の方向です。
助産師学校の面接を見ていると、「赤ちゃんが好きだから」「命に関わりたいから」といった志望動機は山ほどあります。しかし、それだけでは評価されません。なぜその考えに至ったのか、自分の看護経験をどう助産師という職業につなげるのか、そこまで論理的に説明できる人は驚くほど少ないのです。
これは看護そのものと同じです。
患者さんを前にして「元気になってほしいです」だけでは看護になりません。情報を収集し、病態を理解し、根拠をもってアセスメントし、その患者さんに合わせた看護計画を立案する。その一連の思考過程があって初めて看護になります。
助産師学校の受験も全く同じです。
願書、面接、小論文、学科試験。それぞれが独立した試験ではなく、一人の受験生として一貫した思考ができているかを見られています。だから私は毎年、「面接だけ」「小論文だけ」という指導はしていません。すべてを一本のストーリーとして組み立てる対策を行っています。
もう一つ、毎年感じることがあります。
不合格になる受験生ほど、「もっと勉強していればよかった」と振り返ります。一方で合格する受験生は、「もっと早く受験というものを知ればよかった」と話します。
この違いは非常に大きいと思っています。
知識不足だけで落ちる受験生は、それほど多くありません。本当に差がつくのは、「受験とは何を評価する試験なのか」を理解しているかどうかです。
母子保健研修センター助産師学校のような難関校では、知識だけでは勝てません。看護職としてどう考えるのか、助産師としてどのような視点で患者さんを見るのか、その思考力まで評価されています。
だからこそ、私は合格報告を見るたびに「諦めなかったこと」よりも、「途中で考え方を変えられたこと」が合格につながったのだと感じています。
もし今、不合格が続いている方がいるなら、一度「勉強量」ではなく、「考え方」を見直してみてください。そこが変わった瞬間、面接も小論文も志望理由書も、一気につながり始めます。それが難関助産師学校を突破している受験生に共通する特徴です。
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