【名古屋医専 AO入試】願書・面接・小論文を別々に対策している人は、最初から不利です。
毎年AO入試が近づくと、「願書だけ添削してもらえますか?」「面接だけお願いしたいです」「小論文だけ不安なので対策したいです」という相談を数多くいただきます。
しかし、その相談を受けるたびに私は同じことを思います。
それぞれを別々の試験だと思っている時点で、すでに負けています。
これは名古屋医専だけの話ではありません。
保健師学校や助産師学校のAO入試、総合型選抜、学校推薦型選抜では、願書・面接・小論文は三つの試験ではありません。
一人の受験生を三方向から確認する試験です。
例えば願書には、「地域住民の健康を支えたい」と書いてあります。
ところが面接では、「実習で保健師に憧れました」と話します。
さらに小論文では、「少子高齢化について」がテーマなのに、医療制度の話ばかりを書いてしまう。
受験生本人は、それぞれ頑張っているつもりです。
しかし採点者から見ると、
「この人は何が言いたいのか」
となります。
実はAO入試で最も重要なのは、文章の上手さでも、話す技術でもありません。
一貫性です。
願書を読んだ面接官は、その内容を前提に質問を組み立てます。
小論文を採点する側も、その受験生がどのような考え方を持っているのかを見ています。
つまり、三つは完全につながっています。
だから私は、願書を書く段階で面接まで設計します。
面接で話す内容を決めたうえで、小論文でも同じ価値観が自然に伝わるよう構成します。
これは受験テクニックではありません。
採点者の立場で考えれば当然のことです。
例えば企業の採用試験でも、エントリーシートに「挑戦することが好きです」と書いておきながら、面接では挑戦した経験が何も出てこなければ違和感があります。
保健師学校や助産師学校でも全く同じです。
ところが、多くの受験生は願書を提出してから面接を考え始めます。
小論文は試験一週間前から練習します。
これでは一本のストーリーになりません。
私は毎年、多くの受験報告を分析していますが、合格する受験生ほど「一貫性」があります。
願書を読めば人物像が分かる。
面接を受ければ願書と一致している。
小論文を読めば、その人の考え方がさらに深く理解できる。
この状態になると、採点者は安心して合格を出せます。
逆に不合格になる受験生ほど、願書・面接・小論文が別人格です。
願書では地域包括ケア。
面接では母子保健。
小論文では医療DX。
知識はあるのに、「この人は結局何をしたいのか」が見えないのです。
だから私はAO入試の指導で、「願書対策」「面接対策」「小論文対策」という言葉をあまり使いません。
やっていることは一つです。
「合格する人物像」を設計すること。
願書はその人物像を最初に伝える資料。
面接は、その人物像を本人の言葉で証明する時間。
小論文は、その人物像に思考力があることを示す答案。
この三つがそろったとき、初めてAO入試は完成します。
AO入試は「願書を書けば終わり」「面接だけ頑張ればいい」という試験ではありません。
あなたという一人の人間を、一つのストーリーとして伝えられるか。
私は、そこがAO入試最大の勝負どころだと考えています。
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